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「家族」という存在。

リモートワークが故に、同居の家族との時間が生活のほとんどを占めている。そこで思った家族との付き合い方をご紹介。

○家族=他人

これを言葉にして伝えたら母親にこっぴどく怒られた笑
あれは忘れもしない中学生の時分である。
思うだけならいいが、言葉にすると強く聞こえ人が傷付くことがあるので、自分が本質だと思っていることはあまり言葉にはしないようにしています。大事な人を傷つけたいくないからね。

私が思う「他人」とは、「自分以外の人」のことです。なので、私の目に映る人々は全て他人です。他人という言葉に、その人との心的距離を示す意味合いは含まれません。
友人は、他人という存在の中の、心的距離は友人
家族は、他人という存在の中の、心的距離は親類
そして、私の中に、自分と一切関わりのない人々を示す言葉は存在しません。

○自分は何かの一部なのか?

家族を他人と思うことでとてもいい効果があります。
自分を誰かの一部、なにかの一部と思う必要がなくなるからです。

例えば、私の母親は物事の準備を念入りに行う女性です。とても丁寧で抜かりがありません。その反面とても準備が遅い側面があります。

それを見て私はこう思います。

「私もこうなるのかな…」
少し嫌な気持ちです。

また、母親はとても料理上手な女性です。新しい異国の料理に挑戦しては、なんとなく自分流にアレンジして、「素晴らしく美味しいもの」に変身させてくれます。とても美味しい。幸せです。

それを見て私はこう思います。

「私もこうなれるのかなぁ…」
嬉しい反面不安な気持ちです。

私の父親はとても頭のいい大学を卒業した男性です。それに続いて兄弟たちもいい大学に進学し、しっかりと卒業しています。

それを見て私はこう思います。

「私もこうならなければならないのだろうか」
かなりプレッシャーです。(結局、鳴かず飛ばずな大学に落ち着きました。ちょっとだけコンプレックスです。)

しかし、こう思った時に立ち戻るのが、「家族=他人」思考です。家族と私が同化する必要は一切ないのです。

○「青色」+「黄色」=「緑色」

私は確かに、両親から血肉を与えてもらいました。愛情もたっぷり与えてもらってスクスク育ってこれを書いています。しかし、出来上がった私は全く別の生き物です。
青色が、大空を表現することができるように
黄色が、美味しい芋羊羹が表現できるように
緑色は、もりもりと育つ木々を表現することができます。
青と黄色を足して生まれる緑色ですが、その色の示す意味に関連性は全くありません。

私たちは全く別の個体、他人なのです。

○少しだけクレームを

私の親に言っています。しかし、そんな親御さんがいらっしゃるかもしれないので、思い当たる方はちょっと注意してほしい。

子どもは、親を材料にできた人間ですが、クローンではありません。同じになるのはせいぜい鼻の形とくしゃみの仕方くらいです。そんな中で、若かりし日にした失敗を悔いて子どもにこんなことをすり込むのはやめましょう。

親「私はこんなことで失敗するような人間だから、そのDNAを継承させてごめんね」(リアルに言われたことがる)

ハイ ご心配には及びません。そんなことには絶対ならないし、なったとしても自分のせいであって、あなたのせいではございません。
今ならこう言いますね。当時はそうはいきませんが。

しかもこの言葉、心理的に子どもには悪影響しか与えないそうですよ
これを言われてしまうと子どもはなににおいても絶対的に失敗ができない状態になります。(失敗=親のせいという公式が刷り込まれるから)そうすると、小さな失敗でも印象に残って、「失敗しかしない自分」という認識になってしまいますネ。 勘弁して欲しいです。

○何事も自分で決められる。

こんなことを言われてる、かわいそうなお子さん。そんなあなたにも救いの道はあります。

必殺「自分で考える」

です。私が中学生で、家族=他人論を展開できたように、義務教育も半ばで大体の思考力判断力はついているはずです。自分が今一番影響を受けている存在が、なんだか腑に落ないことを言った時、「本当?」と自分で考えを回らせてみてください。気になれば本を読んでもいい。今はいろんな媒体で知識が享受できます。有効に使いましょう。そして、誰がなんと言おうとこうである。という考えを見つけてみてください。それこそ、自分自身であり、価値のあるものだと私は思います。

○おしまい

強い意見を書きましたが、これにプラスして忘れてはいけないものがあります。「愛情」です。なにを言っても親子の縁は切り離すことができない関係です。特別な事情を抱えていて、どうしても縁を切りたい人はまた違いますが、私はそういう環境ではありません。普通に家族です。そんな中で、忘れがちな愛情は、いつも親が自分に注ぎ続けてくれているものです。近くにいても、遠くにいても。それは完全に返せるものではありませんが、もらった分の1%くらいはお返しして行けたらいいかなと。他の99%はまだみぬ我が子にとっておくこととします。

○おまけ

「青色」+「黄色」=「緑色」の件で、

私「(うーん 黄色? 黄色ってなにがあるだろう レモン? なんかしっくりこない)
ねぇ母さん、黄色と言ったら何?」

おかん「うーん…そうだなぁ 黄色かぁ 芋羊羹くらいしか思いつかないなぁ」

私「ふーん(採用。)」

突然の問いになんの捻りもなく「芋羊羹」とか出てくる母さんの感性がすごく好き。

生きるヒントになるような記事を書いています。私の考えが誰かの助けになりますように。あなたの努力が実りますように。