子供が塾を3ヶ月で辞めた話ーその7:塾に通って2ヶ月

前回までのあらすじ

突然塾に通いたいと言い出した子供。私立中学受験に全く興味がなく、何も知らない状態でまずは友達の親に色々と聞いてみることに。小学校高学年になってくると定員がいっぱいで入れなくなるから、辞めるのは後でできるからとりあえず入ってみたら、というアドバイスをもらう。次はいよいよ塾選び。入塾試験なる不思議な関門を乗り越え、体験授業で感激した子供はついに塾を選んで通うことに。塾のシステムに不慣れは親は、最初の難関、宿題の多さに四苦八苦する。特に最初の数週間は塾、宿題、試験というサイクルに慣れるのに時間がかかり、家庭内での諍いが増える。授業内容と試験内容にやや疑問を持ち始める。

入塾2ヶ月

週2回塾に行く、家で宿題をやる、月に一回テストを受ける、というサイクルに慣れてくると、少しずつ塾のテキストを使った勉強の仕方や、塾の運用方針といったことに目が向けられるようになりました。

Anki

社会、理科など暗記が多い科目は、もうちょっと効率的にできないのかな、と思いました。確かに塾では毎回最初に復習テストのようなものがあって、繰り返し問題を出して覚えさせるように工夫をしているのですが、苦手なところ、覚えにくいところは子供次第です。

それで思い出したのがAnkiというアプリです。これはオンライン版単語帳のようなもので、登録した英単語などが1日に20個など選ばれて、覚えているかどうかチェックできるものです。このアプリの優れているのは、20個の単語を選ぶ際に、なかなか覚えられない単語は毎日のように選ぶ反面、パッと思い出せるような単語は1週間後まで出てこない、というようにまだ覚えられていないものを優先的に表示してくれるところです。これを自動的にやってくれます。

難点は英単語などを自分で登録しないといけない点です。ただし、オンラインで公開されているデータを登録することもできます。

Anki用の公開データがないか探しましたが、結局見つけられたのは都道府県の名前のデータぐらいでした。ただ、同じことを考えている親は多いようで、Anki + 中学受験で検索するとかなりヒットします。慣用句のデータはダウンロードできるものが結構あるようです。

これを使って、社会のテキストの穴埋め問題をコツコツ登録しました。登録の際にはタイピングでは時間がかかるので、音声入力を活用しました。が、それでも大変でした。これを使って都道府県名、県庁所在地、河川・山脈・平野の名前などは、覚えられるようになりました。

子供はそのうち覚え方のコツを掴んだみたいで、わざわざAnkiを作らなくても良くなりました。

こんなに便利なツールがあるのに、なぜ塾は昔ながらの手法にこだわるのだろう、と思いました。Ankiの単語帳とか販売してくれたら真っ先に買うのに、と思いました。

クラス替え

毎月一回のテストで、クラスの割り振りがあって、さらに教室内での席順も決まるのが通った塾でのルールでした。他の大手塾もおおよそ同じ仕組みなのだと思います。

最初は何も席順まで決めなくても、と思いましたが、クラス分けは自分の子供には向いていたようです。一番下のクラスから始まったので、段々とクラスが上がるのはやはり面白いようで、勉強した効果がわかりやすい形で見えるのが良かったようです。事前に、最初はなかなかクラスは上がらないかもしれない、でもコツコツと同じペースで宿題をきちんとやっていれば、徐々に試験の結果は良くなって、クラスも上がるよ、とあまり期待をさせない形で説明したのもよかったのかもしれません。

クラス分けの仕組みは正直批判的だったのですが、子供が楽しんでいる様子を見るに意外と悪くない仕組みなのかもしれないと思いました。

塾による違い

これまではどの塾がどう違うとか全然わからなかったですが、なんとなく塾ごとの特色がわかるようになってきました。以前書いたように、私の子供が通った塾では宿題が毎回出て、宿題こなすだけでも大変でした。ここの塾の方針としては、子供が勉強を継続的にできるように手取り足取り教えるという感じで、よく言えばサポートが厚い、悪く言えば介入しすぎ、という塾だったようです。

子供が別の塾に通う知り合いに聞いてわかったことですが、別の塾ではそれほど宿題は出ないようで、割と子供の自主性(と親のサポート)に任せるという方針のようでした。

振り返ってみると、我が家の場合はひょっとしたらそれほど宿題が出ない、やや放任主義的な塾の方が、子供には向いていたのかもしれない、と思いました。

まとめ

入塾2ヶ月後の様子について書きました。次回は入塾3ヶ月後の様子と、今さらながら受験する私立中学選びについて書く予定です。

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