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乃木坂46時間TVでチャンネル登録者数100万人を達成出来なかった原因分析

まずは乃木坂46とスタッフの方々、乃木坂46時間TVが無事終了して本当にお疲れ様でした。

配信中はメンバー同士の温かい絆が常に漂い、僕はそれに感化されてますます乃木坂46が大好きになりました。乃木坂46は最高です。

さて、今回の乃木坂46時間TVは「乃木坂配信中」というYouTubeチャンネルのみで配信されました。そしてサムネイル画像や乃木坂46のホームページを見ると分かるように、この配信ではチャンネル登録者数100万人に到達することが目標に掲げられていました。

配信開始時点のチャンネル登録者数は約74万人でした。100万人に対する差分は26万人です。結果は配信終了時にチャンネル登録者数が約80万人に至り、目標未達となりました。

つまり46時間の配信で6万人のチャンネル登録者を獲得したということです。達成率は23%です。もちろん、46時間で6万人を集客するのは途轍もない偉業ですが、残念ながら目標に対しては甚だしく未達です。

なお、単純計算すると100万人のチャンネル登録を獲得するには、差分の26万人を46時間で割って1時間あたり約5652人の獲得が必要でした。それに対する結果は1時間あたり1304人の獲得でした。

忘れてはいけないのは、この配信は乃木坂46合同会社という企業のビジネスであったということです。ビジネスにおいて、目標を掲げて莫大な予算と時間を投入したにも関わらず未達になったとなれば、未達原因を洗い出して改善しなければなりません。残念でしたという一言で終わらせるわけにはいかないのです。

今回の記事では、乃木坂46時間TVでチャンネル登録者数が100万人に至らなかった原因・理由を1視聴者という立場から考察していきます。

いつまでもほっこりした気分に浸ってばかりはいきません。この未達を糧にして改善しなければ本当に残念の一言で終わってしまいます。


YouTubeの視聴者が求めているものとは

この記事を読んでいる方にも是非考えてみてほしいのですが、YouTubeの視聴者はどんなチャンネルを登録するでしょうか。そしてあなたはどのような基準でチャンネル登録する・しないを判断していますか。

この基準は、多くの人気とチャンネル登録を獲得しているYouTuberがどんな動画を公開しているのか観察することで見出だせると思います。

観察から僕が見出した結論としては、その基準は知識を得られるかどうかということだと考えています。詳細を後述していきますが、恐らくこの基準は多くの人に共通したものだと思います。

この機会に僕はYouTubeの1視聴者としての自己分析を行いました。その際、自分はどんなチャンネルを登録しているのか一覧で見てみました。するとチャンネルやその動画の属性を大きく分けると文献と検証の2種類になっていることが判明しました。

文献に属するチャンネルには「〇〇のやり方」というような、方法論を解説した動画が掲載されています。

僕はIllustratorやPremiere Pro、After Effects等に代表されるコンテンツ作成ソフトを頻繁に利用しています。その制作過程において、作りたい表現が思い浮かんでもその作成方法が分からないことがあります。「この部分をあんな感じにしたいがどうすれば良いのだろう」と頭を悩ませる機会は少なくありません。

そういう時には、YouTubeでその方法論を解説した動画を探します。ありがたいことに、多くのクリエイターがYouTubeに表現方法の技術を解説した動画を掲載してくれており、その動画を見ることで方法論を理解して自分の技術を高めることが出来ています。

そして一連の制作が完了した時に「このチャンネルを登録しておけば今後も自分の役に立つ動画が公開されるかもしれない」という思考が働き、僕はそのチャンネルを登録していました。要するに、知識を将来的に得られる可能性が高いからチャンネルを登録するのです。

検証に属するチャンネルには「〇〇してみた」というような、思いも寄らないアイディアを見出してその実験を行った動画が掲載されています。

YouTuberと呼ばれる人は、たいていこのようなパフォーマンス動画を公開しているでしょう。はじめしゃちょーさんが顕著な例ですね。そしてその視聴者の多くは、その実験結果を知りたいが故に動画を再生しているはずです。

そして動画を観終わった時に「このチャンネルを登録しておけば今後も結末が知りたくなる動画が公開されるかもしれない」という思考が働き、僕はそのチャンネルを登録していました。要するに、これもまた検証結果という知識を将来的に得られる可能性が高いからチャンネルを登録するのです。

