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みきとk
2020年10月8日 00:15
平原を抜けてしばらく、仙吉は友の血で染めた刀を丁寧に川で洗い落とした一段落したら、上流からドンブラコドンブラコ何かが流れてきます。「・・・あれは」仙吉の腰ほど大きなモモが流れてくるではありませんか仙吉は桃を拾い、陸に上げました。「斬るか斬らないかそれが問題だ」心の友に裏切られたのが心に残っているのか、疑いの心が仙吉を襲います。「ここで斬らないでいつ斬るというのだ」覚
2020年10月6日 21:53
風そよぐ大きな平原に、男が一人、仁王立ち その目はまるで光を浴びた猫の瞳のように細く、顔の輪郭は楕円。粋な袴を着こなし、腰には鍛冶屋がこだわりぬいて作った日本刀を携え、男はゆっくりと佇む。「待たせたな 仙吉」背後から名を呼ばれ振り返るとそこには康平がいた。「何の用だ康平」「これを作ったから試したくてね」康平がそういうと懐から何かを取り出し始めた。銃である こちらに銃口を
2020年9月24日 21:03
吾輩の名はチッチというらしい 物心ついた時からそうなっている。 小さい時の記憶はあまり覚えていないが、おそらく今とあまり変わらず家にいる人間が私に食事を与えてくれたから今日まで生きていられたのだろう。生殖器は取られているので、生物学上の生きる意味が存在しない私だが割と楽しく暮らしている。でもずっと家にいるだけの吾輩の生活なんか