エッセイ「忘れる女、忘れられる女」酒井順子著 読書感想文

最近、小説を読んでもどうもハマれないのでエッセイに手を出しました。
酒井順子さんといえば、私の愛読雑誌だったOliveによく登場していたエッセイスト。
同じOliveのエッセイストでも、私は中島らもさんの文章に惹かれていたため、酒井順子さんの記事はいつもササッと読む程度でした。
よって、今回初めてまともに酒井順子さんのエッセイ集を読んだわけです。

出だしはジェンダー問題が多くてちょっとしんどくなりました。
前に「82年生まれキム・ジヨン」の読書感想文でも書いたのですが、私はあまり男女差別を受けることなく育ち生きてきたのです。
もしかして、気づいていないだけかもしれませんが。
今まで目の前にしたことのない問題の羅列に読みながら疲れが溜まっていきました。

こんな世の中で生きているのか、知らんかったわ。
生きるのが嫌になるわー!

なんて、読むのをやめようかと思ったところで、ようやく少し楽しいエッセイ登場。
酒井順子さんが数人と角川映画しばりでカラオケで歌ったというではないですか。
いやー、私も混ぜて混ぜて、そうやなあ、白いワンピース着て原田知世の「天国に一番近い島」をマイクを両手で挟んで直立不動で歌おうかなあ〜!
などと妄想を繰り広げ楽しむことがやっと出来ました。

あと気になったのは眞子さま結婚問題くらいですかね。あれは私も色々思います、言わんけど。

このエッセイ集、悪くはないのですが、私とは相性が良くなかったようです。
読んでいて思わず笑ってしまう、それこそ中島らもさんや三浦しをんさんのエッセイが私の口に合うようです。

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