このような自己分析してみたところ、文献と検証に大別されていてもその根幹には知識という共通した需要があることが分かりました。僕は動画を観ることで知識欲を満たし、引き続き知識欲を満たせると判断した時にチャンネル登録しています。

YouTuberと名乗る人の多くが検証に分別される動画を公開し、その結果、多くのチャンネル登録を獲得している様子を見れば、この判断基準は多くの人に共通していると言えるでしょう。

この基準に則れば、YouTubeの視聴者には結末がどうなるのか分からない命題を突きつけてその答えを与える動画が刺さりやすく、そのような動画を掲載することでチャンネル登録者を獲得しやすいということが見い出せます。


いろいろ足りてない

前章の観点から乃木坂46時間TVを振り返ってみると、残念ながらその基準に則している企画は少なかったと言わざるを得ません。

乃木坂46によるLIVEパフォーマンス、深夜の人狼ゲーム、乃木坂46のメンバー同士が戯れる乃木坂プレイルーム、クイズ番組、大運動会等、どれもその結末の訴求力は弱いものでした。またその結末を知ったところで満たされる知識欲の程度は低いでしょう。

ちなみに、一見すると「乃木坂電視台」が検証に分類される企画になりそうです。これはメンバー一人ひとりに10分間の尺が与えられ、メンバー自らが考案した企画を実施できるというものであり、乃木坂46時間TVの目玉と言えるでしょう。

しかし、振り返ってみると「乃木坂電視台」を目玉にして26万人のチャンネル登録を獲得するのは無謀だったと思います。

残念ながら乃木坂46のメンバーの企画力は高くないのが現状です。YouTubeの視聴者が求めている、知識欲を満たすような検証に分類される企画はほぼなかったと思います。これは致し方ないことです。指摘はしても責めるようなことではありません。

彼女達は企画を遂行するパフォーマーであり、企画立案を専門とする人材ではないのです。本来、メンバーが映える企画を立案して目標を達成していくのは乃木坂46の運営陣の仕事であり役割です。

「乃木坂電視台」は、企画力が養われていない乃木坂46のメンバーに企画立案させたことで、結末が分かりきっていたり知識欲を駆り立てられなかったりするパフォーマンスに終始するような内容になっていました。

辛口で言ってしまえば「それやってどうするの?」というような、しょうもなさを感じてしまいました。要するにほとんどがエンターテインメントの面において面白くないのです。

もちろん良い面もあります。視点を変えれば、配信の内容は一貫して乃木坂46のメンバー同士が一体となって物事を成し遂げる様子が配信されていました。だからこそ、温かい絆を見出だせるほっこりとした配信になったのでしょう。

また「乃木坂電視台」の一つひとつは、芸能面のパフォーマンスとして良質なクオリティだったと思います。齋藤飛鳥さんが披露したタップダンスや賀喜遥香さんの生お絵かき等、一人の少女が何かに挑戦し成長していく姿を見届けられることはアイドルの価値そのものであり、その価値を真っ向から訴求できる内容でした。そのおかげで僕は乃木坂46をますます好きになれました。

しかも、推しメンをもつファンにとって自分の推しメンが主人公になっている映像をみれることはこの上なく嬉しいものでしょう。その推しメンに対する愛をより深めることが出来たのではないでしょうか。

しかし、残念ながら26万人のチャンネル登録を獲得するという目標を達成する方法としては最適ではなかった。ビジネス面のパフォーマンスは低かった。これが現実だと思います。

恐らく乃木坂46の運営陣は、乃木坂46のメンバーに対して「10分間好きなことをやっていいよ」というような課題の与え方をしたのだと思います。だとしたらそれが良くない。明らかな改善点です。

もし乃木坂46の運営陣が、26万人のチャンネル登録を獲得するための施策という前提と、YouTubeの視聴者がどんな動画を求めているかという情報をメンバーに与えて一緒に企画を考案していたら、乃木坂46時間TV終了時のチャンネル登録者数は違った結果になっていたと思います。少なくとも合計のチャンネル登録者数は80万人以上だったと可能性は高いでしょう。

このように考察すると、チャンネル登録者数100万人達成の目標が未達になった原因のひとつは、乃木坂46の運営陣から乃木坂46の各メンバーに対する企画力育成の教育が不足していたことだと言えます。

