ファッションチームとインフルエンサー・ビジネスの未来
今から4年くらい前に僕は、ファッションをキーワードに全国にチームを作っていきました。ファッションチームを作ろうと思ったきっかけは2つあって、サッカーのJリーグを観て地域に根付いた文化をSNS時代の今なら自分たちでも作れるんじゃないかってことと、タレント事務所として新人を発掘するためのものでした。
新人発掘という意味では大成功だったんじゃないかなと思ってます。まず最初につくったFACT(東京)というチームでは、モデルとして活躍するKULO、横田ひかるちゃんなどなど、その後に作ったFLASH(東京、大阪、名古屋、仙台、広島、北海道)では、ボーイズグループXOXの志村禎雄、YouTuberとして大活躍中のさんこいち(ほりえりく、古川優香、Yapp!)、ガールズバンドsuga/es(佐藤ノア、広瀬ちひろ、おりはらまよ、よしかわなみ)、アイドルグループ・26時のマスカレイドの森みはる、吉井美優などなど、今でもタレントとして、インフルエンサーとして活躍している人が多数います。
今日語りたいのは、僕が昔つくったファッションチームのあり方(完全に無意識だったけど)が、今のインフルエンサー・マーケティングに足りないものを補うヒントを示してたんじゃないかなということです。
そもそもファッションチームって何?
って人に伝える説明として誤解を恐れずに言ってしまうと、“ファッションをキーワードに集まったインフルエンサーのチーム”です。
活動内容としてはイベントを主催(内容はファッションショー、交流会、アーティストライブetc)して、自分たちが出演するのがメインです。その地方のインフルエンサーが所属しているため、自分たちが告知することで集客が見込めるのが強みです。またその地方のインフルエンサーをチームにすることで、インフルエンサー同士の交流が盛んになって、お互いのファンを共有できる→ファンが増える=ツイッターのフォロワーが増減していく。っていう流れが確立されていきました。
ファッションチームについてザックリ説明すると上記のような感じなんですけど、もっと具体的に説明します。
ファッションショーはこんな感じでやってました。
ライブはこんな感じですかね。ちょっとわかりにくいけど、ライブ映像をリリックビデオにしています。
あとは交流会と称してチェキ会をやったりしてました。
このファッションチームに今のインフルエンサー・マーケティングの足りないものがあったかというと、僕が個人的に思うにはなんだけど“お客さんの顔の見える”ってこと。
ファッションと10代後半から20代前半っていうかなりセグメント化されたインフルエンサー達の集団で、さらにリアルイベントもやっているので、どんな人が自分たちのファッションチームを応援してくれてるか、支持してくれてるかっていのがわかる。そしてそれは企業に対しても説明がしやすい。何も知らない企業の人もなんとなく、ファッションチームが抱えてるファンの顔を想像しやすい。
そういう顔の見えるファンを抱えていたのが、今まででいうと雑誌がそうだったのかなと思う。ポップティーンの読者ってこんな感じだよねとか、スマートの読者ってこんなイメージだよねって、企業側も想像しやすい。だからそのファン層を取り込みたいときに、お願いする。
今のインフルエンサー・マーケティングは起用する数が増えれば増えるほど、その情報がどこに届いているのかが見えづらくなってくる。数字上で把握はできても、自分たちが本当に届けたい場所に届いているのかがわからない。
そんな意味でも完全に無意識でしたが、ファッションチームはインフルエンサービジネスの一歩先をいってたんじゃないかなと、今改めて思います。
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