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国語の文法まとめ【その1】 〜言葉の単位〜

 皆さんは「文法」の勉強は好きですか?
 「文法」の問題はどのくらい解けますか?

 国語や英語の文法を理解していくためには、まず文法関連の用語を知っておく必要があります。言葉のグループ分けの仕方やその基準など、様々な視点で確認して、覚えていきましょう!
 文法を理解することで、国語や英語などの長文の読解や作文の力を身につけていくこともできると考えています。
 今回は「国語の文法(口語文法)」としてまとめていきます。皆さんの学習のお役に立てれば幸いです。

※ここでいう「口語」は現代文の文法という意味での「口語」です。


 タイトルにもある通り、今回のテーマは「言葉の単位」です。大きいまとまり順に挙げていきます。


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【文章・談話】

 複数の文が集まってできています。物語文や説明文などのような、1まとまりの内容を表したものです。文字で書き表したものは「文章」といいますが、音声で表したものは「談話」といいます。言葉の単位で1番大きいものです。


【段落】

 文章をさらに細かく内容上のまとまりに分けることができます。これが「段落」です。「段落」ごとに改行し、初めは必ず1字下げるというルールがあります。


【文】

 「誰がどうした」や「何がどんなだ」などのような、1続きの言葉を「文」といいます。文字で書き表すときは、「文」の最後に「。(句点)」を付けます。場面によっては「?(疑問符)」や「!(感嘆符)」を付けることもあります。

 音読や会話など、音声で表すときには「文」と「文」の間を少しあけると良いでしょう(1拍分休みを入れるイメージで)。


【文節】

 「文」を、意味が不自然にならない程度に短く区切ったまとまりのことです。学校の授業では「ね」「さ」「よ」などを入れて区切っていくやり方を練習するのではないでしょうか。

〈例文1〉
僕は昨日ファミレスでグラタンを食べた。
→僕は(ね)/昨日(ね)/ファミレスで(ね)/グラタンを(ね)/食べた(ね)。

 この区切り方や説明だけだと、少々わかりづらい部分も出てきてしまうかと思います。文節の区切り方について、さらに踏み込んだ説明すると、1つの文節の頭に必ず「自立語」が1つだけある、ということを覚えておく必要があります。この「自立語」についてはまた次回以降のnoteでまとめていく予定です。今のところは、とりあえず「ね」や「さ」などで区切るだけではなく、もう1歩踏み込んだ「文節」の考え方があるということを頭の片隅に入れておいてもらえるといいかな、と。


【単語】

 言葉の最小の単位です。意味や働きを壊さない範囲で、文節をさらに細かく区切ったものになります。この「単語」はいくつかのグループに分けることができます。分け方については、また別のnoteでまとめていく予定です。



 学校の授業や参考書で学習するのはここまでになると思います。もう1つ、授業では習いませんが、+αのオマケとして「拍」というものについて紹介しておきます。


【拍】

 これは「音」の区切り方の1つです。短歌や俳句などの学習で役に立つのではないかと考え、今回のnoteにまとめることにしました。
 日本語の「拍」は、基本的には1文字=1音=1拍で考えて良いかと。
 ジャンケンで勝ったら階段を上っていく「グリコ」という遊びを例に考えてみましょう。まず、簡単なルールの説明をしておくと、

「グー」で勝ったら「グリコ」
「チョキ」で勝ったら「チョコレート」
「パー」で勝ったら「パイナップル」

に合わせて階段を上っていきます。

 「グリコ」なら「グ|リ|コ」で3拍の言葉、3段上ることができます。「チョコレート」は「チョ|コ|レ|ー|ト」で5拍、「パイナップル」は「パ|イ|ナ|ッ|プ|ル」で6拍となります。

 時々「グリコ」の遊びの中では「チョコレート」を「チ・ョ・コ・レ・ー・ト」と6文字=階段6段分と考えて上ることもあるのですが、「チョ」とか「ミュ」とか「シュ」のような「拗音」と言われる音は、それで1つの音(1拍)と数えるようにしましょう。
 同じように小さい仮名で書く「ッ」は1文字分で1拍です。見た目はどちらも同じ「小さい仮名」ですが、全く別ものなので気をつけてください。

 短歌や俳句などの問題で、音の数を数えるときには、見えている「文字の数」ではなく、「拍」(声に出したときの「音の数」)で考えるようにしてみると良い、ということをぜひ覚えておいてください。


 では、今回のnoteはここまで。わかりづらい点や誤字・脱字等あった場合はその都度修正していきます。

 次回は、「文の成分」についてまとめていく予定です。よろしければご覧ください!


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