確かに、抽象的な課題を与えたり課題を丸投げしたりすることは人材育成の方法として効果的ではあります。しかしそれは、課題を与えられる側がある程度成熟している場合に限ります。成熟度が低い人材にそのように課題を与えてしまうと成果物のクオリティが低くなってしまいます。

乃木坂46のメンバーが企画力に乏しいことは想像に難くないはずです。であれば上述した前提と情報を与えた上で、乃木坂46の運営陣は寄り添った教育やマネジメントをする必要があったと思います。

与えられた10分という尺で獲得すべきチャンネル登録者は約942人、この目標を達成するためにどんな企画を考案してきたか、視聴者が結末を知りたがる内容になっているのか、ターゲットはどんな人か、その人はそのメンバーが「乃木坂電視台」に登場する時間帯にYouTubeを観るのか等、あくまで主導権を各メンバーに与えつつ企画者に求められる視点を教育していくべきだったと思います。繰り返しますが、彼女たちはパフォーマーであって企画者やプロデューサーではないのです。

YouTubeの視聴者がチャンネル登録すること自体は時間もお金も手間もかかりません。しかし、それでもチャンネル登録者を獲得するのは簡単なことではないはずです。新規のチャンネル登録獲得のためにはしっかりとした企画が必要です。そしてそれを考案するための能力が必要であり、能力を養うには教育が必要です。そのためには、なによりも時間が必要です。

いやはやここまでくると、目標未達の原因は「準備不足」という言葉に収まりますね。メンバーへの教育が不足していて、教育するための時間が不足していて、時間が不足していたということは乃木坂46時間TVのための企画立案をメンバーに指示することが遅れていて、指示が遅れたということは乃木坂46時間TV開催の意思決定が遅れていたと言えると思います。

だからこそ、どこかぶっつけ本番のような雰囲気が出てしまうのだと思います。

しかし、そもそも考えてみると10分で942人の新規顧客を獲得することは、集客のプロであっても難しい課題ではないでしょうか。僕にはとても現実的な数値目標だとは思えません。となると、もはやこれは目標が高すぎたということも未達原因に挙げられると思います。

過去の乃木坂46時間TVは複数の媒体で配信されており、乃木坂46を周知することに秀でた運営でした。観てもらえればそれで良かったのだと思います。

しかし今回は配信媒体をYouTubeのみに集約し、なおかつチャンネル登録者数100万人到達という目標も設定しています。

観てもらうだけでなくチャンネル登録をしてもらうという、これまでより一歩進んだ定量的目標を設定しています。それにも関わらず、番組全体の企画内容は過去の乃木坂46時間TVと同じようなものでした。少なくともYouTubeでの集客を意識したような構成にはなっていなかったと思います。

これまでと異なる内容の目標を掲げたなら、その目標を達成するための対策を別個に検討する必要があります。それが結果的にこれまでの乃木坂46時間TVと同様の内容になるならまだしも、そのような節は感じられません。

目標だけが変容してその対策に変容が見受けられないという様子から推測すれば、チャンネル登録者数100万人到達という目標はあまりに無謀だったのではないかと思います。

真相は分かりませんが「乃木坂46がYouTubeで46時間ぶっ続けで配信すれば100万人くらい到達できるでしょ」というような安易な思惑があったのかもしれませんね。

繰り返しますが、真相は分かりません。


そもそも46時間TVで良かったのか?

チャンネル登録者数が高い人気YouTuberの様子を見ると、YouTubeの集客はやはり動画によって為されるものだと思い知らされます。

定期的に動画を公開し続けて地道にチャンネル登録者を獲得し、たまに生配信を行ってチャンネル登録者にファンサービスをする。これが最も基本的な正攻法なのだと思います。

どうあがいても生配信開始の通知はチャンネル登録者にしか行きません。このYouTubeの仕様上、生配信はチャンネル登録者に向けられたものであって、新規のチャンネル登録者を獲得することには元来不向きなのだと思います。

