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娘の観察力

娘(10)は小1で不登校になり、小3で転校した。
不登校の前後で私たち親子の関係は変わったと思う。それまでがうまくいってないとは感じていなかったけれど、娘のことでそれまで気づけてなかったことはたくさんだったから、そこを少しずつ取り戻して絆が深まっていった。

不登校期間中は、何年も経ってから初めて知らされた話も出てきた。
保育園の時はまだ本人が言葉にしきれないところもあったんだろうけど、あの時そんな気持ちだったんだということに当時彼女の心に届くような対応ができてない自分で申し訳なく思った。

いつでも読み返せるように、手紙や交換ノートのようなこともした。
どんなあなたも大好きだよ。
そんなメッセージを言葉に込めてたと思う。

なので、親子の絆が深まったと感じるのは、
娘の中に、お母さんは自分のままで愛してくれているという安心が根付いたことが影響しているんじゃないかなと。

◆◇◆

娘はお友だちだけでなく、友だちの家族や交友関係、その子について枝葉を広げていくように、幅広く関心を持つ子で、
ランドセルを見ただけで◯◯ちゃんと気付いたり
他の学年の子たちのこともよく把握していた。

よく観察しているんだと思う。

私も家で過ごしている時にふと彼女に目をやると真剣な眼差しで私のやっていることを見ている彼女にドキッとすることがある。

そんな彼女に驚いたことの中で、

他の学年に子どもたちが怖いとよく言っている先生がいた話をしてくれた時のこと。
その時すでに学校には通わなくなってたけれど、学校での出来事はよく振り返っていたので急に話しだした。

「みんなは怖いこわいって言うんだけど、私はそうは見えなかったんだよね。だって普段は怒ってるけど、みんなで写真撮る時とかその先生すごい優しい笑顔で笑ってるから」

私が同じ歳のころは自分はきっとあの先生怖いと言ってる側の子どもだっただろう。
一面だけで判断してない彼女、私からすればすごいなと思った。

娘の洞察力は転校先でも発揮されていった。

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