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REPORT#06 2022年度エンジニアサマーインターンレポート【後編】

ステーショナリー/ファニチャーの商材別に、それぞれ商品開発コースと生産技術コースに分かれて「ものづくり」を体験するエンジニアインターンを実施しているコクヨ。

今回のレポートでは、以下の【前編】2022年度 エンジニアインターンレポートに引き続き、ファニチャー商品開発コース参加者の学生の皆さんにインタビューを行い、インターン中の成功や失敗を赤裸々に語ってもらいながら、どのような学びや成長を得たのかをまとめてお届けしていきます!

※前編レポートへのリンクが入ります。

DAY2~DAY5のレポートサマリー

DAY2〜DAY5は時間をフルに使って、最終発表に向けた企画と製作を進める期間となっていますが、個人ワークの間に設けられた参加者同士の意見交換やチューター社員からのフィードバックでは、「これまでに自分の中に無かった新たな視点や考え方を吸収できた」という声が多く聞かれました。

また、最終発表後のインタビューでは、自由度の高いコンテンツの中で試行錯誤を繰り返したことで「就活に染まっていた自分への気づき」や「コクヨの変化の状況を身をもって体験できた」など今後に活きる学びや発見も多くあったようです。

ここから先は、DAY2~DAY5、そして最終発表の様子と学生の皆さんにインタビューを行った詳細をレポートしていきますので、今後の就活の参考に是非ご覧ください。

DAY2~DAY5:発表に向け提案準備を進める4日間

DAY1では、今回インターンで取り組む課題テーマについて、5日間を並走するチューター社員とアイデアの種をブレスト。
学生の皆さんはそれぞれの配属先で、以下4つのテーマで発表に向けた提案準備を開始しました。

課題テーマ一覧

※「UD」=ユニバーサルデザイン
※「ワークポッド」とは、WEB会議や集中作業、少人数でのミーティングに向けた個室ブース商材です。
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/workpod/index.html

各テーマ2名ずつの配属となるものの、アウトプットは個人ごとに創り上げる今回のエンジニアインターンですが、まずは実際に課題に取り組んでみての感想をインタビューしてみました。

Q.実際に提案に取り組んでみて、感じていることを教えてください。

参加者Bさん
私はインテリア開発部に配属され、ラウンジ家具の提案を考えているのですが、課題テーマの発表の時点から「ラウンジ家具という領域をどう定義するか?」という部分にまだ悩んでいます。
テーマの前提に「働く・学ぶを快適にする」というものがある中で、コロナ禍での「働き方・学び方」の大きな変化の流れも捉えつつ、提供価値を模索していかなければならないと感じています。自身の体験も振り返りながら、自分らしく新しい提案を紡ぎ出すために、まずはここが正念場ですね。

作業中の様子

ワーク時間の中では、同一カテゴリーの課題に取り組んでいる参加者同士で意見交換をしたり、毎日チューター社員との相談&フィードバックを貰う時間も設けられており、学生の皆さんは様々な意見を取り入れながら提案をブラッシュアップしていきます。

Q.他のメンバーと交流する中での学びや発見はありましたか?

参加者Aさん
やはり、一人ひとり思考プロセスや課題に対するアプローチも千差万別なので、新しい視点を取り込むにはいい機会だと感じています。特に今回は課題の自由度が高く、新しい提案が求められていると感じる中で、大学で学んできたフレームだけではコクヨの想像を超えないと思うと、僕自身も型にはめた思考だけではなく、柔軟に周りのメンバーの視点や考え方を取り込んでいこうと思います。

参加者Cさん
個人ワークがメインの5日間の中で、周りのメンバーと交流する機会が設けられているのはありがたいです。自分とは違う視点での意見を聞けることに加えて、3DCADソフトの使い方を教えてもらったり、大学で様々なプロジェクトに参加していたメンバーからは、プレゼンの魅せ方についてのアドバイスを貰えたりなど、今後にも活きる経験になっています。

DAY3「中間共有会」で進捗共有&フィードバックし合う学生の皆さん


Q.チューター社員とのフィードバックの面談の感想を教えてください。

参加者Eさん
自分の強みの部分を活かそうとしてくれている部分が強く感じられたので、
ありがたかったですね。
私は機械工学を学んでおり、普段は論文作成と学会発表漬けの毎日を送っているので今回の提案準備でもかなり理詰めの提案を構築していたのですが、
もう1人の学生はデザイン起点にストーリー構築する真逆のタイプでした。
そのようなバックボーンの部分も加味しながら、それぞれの強みを尖らせ
足らずを気付かせてくれるフィードバックが学びと自信に繋がりました。

チューター社員からフィードバックを受ける学生の皆さん
最終発表に向けた模型づくりの様子


最終発表日:5日間の集大成を披露するプレゼンテーション

あっという間の5日間が終わり、残すは最終発表のみ。
最終発表日は、品川オフィスと大阪オフィスをオンラインで繋ぎ、
ファニチャー/ステーショナリー、商品開発/生産技術に分かれていた
メンバーが全員集い、それぞれの学びや取り組み成果を共有します。

学生の皆さんが全力で課題に挑んで生み出したアウトプットに対して、
社員側もモノづくりのプロとして本気でフィードバックを送ります。
(なんと、リアル&オンライン合わせて50名を超える社員が参加!)