もしこの仮説が正しい場合、生配信で新規チャンネル登録者を大幅に獲得しようとするその思惑そのものが誤っていたということになります。

もしかしたらメンバーの企画力を育成して、YouTubeの視聴者に刺さるであろう動画を46日連続で公開した方がまだ効果的だったのかもしれませんね。

生配信よりも動画の方がチャンネル登録者を獲得しやすいという理論については、それこそ「乃木坂配信中」に良い事例がありました。

2022/02/02~2022/02/09にかけて「乃木坂配信中」は5期生を紹介する40秒程度の動画を毎日公開しました。その結果、2022/02/02時点では69.5万人だったチャンネル登録者数は71.5万人に到達しました。8日間で8本の動画を公開して約2万人の新規顧客を獲得したのです。

顧客獲得のスピードは乃木坂46時間TVには遥かに及びませんが、予算は圧倒的に5期生紹介動画の方が安価です。動画の内容も「新しいメンバーはどんな子なのか」という知識欲を満たせる、YouTubeの視聴者に非常に刺さりやすいものでした。

また、改めて考えてみると生配信より動画の方が品質を高くしやすいことに気づきます。この観点から考えても生配信より動画の方が視聴者が食いつきやすいのは当然だと思います。

生配信は編集が出来ません。待ち時間があっても待ち時間のまま尺を持続させるしかありません。また、出演者の発言が推測できず加工も追いつかないので字幕もつけられません。しかも危険な発言があってもそれが配信されてしまうリスクもあります。

もし新規の視聴者が生配信を視聴した時、出演者がなんとか間をもたせている場面や妙な発言があって変な雰囲気になっている場面だった場合、果たしてチャンネル登録するでしょうか。チャンネルに対する第一印象があまり良いものではなく、観るのが苦痛になって視聴をやめてしまい、チャンネル登録の可能性がなくなってしまうでしょう。

このような配信の性質を考慮してみると、新規の視聴者が乃木坂46時間TVを企画品質が低い「乃木坂電視台」から観始めてしまったことで、チャンネル登録の機会損失が多発していたと想像できます。

それに対して動画は、不要な尺や配信したくない尺を切り捨てることが出来ます。字幕も付けられます。映像や音声の加工も可能です。いくらでも視聴者に対して易しく出来るんですね。我々が普段観ているテレビ番組やYouTubeの動画は、視聴者の視聴時間を少しでも長く維持できるように品質が練り上げられた成果物であることを改めて実感します。

このように考えると、価格は同等に無料で内容が同じなのであれば、生配信よりは動画の方が、品質が高いが故に集客に向いているのだと思います。

以上のことから、乃木坂46時間TVという生配信でチャンネル登録者数100万人到達という目標自体が適切ではなかったように思います。

100万人という切の良い数値を目標に設定したくなる感覚は理解できます。しかし、目標未達で不格好になってしまうよりはチャンネル登録者80万人到達等の安牌な数値を掲げることや、そもそも定量目標を掲げない方が良かったでしょう。


リカバリーの方法

集客においては配信より動画の方が良い。この仮説が正しいという前提で、乃木坂46時間TVで生じたダメージを回復する方法を考えてみます。

結論から述べると、乃木坂46時間TVのダイジェスト動画や切り抜き動画を複数公開するのが良いと考えています。

幸い、各「乃木坂電視台」ごとや各コーナーごとというように、切り抜く基準は明確になっており、編集がしやすい素材です。あとは必要な尺を残して字幕や効果音をつけることで成果物になります。

5期生お見立て会やLIVEパフォーマンスが動画化すれば、再生回数が高くなり新規チャンネル登録者獲得に高い効果を発揮することでしょう。

特に5期生お見立て会の動画は誰もが視聴したがると思います。というのも、内容があまりに濃いものだったからです。

5期生お見立て会は非常に特殊な状況下で開催されていました。観客が声援を送れない、5期生は合計11人であるにも関わらずお見立て会に参加したのは7人、本来参加できるはずだったメンバーのやむを得ない欠席など、どれもこれも先輩が経験したお見立て会とは異なる様子でした。

これまでのお見立て会は観客の声援によってその盛り上がりが支えられてきたものでした。それが無いとなると、5期生がとにかく頑張って盛り上げていくしかありません。

あれほどの多くの人達に注目される機会なんて、人生で初めてというメンバーが多かったことでしょう。であれば、きっと人生で最高に緊張していたと思います。

そんななか、5期生は観ているこちらが勇気を貰えるくらいに精一杯パフォーマンスしていたと思います。よく頑張ってくれたと称賛に値します。5期生の出発を見届けられて僕は本当に幸せでした。

