見出し画像

#55 そもそも、部下は話さないもの、と思う

傾聴力であるとか、いかにして部下の話を聞くか、話させるかが大事なポイントであると、管理職向けのハウツー本で語られています。

実際のところ、チームメンバー、若手社員は、いつでも何でも、自分から話してくるわけではありません。むしろ、部下は話さないもの、特に若手社員は自分から話すことが少ないです。話したとしても、限定的な内容だけだと思います。

自分の考えていることや、組織の方針を伝えて理解してもらうことも大事ですが、それ以上に、彼らをコミュニケーションを交わす気にさせることの方がずっと難しいと、多くの上司が感じております。(我が社もご多分に漏れず)

どんな時に、黙ってしまうのか? 個別にミーティングを行なって一人一人の気持ちを聞き取った結果、こんな理由が背景にありました。

✔️思っていることを上手く伝えられない、考えている間に話題が変わってしまう✔️あまり役に立ちそうな考えがない、変なことを言って浮いてしまいたくない ✔️あまり業績が良くないのに、意見だけを言うのは良くない、まずいでしょう ✔️自分がしゃべることを期待されているとは思えないから、どうせ言っても無駄✔️自分には重要なことでも、他の人には大事では無いと思ってしまう     ✔️自分の意見に自信が無い

彼らにとっては、「清水寺から飛び込むような心境」なんだなと理解しました。

いきなり高いところから飛び込むのは、心理的に難しいとしても、小さな台からだと跳べるかもしれない。まずはベイビーステップが必要かなと。

どんな時に、どんな条件があれば、話し始めるのか。上記の理由の裏返しですが。

✔️皆から頼られていると感じた時、任されていると感じた時         ✔️しゃべっても良いという安心感がある時                 ✔️具体的な質問を受けた時、自分へのリクエストが明確である時       ✔️身を乗り出して聞いてくれているとわかった時、頷いてくれている     ✔️結論だけでなく、プロセスにも興味を持ってくれている          ✔️興味関心を持ってくれている                      ✔️自分の意見を尊重してくれていると感じた時

リーダーの仕事は、組織メンバーに話してみたいと思わせることですし、彼らは、発言を通して、自信を持って仕事に臨んでくれること、では無いでしょうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?