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読書感想「成瀬は天下を取りにいく」

2024年の本屋大賞受賞作です!


ひとこと感想

比較的優しめの文章で、中高生でもテンポよく読めそうな印象でした。

こういう子(主人公のような子)が突き進める社会って、いいよな、とも思いました。

どんな話?

主人公は、滋賀県大津市に住む中学生、成瀬あかり。

地元唯一のデパート「西武大津店」が閉店すると知り、「この夏を西武に捧げようと思う」と決意します。
具体的には、閉店までの1ヶ月間、テレビで毎日カウントダウンの中継があるということで、そこに映り込みに行くんですね。

え、なんで?
目的は?
それをやったとして、どうなるの?
って、思いますよね。
でもね、特に「こうなりたい」とか「この先にこういう未来が待っている」とかではなくて。
単純に、ただただ、毎日テレビ中継に映りにいくんです。
成瀬あかりは、自分がやりたいと思ったことを、自分のタイミングでどんどんやって、進んでいく人なんですよね。
周りの目も、気にしません。
だから、進学した高校の入学式に坊主で現れるのも平気。(このときは、3年間で人の髪がどれくらい伸びるのか知りたかったが故の行動でした)

主人公、成瀬あかりの魅力

この主人公、たしかに周りからは少し浮いてる存在。
でも、すごく羨ましいなぁ、と感じました。

自分がやりたいと思った行動をサッととれる行動力がすごいんですよね。

私だったら、「これをやってみたいけど、うまくいかなかったらどうしよう」とか「周りの人に変に思われたらどうしよう」と考えて、結局何もやらずじまい、なんてことがザラにあります。

だから、主人公がとても羨ましいなと思います。

と同時に、そういう人を邪魔したり、ちゃかしたりしない、そんな雰囲気の社会になったらいいなぁとも思いました。

続編も読みたいです。

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