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国語の文法まとめ【その3】 〜連文節〜

 このnoteで、『国語の文法まとめ』シリーズは第3弾となります(ここまでぶっ続けでポチポチまとめている感じです)。

 今回のテーマは「連文節」についてです。このnoteが、少しでも皆さんの文法学習のお役に立てれば幸いです。

 前回までのnoteもよろしければご覧ください!(『国語関連ノート』は全て『ことばまがじん』にまとめていきます。)


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連文節

 2つ以上の文節が1まとまりになって、文の成分と同じ働きをするとき、この1まとまりになった文節を「連文節」といいます。
 連文節となったときの文の成分は、それぞれ「主部」「述部」「修飾部」「接続部」「独立部」という呼び方に変わります。問題を解くとき等は、どちらの話をしているのか、間違えないよう気をつけましょう。

 この範囲については特に、説明だけを読んで理解しようとするよりも、実際に問題を解きながら身につけたほうが良いかと思います。皆さんが持っている教科書や問題集に乗っている文法の問題をできるだけたくさん解いて練習してみましょう!
 1問1問しっかり解き方を理解しながら、納得しながら、かつ1問でも多くの問題で練習するのがオススメです。
 口語文法に限った話ではありませんが、納得しながら数をこなすことで、文法の使い方・考え方を感覚として身につけていくことができると思います。「この問題がこの答えになるのは、ここがこうなっているからだよ!」と自分でスラスラ説明できるようになれば完璧!!


 次に挙げる2つの関係は、必ず連文節になります。

【並立の関係】

 2つ以上の文節が対等な関係で並んでいるとき、それらを1まとまりの「並立の関係」の連文節とすることができます。
 具体的にどういったものかというと、

父と母が(買ってきた)
教科書とノートを(カバンに入れた)
期待と不安で(胸がいっぱいだ)
小さくてかわいい(子猫)
熱く激しい(戦い)
雨か雪か(振りそうだ)

という感じ。特徴としては、対等な関係で並んでいるので、「父と母が」→「母と父が」のように単語を入れ替えても意味に変化はない、ということが挙げられます。


【補助の関係】

 主な意味を表す文節と、意味を補う文節の1まとまりの関係のこと。意味を補うほうの文節はもともと持っている言葉の意味が薄れています。そのため、平仮名で書かれることが多いです。

〈例〉
※左側の文節が「主な意味を表す文節」、右側の文節が「意味を補う文節」

食べて いる
飾って ある
読んで みる
落ちて くる
付けて おく
遊んで あげる
買って やる
暑く  ない
降って きた
飛んで いく

 この「補助の関係」について、文節や単語の切れ目を理解しておくと、「次の文を文節に区切りなさい。」「単語に区切りなさい。」といった問題が解きやすくなると思います。
(この連文節になっているところの文節や単語の区切り方でミスをする人を何人も見てきました。この辺りの話は、また「単語の分類」について等、機会があれば触れていきます。)



 今回は少々短めですがここまで。

 『国語の文法まとめ①〜③』までで触れてきた「言葉の単位」「文の成分」「文の組み立て」「連文節」について理解を深めてあげると、複雑な文を読まなければならない場面で、より的確に内容を読み取ることができるようになってくるでしょう。
 また、作文や記述式の問題を解くときに、相手により伝わりやすい文になるよう意識できるかと思います。

 ただの「国語のテストの得点源の1つ」ではなく、実生活の中でも、どんどん身につけた文法の知識を活かしてみてください!
 「文を正確に読み取れる」「伝えたいことを的確に表現できる」といったことは決して簡単なことではありません。しかし、そういった力を身につけていけば、それは皆さんの強力な武器になるでしょう!こうしてnoteをまとめている私も、まだまだ練習中の身。一緒にコツコツと力を伸ばしていきませんか?


 わかりづらい点や誤字・脱字等は見つけ次第修正・編集していきます。

 次回は「単語の分類」についてまとめてみようと思います。よろしければご覧ください!


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