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書評

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#WIRED

追伸:「傷ついたG」もそうだけど、『New Yorker』化した『WIRED』はかなり悲しい。

追伸:「傷ついたG」もそうだけど、『New Yorker』化した『WIRED』はかなり悲しい。

今や全米最大のスキャンダルとなっているエプスタインの件、『NewYorker』の暴露記事でjoiは辞任に追い込まれたし、MITスローンではネグポンがゴリゴリのWASP拝金主義者であることを臆面もなく主張し老害っぷりを惜しみなく出しているあたり、誠に香ばしい。

何を隠そうこの二人は『WIRED』創刊当初からの最重要人物だったのだから、彼らのメッキを剥がしたのが『NewYorker』でその元編集長が

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「傷ついたG」もそうだけど、『New Yorker』化した『WIRED』はかなり悲しい。

「傷ついたG」もそうだけど、『New Yorker』化した『WIRED』はかなり悲しい。

今月の米国版『WIRED』は3年間G社に潜入し、その内幕をバラすという結構刺激的なもの。サブタイトルが、シリコンバレーで最も幸せな企業の悲劇なのだから穏やかでない。近頃はGAFAに比べて日本のIT企業はイケてないと悉く揶揄されているわけだが、かの国のワンダーランドもいいことばかりではなさそうだということなので、この手の記事こそ、率先して翻訳されるべきであると思うのだが、そうならないところがなんとも

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デジタル羊は夢見る頃を過ぎても、まだ尚見続けるのだろうか?

デジタル羊は夢見る頃を過ぎても、まだ尚見続けるのだろうか?

WIRED 2019 VOL.33
ケヴィン・ケリーの巻頭記事。若い人からすれば、ウエルカムなんだろうけど、未だにこんなこと言っているとは驚きだよ。ニコラス・ネグロポンテが全てはデジタルになるって言ってからもう何年経ってると思ってるんだ。能天気なのにも程がある。

「オープンな世界」ってどこにあるの?。デジタル化によって作られたパラレルワールドは、その成立過程で商用利用が前提条件であった結果、ビッ

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