「捨てない」生活で気がついた、料理を楽しむ新しい習慣
環境問題ってなんだろう。
そんな疑問を持ったことはありませんか?
地球温暖化などという言葉を聞くと、ついつい意識が高い系なんじゃない?と思ってしまう時がある。
「自分にはカンケーないかな」
というか「地球」とかスケールデカすぎ。そもそも何が問題なのかさえよくわからない。
ところがある日、そんな私に変化が起きました。
そして今、リサイクルというエコロジーな分野にハマりつつあります。
私はオーガニック野菜を育てる現場にいます。
その理由はただ単に美味しい料理が食べたい!という食欲によるものです(笑)
食生活も多分ふつうだし、ポテチやキャラメルコーンもよく食べます。
そんなチョット意識低い系の私が、先日から興味を持って始めたのが、
『家庭用コンポスト』
自宅で出た生ごみをたい肥にするというアレですね。
昨年から始めた趣味の家庭菜園。
肥料も農薬もいっさい使わない自然栽培で育てていましたが、今年は有機肥料を入れてみようと思ったのです。
きっかけは、家庭菜園で育てた野菜を料理して出た生ごみです。
以前は調理して出た生ごみは捨てるのが当たり前だと思っていた。
でも、自分で育てた野菜の場合「ただ捨てるなんて、もったいない」と感じてしまうんですね。
同時に、この生ごみさんはどこへ行くのだろう?と気になってしまいました。
好奇心が動き始めた私は、まず町の役場で情報収集。
そして判明したのがこちらです
生ごみをビニール袋に入れて家の近くの収集所に出す
それは「資源くん」という名前で収集車が町営の施設まで運ぶ
その施設はリサイクルセンターとして稼働していた
生ごみを機械にかけて「たい肥」にしていく
発酵➡︎熟成させてたい肥の完成町民に無償で提供していた
なんと、我が町の生ごみが「たい肥」としてリサイクルされていました。
行政情報って自分で調べないとわからないことが多いんですね。
とても勉強になったし、生ごみが無駄にならずに活用されているのが嬉しかった。
これに興味を持ってしまった私は、さらに施設に詳細を聞いてみたくなって電話することに。
そこで衝撃の事実が発覚したのです。
リサイクルたい肥が使われていない
この素晴らしいシステムで出来上がった「たい肥」
町民のニーズが余りないとのこと。
なぜだろう?
この町は北海道でも有数の農業地帯。
不思議に思い、私はその理由を問い詰める(脅迫ではありません)。
そうすると、施設の人はこう言いました。
「プロの農家さんは、今の使っている資材を変えづらい」
「家庭菜園でやっている人たちは、市販のものを好んでいるらしい」
というような回答でした。
確かに、効果が期待できないと簡単には資材を変えられない。もしちゃんと育たなかったら、農家さんの収入に大きなダメージになってしまうから。
そして以外にも個人の利用者は多くないという現実。
せっかく無償提供なのにもったいないなぁと思ってしまいました。
他にもいろいろ気になることがありましたが、詳しい担当者が不在ということで、また次回に教えてもらうことにしました。
そんなわけで、生ごみに興味を持ってしまった私。
2022年2月から始めた「コンポスト」とともに、生ごみの可能性に迫っていきたいと思います。
美味しい野菜から出た生ごみから、また次の美味しい料理へと繋がっていく。
これをイメージできると、料理や食事はもっと楽しくなるだろうなぁ。
そんなふうに感じています。
「暴風雪波浪警報」が発令されている今日。
自宅にこもり、真っ白な外の景色と揺れる窓の音を聞きながら、春の訪れを待ちわびる午後のひととき。
料理への想い。食材への感謝の気持ち。 楽しく緩く、真剣に食べ物と向き合いたい。 そんな思いで執筆しています。 「いただきます」から明るい未来を創造する。その活動を模索して行きます。