③家族3人離島移住生活〜家なし職なし子あり〜

前回のお話はこちらから↓

無事に新居予定の家の片付けも終わり、夫の知り合いの大工さんに見積もりをお願いしました。
これは急にお願いしたのではなく、引っ越し前の大阪にいたときからお願いをしていました。
電話では、「購入する家でもないのに借り主がお金をかけて直すってどうなの？あの家を直すとなると1,000万円はかかるよ」と他にも色々と言われ少し後ろ向きな返答をされていたのです。
1,000万円？！とかなり驚きましたが、ずっと住む予定はないし直す費用は市からの補助金50万円内で最低限住めるように畳とキッチンと洗面台だけ直してほしいとお願いしました。
私達はそもそも家を新たに購入する気はなく、賃貸でしかも家賃無料だからその家に決めました。　というのも夫の叔父さんの家の土地があるのでもうこれ以上持ち家を増やしたくなかったのが理由です。
いずれ、叔父さんの家が空いたらそこに引っ越す予定もありました。

大工さんに言われた言葉は私達にとっては、田舎の人は賃貸よりも持ち家っていう考えだからそういうことを言われるのかな〜なんて思っていたのです。

そして、離島に引っ越し後すぐに片付けを終わらせ大工さんに改めてお願いをしに行きました。
新居予定の家まで来てくれ一緒に外観と中を見ることに。
問題点をまとめるとこんな感じ

●両隣の家の屋根と新居予定の屋根が重なっている
●配管が錆びている
●水はけが悪いところに建っている
●家の中の天井が一部雨漏りしている
●壁の板が安いものを使ってるのでベコベコしている
●土地と建物の名義がバラバラ(一応家族同士)

などです。
とにかく建て直した方が良いくらいこの家は危ないと言われました。
建て直すにしても隣の屋根と重なってるから大変なのでそれも難しそうとのこと。

そして、最も住むのに大変な理由は土地と建物の名義がバラバラだということ。
これに関して私達は最初は家賃無料の賃貸で借りる予定でしたが島に来てから持ち主に詳しく聞くと、後々名義を土地も建物も綺麗にまとめるからその後は全てもらってほしいと言われていました。
正直いらないけど無料なら良いか、いらなくなったら空き家バンクか何かで売ろうと思って了解してたのです。
ただ、名義を整えるまでの貸してる間に出ていかれたら困ると言われていて、そんなにいらない土地なのか。。と思っていました。

そして大工さんにさらに言われたのは、名義を整えるなんて簡単に言ってるけどむちゃくちゃ大変。ここの親戚は兄弟が多いし、仲も悪い。そもそも簡単にできるならもっと前に整えてたはず。それを今まで何十年も放置してたってことは大変てこと。

えーー。そうなのか。。
でも今更やっぱ辞めますて言うのもなぁ。
しかもまたいちから家を探すのも大変。
まあ良いかぁと強引に自分達に言い聞かせ、それでも良いので直して下さい。、と大工さんにお願いしました。

そして後日、大工さんに話があると言われ家までお邪魔することに。
そこで言われたのが

「やっぱり私はあの家の改修工事担当を降ります。名義もバラバラで、屋根は重なってるしであまり関わりたくない。本当は電話のときにあの家を辞めてほしくて促したけどあなた達それでも住むって言うからどうしようかと思ってた」
と言われたのです。
　
えぇーーーーーーー、それならもっとハッキリと辞めといた方が良いって言ってよぉぉぉそれやと全然気づかんやんww
片付けを友達に手伝ってもらい、粗大ごみなどの廃棄料もかかり。。。
いや、自分らの無知が悪い。
そんなに名義を整えるっ大変なことなのか。。

大工さんも手放すほどの家ってどうなの。。
ということで、私達は新居予定の家を手放すことにしました

持ち主の方はご年配で島外の施設にいる為、持ち主の方の代理(家族)の方に借りますって言ってしまってる状態。
やっぱり辞めますは言いづらい。
けれども住んでからやっぱり辞めますの方がもっともっと言いづらい。

でも、このまま訳あり物件に住むのも怖い！！

ということで私達は持ち主さんに誤り、新居予定の家を手放すことにしました。

家賃無料ってそういう事やったのかな。。
離島の田舎で誰ももらい手がいない家と土地。早く手放したかったんだろうな。。

そして私達はまたいちから家探しをすることになったのです。
離島での仕事もまだ決まってない状態でさらに家もなし。(仮住宅にはまだ半年は住めるけども。。。)

あーーむちゃくちゃ不安！