見出し画像

「この人と付き合うくらいなら、暇している方がマシだ」という判断ができるかどうか



数年前の話。

沖縄で人材が必要な事業をするから…と何度も本土から通われてご相談に来る方がいました。
とは言え、ビジネスにはならずに、ちょいちょい来沖される度に来られる方。

1回なら全然いいんですけど、3度4度となられると、んー。とはなっていた頃に
「沖縄でパートナーができたから紹介したい」と沖縄在住の中年男性を連れてこられた。

まぁそれで話が進展するってことなのでしょう。
ほうほうとご挨拶と経緯の共有と、私のできることを自己紹介しておきました。

んで、その2人でも1度また来社されたかなぁ。
でもまぁ、こっちの協力体制やできること、価格感は聞いてくるのですが、やっぱり話が前に進まない。
(注:私の仕事は何をやるか決まらないと工数が決まらないから事前に価格感をお伝えするのは普段やらないこと)

で、また別のとある日。
沖縄在住の方のAさんが僕と1対1のアポを取ってきたので
その時間でオフィスで待っていました。
オンラインMTGだったかもしれません。

当該時間になっても現れないので
私はもう次の仕事をしてました。
その時点では、「さもありなん」って感じで
そのくらいのことはしそうなチームだなぁと予測できており、怒りはありません。こんなことでいちいち怒ってたんじゃビジネスはできませんからね。

当該時間が過ぎて、2時間とか経ってからかな。
電話を私は取らないと言っていたのでメールだったかと思いますが、軽いお詫びの文章ともに「リスケ」という言葉が入ってました。

あ?

リスケ・・・?

リスケとはお互い、もしくは一方が事前に日程に変更があった場合、
スケジュールを再調整しましょう。って意味やろがい。

すでに過ぎ去ったアポのリスケなんてものはない。
まずは詫びて。それを許されてからだろ。

しかもすっぽかした理由は
お得先の社長に長々と捕まったため…とか言うてました。
えーっとですね。
このAさん。おっさんです。たぶん僕と年齢変わらないくらいの。

まだね。忙しい会社の20代若手の営業マンなら
はいはい。って減点くらいで許すのが沖縄なんでしょうけど
おっさんのこれ、直らないから。

しかもこのチームからの案件は
なかなかカロリー高めの依頼だったので
この時点で、断って(縁切って)おける判断ができてよかったなーとすら思いました。

まぁこの時点では、僕は縁を切った感覚はなくて
それ以降、先方がビビって連絡してこなくなっただけですが。

こういう積み重ねがありまして
僕はちょっとでも「ん?」と初期でモヤモヤする人とは、長期の複雑なカロリーを要する仕事はしないように心がけてます。

一度、簡易な仕事をするか
数年の付き合い。それに準ずるシンパシーがないと
おいそれとは、がっちり握手ってしません。

逆に初対面でも「ああ!この人こそは!」と感じる人は
問答無用でえこひいきして、高校の同級生のように付き合います。
たまーに「小宮さん、なんで私にこんなに優しくしてくれるんですか?」
と言われることもあるけど、だいたいこんな理由です。

こちとら、出会ってきた人間の数と種類が違いまして、
感覚値で決めてきた失敗と成功の数が一般人のそれとは違うんです。

貧すれば鈍する。
仕事がないときは、こういう質の悪い仕事も取らなくては!
と思い、余計に時間と労力かかって、赤字案件。ということがよくあります。僕もそうでした。

赤字案件で時間を取られて喜んでいいのはダメサラリーマンだけです。
働いているふりができますからね。

フリーランス、経営層、サービス提供者。自分で稼がなくてはいけない人は、赤字よりゼロの方がいいんだから、
「この人と付き合うくらいなら、暇している方がマシだ」
という判断ができるようになったら、ビジネスは好転していきますよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?