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REPORT#03 2022年度事務系サマーインターンレポート【前編】

8月24日(水)〜8月26日(金)の3日間で行われたコクヨの事務系インターン。

このインターンでは、働く場所・時間が多様化する時代に、「働くことの体験価値」をいかに高めるかを大切にしながら、ワークスタイルのデザインから空間の構築を通じて顧客課題の解決を図るコクヨのファニチャー営業職の
体験を目的として、30名以上の学生の皆さんが参加しました。

今回のレポートでは、参加者の皆さんにインタビューを行い、インターン中の成功や失敗を赤裸々に語ってもらいながら、それぞれがどのような学び・成長を得たのかをまとめていきます。

DAY1・DAY2のレポートサマリー

DAY1~DAY2では、「顧客のありたい姿を実現する為のオフィス」を提案するために、THE CAMPUSの見学を通じた働く場の考え方や、実際の顧客である企業で働く社員へのヒアリングを通じて準備を進めてきた学生の皆さん。

インタビューではコクヨのコンサルティング営業の難しさを肌で感じ、提案準備に苦戦したという声が多く聞かれました。
DAY2の中間共有後にはチューターからの厳しいフィードバックもあり、2日間かけて積み上げてきた提案を一度白紙に戻してゼロから再スタートを決めるチームもあり、2日間を通して終始白熱した議論が繰り広げられる中で、個人として今後鍛えていくべき能力はもちろん、インターンという場、将来的に言えば仕事に臨む際に必要な心構えについても発見があったようです。

ここから先は、DAY1・DAY2それぞれの詳細プログラムと合わせて、学生の皆さんにインタビューを行った詳細をレポートしていきますので、今後の就活の参考に是非ご覧ください。

DAY1:顧客理解を深め、提案の準備を開始。

朝10:00、インターンが始まります。
8月中旬のサマーインターンということもあり、今回が就活を開始してから
初めてのインターン参加という方も多いようです。

Q.今回のインターンに参加してみようと思ったきっかけは?

参加者Aさん
6月頃から就活を始め、まずは自分の好きな音楽やエンターテイメント関連の業界を見ており、ライブ会場や劇場などを調べていくうちに、空間が人に与えている影響がとても大きいのではないかと考えるようになりました。

そこから、空間設計・内装設計業界を調べると、自分がこれまで慣れ親しんでいた文具を作っているコクヨがその業界でTOPクラスでもあることに驚き、気になってインターンに応募しました。

参加者Bさん
私はいくつかのベンチャー企業で長期インターンをしていたのですが、
そこで社員さんたちが、コクヨのTHE CAMPUSについて注目しており、
よく話題になっていたことがきっかけで、コクヨの空間づくりに興味を持ち出したのがきっかけです。
そこから、THE CAMPUSについて調べると、予想以上に多くの働く大人たちが話題にしていたり、注目を寄せていることが分かり、実際にオフィスを見学したいと切望していました。そんな時にインターンの募集があることを知って、これはチャンスだ!とすぐに応募を決めました。

コクヨは文具メーカーとして有名ですが、実は空間設計や家具を扱うファニチャー事業が売上の7割を占める会社です。
近年、THE CAMPUSを始め、新たな取り組みを社会に先駆けて行なってきたことで少しずつ社会にも文具以外の事業が広まり、話題になっていることは非常に嬉しいですね。

さて、学生の皆さんは自己紹介を通じて少しずつチームメンバーと距離を
縮め、まずはコクヨの事業説明と3日間の個人・チーム目標を設定した後に、さっそく今回のインターンで取り組む課題テーマが発表されました。

"顧客のありたい姿を実現する為のオフィス"を提案せよ」

オフィス空間という実際に社員が働く場所を創り上げる仕事は、経営とも密接に関わりますが、クライアントから最初の相談を受ける際には実は課題設定が抽象的な場合も多くあります。
今回のインターンでは実際のコンサルティング営業現場のリアルさそのままに、あえて抽象度が高い課題テーマの設定に取り組むように設計されていただのですが、提案を考えるうえで求められる思考の広さや構造整理の難しさを感じ取り、学生の皆さんたちも戸惑ったような表情を見せていました。