5日間を並走したチューターに加えて、ものづくり部門のトップ(執行役員)も参加

全力を出し切ったからこそ、アウトプットに至るまでのプロセスや
練り上げた商品の提供価値が初見の学生や社員にも伝わるように、
プロトタイプを使った実演を中継するなど、それぞれの工夫と想いが滲む
素晴らしいプレゼンテーションでした。

タレントリクルーティングユニット(採用担当) 寄本より
コクヨのエンジニアインターンは早10年以上継続して実施しています。
「5日間+α」という比較的長い期間を学生の皆さんからいただきながら、
その分「現場のリアル」「コクヨのものづくり」を肌身で感じてもらい、
単なる就活だけでなく、その先のキャリアを描くキッカケになれればと
いう思いを持っています。

特にファニチャー商品については、学生の皆さんにとってあまり
触れる機会やじっくりと観察することも少ない商材かと思いますが、
プログラムの中でも社員に積極的にヒアリングしたり、ショールームや
オフィスを歩き回りながら気づきを得たりと、限られた時間の中で
それぞれの個性を活かしたアウトプットにしっかりと繋げてくれて、
逆に社員側が学生の皆さんから新鮮な刺激や学びを貰うことができ
とても感謝しています。

一言で「ものづくり」「エンジニア」と言っても、作る商品や仕事としての
関わり方によって、得られるスキルややり甲斐はさまざまです。
今回の経験を糧に、少しでも皆さんの将来ビジョンの解像度が上がって
いれば、何より嬉しく思います!

ほぼ丸一日を掛けての最終プレゼンを終え、聴講した社員と参加学生から集めたフィードバックコメントを受け取った学生の皆さん。
良かった点はもちろん、現場目線での改善点やアドバイスも含めた内容に
これからの学業や就職活動へ活かしたい!という声が多く挙がりました。

インターンの最後には、今回のインターンに参加してみての
学びや発見について参加者の皆さんにコメントを頂きました。

Q.インターン全体を通じての感想を教えてください。

参加者Aさん
今まで参加してきたインターンでは、企業側が何を求めているのか、
どんなものを作って欲しいのか、という正解がなんとなく見えていて、
そこからハズレないように思考を進めていけば良かったのですが、コクヨのインターンではそのやり方が全く通用せず、手探りで迷った部分も正直に言えばありました。でも、冷静に自分と向き合うと自分がいつの間にか「就活に染まっている」ことに気づけたんです。

本来ものづくりは世の中やユーザーに提供したい価値と自分のクリエイティビティを掛け合わせて行うはずなのに、いつの間にか「インターン先に企業や社員にウケるように、評価されるために」ものづくりをしてしまっていたなと反省しています。そもそも”就職はゴールではない”中で、就活やインターンという、自分の成長につながる貴重な場の使い方をもう一度考え直していこうと思いました。

参加者Fさん
インターンを通じて、今のコクヨの姿が自分なりに見えたと思います。
今回の課題取り組みでは、チューター社員が「こうすればいい」「こうして欲しい」という誘導をしないことに、最初は戸惑いを感じました。
ただ今は、この状況こそ「コクヨが変わろうとしている」姿を体現しているのではないかと思い直しています。

100年以上ものづくりを続けてきた会社が、凄い速度で変化する社会に対して新しい価値を提供しようとする中では、上司や社長ですらも「絶対の正解」を持っている訳ではないと思います。自分なりの想いと仮説を持った上で、それを価値として相手に共感してもらうことが大切なはずで、コクヨはそれができる人を求めているのかな?と思いましたね。

説明会などでも”今のコクヨは変化の真っ只中”という話はお聞きしていたのですが、その状況だからこそ、ものづくりに携わる人間に求められる姿勢や面白みを体験できる貴重な機会でした。

製作したプロトタイプと一緒に集合写真

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

コクヨ2022年度エンジニアインターンレポート、いかがだったでしょうか?
今回のインターンに参加した方、しなかった方、これから就活を控える年次の方にもインターン現場の空気感やコクヨのエンジニア職の魅力が少しでも伝われば嬉しく思います。(フォロー・いいねボタンを押していただけると励みになります!)

コクヨの採用公式noteでは、今後も様々な社員のインタビューやコクヨの取り組みをレポートしていく予定です。

どうぞ、お楽しみに!

※2022年度 施工管理職インターンシップレポートはこちらから。

※2022年度 事務系インターンシップレポートはこちらから。


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