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茶道の道具って何…

お茶と聞くと難しい…敷居が高い…と敬遠される方も多い。確かに私も習いはじめてからその奥深さを知りこれは一筋縄ではいかないな…一生かけて学んでも免許皆伝とはいかないなとは思っています。ただ私にとっては趣味の範疇、無理ない範囲で楽しむことを一番に少しづつ精進しています。

お茶の道具も初めは難解でした。今でも季節により形や素材が変わり、扱いも変わるので難しいのには違いがありませんが、よくよく落ち着いて考えてみるとお茶を点ててお客様へお出しするための最低限の道具がただ自分の前に並んでいるだけでもあるのかなと思います。

お湯を沸かすための釜(かま)
抹茶を溶かしてお茶にするためにはお湯が必要です。水だと多分ダマが残るでしょう。釜は冬は炉、夏はお客様から熱い火を遠ざけるために風炉を使います。いずれも灰を入れ炭で湯を沸かします。

風炉と釜と棚には茶器と水差し

水差し(みずさし)
飲んだお茶碗を洗うために水も必要なので綺麗な水が入ったものを水差しといいます。

お茶碗をお茶を点てる前に温めて冷めにくくするためにお湯を、飲んだお茶碗を洗うために水を使いますがその湯や水を捨てるための入れ物が建水(けんすい)です。

こぼしとも呼ばれる建水

お湯やお水を入れるためには柄杓(ひしゃく)を使います。

柄杓や釜の蓋を直接畳の上には置けないのでおくためのものを蓋おき(ふたおき)といいます。竹製や陶器、金属製などがあります。

抹茶が入った入れ物は茶器(ちゃき)、茶入れ(ちゃいれ)、棗(なつめ)など様々なものがあります。お茶にもドロッとした飲み口でいただく濃茶(こいちゃ)とサラッとした薄茶(うすちゃ)がありそれぞれの抹茶に合わせて入れ物もチョイスします。

濃茶
薄茶
薄茶器
濃茶を入れる茶器は陶器製が多く、割れないように仕覆に入れられている

茶杓(ちゃしゃく)は抹茶をすくうもの、茶筅(ちゃせん)は抹茶とお湯を混ぜるものです。お湯を入れて温めたお茶碗は白い麻布の茶巾(ちゃきん)で拭きます。

これらのお道具が季節やお客様に合わせて素材や形などで色々用いられ、お道具によって扱い方が変わるので茶道ではそれを学んでいきます。お茶碗も冬は冷めにくい口の狭い筒茶碗(つつちゃわん)、夏は大きく口の空いた夏茶碗(なつじゃわん)で逆に冷めやすいものを使います。

簡単に端折った説明なので茶道をされている方からは怒られそうですが、茶道とは何か…私は四季のある日本でお客様をおもてなしするための心であり、総合芸術だと思っています。そしてそのおもてなしをするのが茶室の役割です。

お茶室について学んでいただく茶の湯住宅プロデューサー講習試験が7月に全国東京、静岡、名古屋、大阪、福岡の5会場にて開催いたします。

日本の伝統であるおもてなし文化としての茶道の推進と、高い日本の建築技術の継承のために生活の中に茶の湯文化を普及させ、茶室建築をサポートする一般社団法人茶の湯住宅推進機構では昨年11月にスタートした設計者や工務店などの技術者を対象とした「茶の湯住宅プロデューサー」の2回目となる講習試験を7月に全国5会場で開催いたします。

「茶の湯住宅プロデューサー」は、茶室、茶の湯文化を後世に継承していくために設計者・施工者向けに茶室の構造や資材についての基礎を学び、地域に貢献するための資格制度です。

既に全国で約50名の方が資格を取得され活躍中です。お申込みは各会場ともに先着順となりますので、奮ってお申し込み下さい。

詳しくは「一般社団法人 茶の湯住宅推進機構」の公式WEBサイトをご覧下さい。https://1510.or.jp

会場などの詳細、お申し込みはこちらからご確認ください。
https://1510.or.jp/schedule/schedulepd.html

茶室のことを学んでみたいとお考えの皆様、是非お申し込みください。

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