Q.課題のテーマが発表された時の率直な感想を教えてください。

Cさん
課題テーマを聞いた瞬間に「ハードな3日間になるな」と思いました。
よくある架空の顧客を人事担当が演じるインターンではなく、実際に顧客が存在し、その顧客の経営課題に向き合うこと。毎日オフィスで働き、酸いも甘いも経験しながら価値提供に試行錯誤している社員の皆さんが納得するような「顧客のあるべき姿を考える」というのは一筋縄ではいかないなというのは僕だけではなく、チームのみんなも感じていたと思いますね。

ただ、それと同時に凄く面白そうなテーマだとも思いました。
先輩や他社の方から空間設計の営業はコンサルティング営業であり、特に
コクヨでは、このコンサルティングの部分に必要な能力が磨かれると聞いていたのですが、課題テーマを聞いた時点で先輩たちの言っていたことに納得しました。

課題テーマの難解さに驚きながらも、まずは提案準備に向け、働く場の考え方を知るためにTHE CAMPUSの見学に向かう学生の皆さん。
オフィス内の様々な仕掛けに驚きながらも、真剣に社員の話に耳を傾け、
コンサルティング営業を行うためにヒアリングを重ねていきます。

Q.実際にTHE CAMPUSを見学してみた感想を教えてください。

参加者Bさん
私はTHE CAMPUSの見学をかなり楽しみにしていたこともあり、オフィスの様々な仕掛けを社員さんに解説してもらえたのはテンションが上がりましたね。また、一見するとこれで完成に見えるような空間でも、実際に働いている中では感じる課題があることもヒアリングから見えたことで、空間をつくる仕事の難しさや建物のように「つくって終わり」ではないということを実感しました。

THE CAMPUS内
THE CAMPUS内

見学を終えた後は、「顧客のあるべき姿」を目指すうえでの課題設定を
明確にしていくため、さらに社員へのヒアリングを重ねていきます。
提案を考えるためにはこの、「課題設定」が非常に重要なり、DAY2以降の
ワークに大きな影響を与えるのですが、学生の皆さんに進捗を聞いてみました。

Q.提案に向けて課題設定の進捗はいかがですか?

参加者Dさん
正直、上手く進んでいるとは言えないです…。
オフィス見学もし、顧客にもヒアリングを重ねたのですが、自分のスキル不足を痛感しました。例えば、ヒアリングの際も社員さんに対して「何を課題に感じますか?」というようなオープンクエスチョンばかりを投げかけてしまい、回答を深掘りしていくことがなかなか上手くできませんでした。経営層や現場でも意見が違いますし、部署や職種ごとに感じる課題はさまざまで沢山の情報が出てくるのですが、それらを構造的に整理して本質を掴むというところまでは進めていないです。
まだ、ヒアリングの時間はDAY2にも設けられているので、今からもう一度
チームメンバーと話し合って、進め方を再整理します!

参加者Eさん
個人的には、事前準備が足りなかった点に反省が残ります。
今回のインターン参加前に事前資料として、顧客の経営ビジョンや事業状況などがわかる資料を頂いていたのですが、正直、全然読み込みが足りていなかったです。自分の不甲斐なさを強く感じた一方で、仕事に臨むということは準備段階から手を抜いてはいけないのだということを身をもって理解しましたね。
ここまでのワークでは事前の知識量が不足していることで、チームメンバーとも上手く連携が取れずヒアリングの目的が定まらないまま、その場に望んでしまったように思いますし、実際に社員さんの話を深掘りしていく切り口が見つからず、その後の話し合いでもチームに貢献できなかったように感じます。ただ、チームメンバーがフォローしてくれたので、気持ちを切り替えて明日からのワークでは頑張っていきます!(これを読んでいる後輩のみなさんにはインターンに参加するときは事前準備をサボらないように是非気をつけて頂ければと思います…)

議論を重ねる学生の皆さん

DAY2:具体的な提案内容を磨き込み、最終日に備える。

あっという間にインターンもDAY2を迎え、熱量も高まってきたように見える学生のみなさん。DAY1の反省を踏まえて、どんな意気込みでDAY2に臨むのか、早速インタビューを行いました。