もはやパフォーマンスの良し悪しは関係ないのです。少女たちが慣れないながらも辿々しく精一杯パフォーマンスし、その出発を見守れることこそがお見立て会の価値なのです。特殊な状況下故に、この価値はより高くなっていました。

それが動画化されてチャンネルに保存され続ければ、すぐにチャンネル登録者獲得に効果を発揮するでしょう。また、将来的なチャンネル登録者獲得にも助力してくれます。

5期生が堂々と歌い踊る時代が来て、その時に見込み顧客が5期生お見立て会の動画を観れば、5期生に対してまるで我が子のアルバムを見返す親のような愛情を抱くのではないでしょうか。

そしてその愛情は見込み顧客を乃木坂46のファンにさせ、チャンネル登録やCD購入という行動に表れると思います。

これだけ高い価値がある動画を無料で公開するのはもったいないという意見はあるでしょう。確かに、この内容であれば「のぎ動画」等のプラットフォームで有料配信しても充分に売上を獲得できると思います。全くもって同意見です。

しかし、この章ではあくまで乃木坂46時間TVで本来獲得すべきだったチャンネル登録を如何に取り戻すかという命題でアイディアをアウトプットしています。如何に売上を獲得するかということは度外視しています。

つまるところ5期生お見立て会の動画の活用方法は、売上獲得とチャンネル登録獲得のどちらを目的にするのかという判断基準で決定するのが良さそうです。

乃木坂配信中」のチャンネル登録を獲得したいのであれば、YouTubeに無料で公開すべきだと思います。

そして中西アルノさん、29thシングルでただ一人の5期生、しかもセンターポジションということもあり不安と重圧で大変だと思います。ファンとしては声援を送る他ありません。頑張れ頑張れ!!!


まとめ

畑を耕すことには効果的だったが、畑を広げることには非効果的だった。

今回の乃木坂46時間TVはこの一言にまとめられると思います。今回の生配信で最も幸せになったのは既存のファンだったのではないでしょうか。配信中に各メンバーへ登場の機会が与えられたことで、自分の推しメンに対する再発見があったり新たな推しメンを見出したりした人は少なくないでしょう。

推しメンが頑張ったり努力したりしている姿は、ファンにとって非常に愛おしいものです。

また、乃木坂46のメンバー間の絆の強さはファンの間で有名であり、もはや憧れすら抱くほどです。それが垣間見れる場面が多々あり、この番組は乃木坂46のぬくもりで満ちていました。

この配信によって既存ファンはとても活性化し、乃木坂46や推しメンに対する愛が強くできたと思います。

しかしそれは新規顧客を獲得する方法としては最適ではなかったことが非常に悔しいです。僕は乃木坂46が大好きであり、多くの人に乃木坂46の魅力に気づいて好きになってほしいと願っています。

これほどまでに強い魅力をもつグループであったとしても、方法が適切でないというだけでその魅力が全然伝わらないということがよく分かりました。

僕は乃木坂46時間TVのYouTube上のデータを保持しておらず、このように方法論における考察しか出来ません。数値的な分析には限界があります。

それに対して乃木坂46の運営陣にはYouTube上のデータがあります。ビジネスの分析における最大の武器です。いつどのメンバーが登場したとき視聴数が上がったのか、どのメンバーの乃木坂電視台で視聴数があったのか、逆に視聴数が下がった時間帯や企画はどれなのか、分析・把握して改善に活かせるデータには事欠かないはずです。

今後のチャンネル活用やファンの獲得に向けて、このデータを思う存分に活かしきってほしいと思います。

また、分析する人にとっては今回の乃木坂46時間TVの目標未達という事象でさえも一つのデータです。これはこれで得られるものがあります。いろいろな要因はあれど、今の乃木坂46が46時間生配信をやっても新規顧客獲得は思うほど容易ではないということを痛感できたはずです。

この痛みによって「今までと同じやり方ではダメだ」という改善のための気づきを得られれば、目標は未達でも失敗ではなかったと言えるでしょう。

乃木坂46の運営陣が次回の乃木坂46時間TVでどんな施策を打ち出してくるのか、今から楽しみです。

以上、「乃木坂46時間TVでチャンネル登録者数100万人を達成出来なかった原因分析」でした!!

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