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これからも「いつもありがとう」

結婚10年目。
いろいろなことを積み重ねてきた中での週末の習慣。週末の朝、我が家は「紅茶」を飲む。(ちなみに平日は緑茶)

しかも紅茶をいれるのは旦那さん。
うちの旦那さん、男性ではめずらしい?かな紅茶好き。独身時から紅茶の本を持っているほど。

いくつかの茶葉の中からその時の気分で選んで、毎週末いれてくれる紅茶。

私も紅茶のいれ方を少しかじったけれど、私がいれると彼のこだわりゆえのコメントが次から次と…結局お願いすることにしている。

お願いすることを私の気持ちが素直に受け入れるまでにはいろいろあった。
新婚時代に時間を戻してみる。

当時共働きの私たち。結婚するまで彼がすこぶる家事ができる人とは思っていなかった。棚からぼた餅と言って良いのか、家事ができる旦那さんで正直助かった。

でも私の中では「助かった~」では済まないもやもやが当時あった。
なんとなく自分が「妻」として「女性」として情けなく感じる時もあったと言えばいいのだろうか。

親任せで家事経験も乏しかった私は独身歴も家事歴も長かった彼にかなわない面も多く、自分が作り上げた「良い妻像」になれない現実の自分とのギャップに落ち込んだ。

心身ともにタフではない私は全部自分で背負おうとすると、反動が来てダウン。

そして彼との新生活は生活サイクルもがらりと変わってしまい、知らず知らずにためてしまったストレスか…仕事帰りに車を運転しながら号泣したことが何度かある。

話を紅茶に戻すと、そんな勝手な「良い妻」になれなかった私は彼に「紅茶をいれてもらうこと」をどこか恥ずかしく思っていたと思う。

今は「できるときにできることを」お互いに助け合っていこうと思っている。「女性はこうあるべき」「妻はこうあるべき」ではなく私たちの「幸せのかたち」。

10年いろいろなことがあった。
子どもも生まれた。
結局彼はずっと紅茶を入れ続けてくれている。

健やかなる時も病める時も彼は私を支え続けてくれ、家事も相変わらずすこぶるできる。「いつもありがとう」しかない。

「紅茶」を砂糖・ミルクたっぷりのミルクティにして、朝から甘さとともにある彼の優しさにこれからも感謝して。




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