Q.DAY2への意気込みを教えてください。

参加者Fさん
今日でどこまで具体的に提案内容を磨き込めるかが重要だと思っているので、どんどん積極的に議論に参加していきたいです!
初日は私自身がインターン参加前に、事前に頂いた資料を読み込んでいたこともあり、ヒアリングから見えてきた情報を「こんな風にまとめるべきじゃないか」という意見を持っていたんですが、もともとの優柔不断な部分や初対面の人の前だと萎縮してしまう性格のせいで、なかなか議論を前に進めることに貢献できなかったと反省しています。
せっかくの機会ですし、今日こそは!という気持ちが漲っています!

参加者Gさん
今日は、論理の部分で戦力になりたいですね。
初日は初対面の人が集まったチームの中で、みんなが円滑にコミュニケーションが取れるように、もともとの明るく前向きな自分のキャラを全面に出してある程度の貢献はできたかなと(笑)。でも、悪く言えば、そこだけでしか貢献できていないなと帰ってから反省もしました。
今日は、コミュニケーションの部分だけではなく、自分の意見や考えで議論が深まったり前に進むような「論理」の部分でもチームに貢献できるように
頑張っていくぞ!と気合を入れてきました。

DAY2は丸一日をかけて、具体的に提案内容を磨き込んでいく日なっており、
今回のインターンの中で勝負ところの1日。
各チームのチューター社員にアドバイスを求めながら、少しずつ議論を前に進めていきます。

議論を重ねる学生の皆さん
議論を重ねる学生の皆さん

昼過ぎには中間発表が終了し、各チーム、ラストスパートに向けて再度議論を重ねていくタイミングで改めて現状についてインタビューを行いました。

Q.2日間の感想とチームの現状を教えてください。

参加者Hさん
DAY1に課題テーマの発表があった際は、楽観的に捉えていたのですが、取り組んでみると予想以上に難しい内容でした。
今回はゾーニング計画の中で、「実現性は求めない」というオリエンテーションがあったのですが、僕らのチームはその言葉を勘違いしてしまっていました。今回求められていない「実現性」というのはあくまで、「予算面や納期、技術的な実現可能性の話を加味して提案の幅を狭めなくてよい」ということで、面白いアイディアを闇雲に提案すればいいということでありませんでした。
僕らのチームは中間共有までの間に議論を前に進めることを意識するあまり、「なぜ、なんのためにそのゾーニンングが必要なのか?」という部分から目を背けたフシがあるなと反省しています。さっきチームで話し合って、もう一度課題設定の部分含めてゼロから議論を積み重ねようということを決めたので、大変ではありますが優勝目指して完全燃焼できるように頑張っていきます。

参加者Aさん
中間共有までの間でしっかり議論を積み重ねてきた自信はあったのですが、
発表そのものには、まだまだ課題があることがわかりました。

チューター社員の方から、「なぜ、その提案を行うのか」「なぜ、その課題を解決すべきだと捉えたのか」「そもそも、なぜそのような課題が発生していて、本質的な課題は何なのか」「顧客が期待していることは何か?それを解決できない限り、顧客の期待を上回る意味のある提案にはならないのでは」などの指摘を受けました。

どんなによい提案でも、資料のまとめ方からやプレゼンストーリーの設計がしっかりとできていないと、自分たちの考えを一方的に「伝える」だけになってしまうので、自分たちの考えが相手にしっかりと「伝わる」ように残りの時間を使っていきたいなと思っています。

中間共有を終え、各チームさまざまな想いを持っている様子が垣間見えました。もう一度ゼロから提案を考え直すと宣言してくれたチームもあり、最終発表では、どんな提案が生まれるのか非常に楽しみですね。

2022年度事務系インターンレポートの後編では、最終発表の様子と学生の皆さんのインターン全日の学びについてを中心にインタビュー内容を掲載していきますので、是非引き続きご覧いただけると嬉しいです。
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それでは、後編もどうぞお楽しみに!


※2022年度 施工管理職インターンシップレポートはこちらから。


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