第10章②【詐欺師再来】男尊女卑のパラレルワールド5/3/2019

助兵さん詐欺師再来[2019(令和元)年5月3日(金)]　

令和早々に、縁起の悪い人から電話が来た。
2月に詐欺・セクハラ・ストーカーという最低最悪なことをしていた人間、フランチャイズの社長の助兵さんからである。
何かと思ったら、もう一人のセクハラ・モラハラ会長が事実上辞めた為、経営方針や事務所の環境を変えたから、もう一度話を聞きに来て欲しいとのこと。
20万円を返してくれるのなら聞く、と回答すると、それも含めて、変わった事情を話したいと言う。

暇だったので、話だけ聞くと事務所を尋ねることにした。
確かに、会社方針も大きく変わり、事務所も衛生上よくなっており、大きく環境が変わっていた。
社長の助兵さんは明るく、
「変わったでしょ。研修も丁寧に行って、最初のうちは営業も大変だろうから、うちに来ているお客さんを紹介するから、ここで事業始めれば問題ないでしょ」
と、事務員の女の人も一緒に笑顔で迎えてくれた。
社長のセクハラ発言もなぜか無くなっていた。
嘘みたいに変わっていて、何も言葉が出ない。
非の打ち所がない。
どう言うことだろう？
ちょっと嘘っぽいので、事務員の女性をカフェに呼び出して、どう言う経緯でこうなったのかを聞いた。
「確かに、みなさん詐欺なんじゃないかって相談されます。でも、きちんとした会社です。社長がセクハラですか？そんなことする人じゃないです。会長はクセがある人でしたが、もう会社とは関係なくなったので、安心してください」
と笑顔でいろんな話をしてくれた。

しかし、半信半疑である。
帰るときは、助兵さんと事務員さんが、笑顔で見送ってくれた。
なんだか、狐に摘まれた感じだった。

家に帰って、フランチャイズに大反対だった家族に、今日の助兵さんの会社のことを話した。
絶対に詐欺に違いないと、フランチャイズ詐欺専門の弁護士さんを紹介してくれた友人にも話した。
2月に相談に乗って頂いたフランチャイズ専門の弁護士さんにも電話で経緯を話した。

しかし、なぜか、全員が、
「それは良かった、環境も良くなったのなら続けてもいいんじゃないか、いい仕事見つけたね」
と喜んでくれた。
あれだけ、大反対だった人たちが、である。

何の疑問も感じないのだろうか？
本当に大丈夫なのだろうか？
世界が変わったのか?
次元が変わったのか？