見出し画像

朝ドラ「おちょやん」が終わってしまった。

完全なる「おちょやん」ロス。来週続きやらないって本当ですか。

朝ドラを続けてみることはほぼ無かったのですが、たまたまNHKをつけてみたら、古い大阪弁が聞こえてきて釘付けに。

私は徳島出身なのですが、共働きの両親の代わりに面倒を見てくれた祖母が大阪出身だったのです。

大正末期に大阪市大正区あたりで生まれたそうなのですが、早くに母親を亡くし、自営業をしていた父親は再婚するものの、病気で早逝。その後、親戚のいる徳島に後妻ときょうだいと共に渡ったそうです。

徳島の方言も喋っていたのですが、ところどころに古い大阪弁が混じっているのが特徴的でした。

「さいぜん(さっき)」、「やいと(お灸)」、「おいど(おしり)」、「ごめんやす(ごめんください)」、「あて(あたし)」、「わて(わたし)」、「~しなはれ(~しなさい)」など。

「おちょやん」には懐かしい言葉が散りばめられていて、聞くたびに幼稚園の送り迎えをしてくれたり、鬼の形相で叱られたり、喧嘩上等だったりしたことを思い出し、胸がきゅうっと痛くなりました。

祖母との日々が重なるような劇中劇に出てくる「マットンばあさん」の台詞には泣かされました。

また、「おちょやん」の魅力は、ここ最近多かった「お嬢様及びそれなりに教育を受けた人の立身出世話」じゃなかったところ。「あさがきた」や「わろてんか」も悪くなかったのですが、元からお嬢さんで人脈もそれなりにある人の話に視聴者は何を共感するのだろうと以前から思っているところがありまして。ええ、子供の頃に「おしん」を祖母と見ていたからかもしれません。

以前、このもやもやを姉に伝えたら、「視聴者はもう殆どちゃんと学校を出た人々。だから、学校に行っていない人の話を描いてもみんな実感がわかないのではないか」みたいな答えが返ってきて「なるほどな、富めるとそういう弊害がうまれるのか」と納得した次第で、この度の「おちょやん」の登場は意外であり、待っていた展開でした。

登場人物の女性たちが、嫌味なことを言われたらちゃんと言い返したり、他の人に自ら愚痴るのも良かったです。

私は使い分けているのですが、お互いのために言い返した方がいいなと思うことはきちんと伝えるようにしています。そうじゃないと、相手が悪者になってさらに関係性が良くない方向に行く場合があるからです。

逆にどうでもいい人、面倒くさい人、距離を取りたい人には何も言い返しません。

「おちょやん」に出てくる女性たちが言い返す理由は何なのかは知りません。こちらは勝手に共感し、また喧嘩上等だった祖母を懐かしむ温かな時間を得ることが出来ました。

また「おちょやん」のような朝ドラが見たいなあ。

放送時に生きている人を主人公にして朝ドラにすることがあるし(「チョッちゃん」、「春よ来い」、「芋たこなんきん」)、上沼恵美子さんモデルで「えみちゃん」とかどうでしょうか。

来週からの「おかえりモネ」もとりあえず観てみようと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?