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私はB型

このnoteを読んで、血液型にまつわる思い出をいくつか思い出しました。

私がB型であることを念頭に読んでください。


Episode1
初対面の人に血液型を聞かれること、ありますよね。相手が私の血液型を知って、「この人は几帳面なんだな」とか「変人だと思ったらやっぱり…」とか判断しているのか分かりませんが。

私はこの質問が苦手です。
そして私が正直に答えた時、質問者の返答はだいたい一緒です。
「私の友だち、B型多いんですー!」
(知らんがな)

私に血液型の質問してくる方々は、A型を名乗る方ばかりです。実際は分かりません。
ですが、彼らは同様に「B型と仲良くなれるA型の私」をアピールされています。

何故でしょうか

Episode2

ある職場で、休憩で食べるおやつを買ってきた時のことです。

私が買ってきたのは、いろんな種類のチョコレートやクッキーが入ったファミリーパックのお菓子でした。
みんなが取りやすいようにと、少し大きめの蓋付きの箱にそのお菓子をザザーっと移し、箱の大きさに対してお菓子が少なかったので他に持ち寄っていたのど飴もこれまたザザーっと足し入れました。

それを見ていた他の社員も、「これも入れよー」と違う種類のお菓子をぶち込みました。

複数の種類のお菓子が箱の中に収まりました。
カラフルで、色々なお菓子が入っていて、覗くのが楽しみになる様な、そんな箱になったと思います。

それを見てたある先輩が、突然箱をひっくり返して机の上にお菓子を出したのです。

???!

そして、「私こういうの揃えたくなっちゃう性格なのー!O型なんだけど几帳面なんだよねー!」と宣ったのです。
彼女の手によって、机に広げられた小さなお菓子たちは、再び彼女の手によって箱の中に種類ごとにきちんと並べられて収まりました。

箱に並べられたお菓子たちは、キレイに整列していて、ひとりひとりがこっちを向いて、私たちに選ばれるのを待っているような顔つきになりました。

ほう…なるほど。

この時、私の中には2つの気持ちがありました。

1つは、何だか恥ずかしかったということ。
私が「大雑把で繊細さが無い」とみんなの前で言われたような気がして、何か言われた訳じゃないのに恥ずかしくなったのです。

2つ目は、これは血液型の話じゃないということ。
先輩が自分を几帳面だと言うことには、なんの問題も感じません。良いですよね、几帳面。

そこに「自分はO型だけど」と枕詞のように付ける必要性はあったのでしょうか。

先輩が几帳面で、世間のO型のイメージが大雑把、ということを言いたいのであればそれはもう血液型と性格の関係は無いという話でしかないのです。

このお菓子事件(おおごとになってる)に関して言えば、几帳面とか大雑把とかではなく…単に美意識とか好みの話だったのだと思います

私は、箱の中に色々な種類のお菓子がバラバラに入ってる見た目が「素敵」だと思ってたし、先輩はキレイに整列したチョコレートたちを「素敵」だと感じていた、というそれだけなのです。

血液型の話を持ち出すと、人の心にある潜在意識や先入観に気が付きますよね。

なぜか日本では、血液型と性格が紐づいていて、また意識的に優劣もあるのです。

Episode1のように、潜在意識として「A型は繊細」「自己中のB型」というものがあるので、「私はA型なのにB型と仲良くできている」などという不思議な優越感があるのかもしれません。

臨床研究としても医学的にも、血液型と性格の関係はなんの証明もなく、いまだに私たちはゴリゴリにすり込まれた先入観に優劣を付けられているのです。

10年ほど前、親友A子(A型女子)に言われました。
「会社の人に、私の友だちは2人ともB型なんですよねー!って話したの」と。
そこには、B美(B型女子)も居ました。
「よく(B型と)一緒に居られるね、って会社の人に言われたんだよー」とA子。

今なら「そうなんだー」と笑って済ませたかもしれないけど、その頃の私はブラハラ(ブラッドタイプハラスメント)全盛期だった為、どうにかしてA子にそれを解らせたいという思いになっていました。

「それ、どういう意味で言ってるの?血液型の事話題に出すのは大抵A型の人だし、A型はすぐそうやってB型と仲良くしてやってるのをアピールする。わかる?仲良くしてやってる、だよ?それって無意識かもしれないけどB型を下に見てるって分かってる?」と。
我ながら、嫌な言い方だわ。でも、この時は相手が親友だろうが止められなかったのです。

A子は黙ってしまい、B美は気まずそうにしていたことを覚えている。

あー、言わなきゃよかった。気づいちゃった。
誰よりも血液型の潜在意識に振り回されて、勝手に劣等感を抱いてるのは私だったのだ。

刷り込まれたのは、血液型の「創られた特性」による無意識の劣等感。

でも、ここで話は終わらないのです。

実は私、帝王切開での出産時に血液型を検査して、今まで思い込んでた血液型と違ったんです。

今までの感情はすべて「自分がB型であることに振り回されていたもの」だったのです。「商業的に創作された性格占い」により自分の性格を作っていたんですね、私。

でもそういう人は多いんじゃないかな、と思います。

今日はここまで。それじゃあまたね。

(今回は、大体事実ですが一部フィクションです)



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