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国語の文法まとめ【その2】 〜文の成分と文の組み立て〜

 前回は「言葉の単位」についてまとめていきました。

 今回は「文の成分」についてと「文の組み立て」について注目していきます。このnoteが、少しでも皆さんの学習のお役に立てれば幸いです。


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文の成分

【主語】
 文の中で「誰が」「何が」を表す文節のことです。現代文の読み取りや作文はもちろん、古典や英語の学習でも重要な注目ポイントになります。「主語って何のこと?」ということを、まずはしっかり理解しておきましょう!


【述語】
 文の中で、「どうする(動作)」「どんなだ・何だ(状態)」「ある・いる・ない(存在)」を表す文節のことです。


【修飾語】
 他の文節を詳しく説明したり、意味を補足したりする文節のことです。
 例えば、「かわいい犬」という表現について、「かわいい」という文節は「犬」についてより詳しい説明を付け加えている文節ですよね。この「かわいい」が修飾語です。
 「赤い小さな花」という表現の場合。「赤い」と「小さな」はそれぞれ「花」がどのような花なのかを詳しく説明する文節です。「赤い」も「小さな」も修飾語ということになります。


【接続語】
 文と文、または文節と文節を繋ぐ働きを持つ文節のことです。「だから」「しかし」「そして」「また」などのように文と文を繫いで、前後の文の関係を表すものもあれば、「眠いので」「寒けれ」などのように、1つの文の中で、後に続く文節の関係を表すものもあります。


【独立語】
 その名の通り、独立していて、他の文節との直接の関係がない文節のことです。
 この説明だけだとちょっとピンと来ないですよね。もっと具体的に言うと、「挨拶」「呼びかけ」「応答」「感動」「提示」といったものを表す文節です。
 「独立語」を抜き出しなさい、というような問題を解くときには、「、(読点)」で区切られているところをチェックして、上に挙げた「挨拶」「呼びかけ」などに当てはまるかを考えてあげるようにすると、解きやすいのではないかと思います。



文の組み立て

→文節どうしの関係・結びつきについてです。

【主語・述語の関係】
 「誰がどうした」「何がどんなだ」などといった主語と述語の結びつきのことです。
 主語は必ずしも「○○が」の形で書かれているとは限りません。そのため、この関係を考えるときには、まず述語を先に見つけてあげるのがオススメです。述語が「動作」についてだったら、その「動作」をしているのは誰(何)?「状態」についてだったら、その「状態」になっているのは誰(何)?といった感じでたどっていけば良いのです。
 また、文によっては主語が省略されて書かれていることもあります。この場合も必要に応じて、述語から主語を考えてみると良いでしょう。


【修飾・被修飾の関係】
 修飾する文節と修飾される文節の関係のことです。「被修飾」とは、「修飾される(説明される側)」ということです。
 「かわいい犬」だったら「かわいい」が修飾するほう、「犬」が修飾されるほうということになります。「赤い小さな花」のように、複数重ねて修飾することも可能です。

 名詞を含む文節を修飾するものは「連体修飾語、動詞・形容詞・形容動詞を含む文節を修飾するものは「連用修飾語といいます。
 ざっくりと解説すると、「連体」の「体」は「体言」の「体」です。「体言」とは「主語(名詞」のことです。「連用」の「用」は「用言」の「用」です。「用言」とは「述語(動詞・形容詞・形容動詞)」のことです。

 文法用語がたくさん出てきたので、混乱する人もいるかと思います。この範囲については、また次回以降にまとめる「品詞」という単語のグループ分けについて覚えてから、もう一度このnoteに戻ってみることをオススメします。
 文法の単元については「一通り内容を確認して、その後もう一度最初から確認」ということを繰り返していくのが個人的にはオススメです。「強くてニューゲーム」のような感じで「ちょっと文法の知識を身につけた状態」で改めて学習することで、より理解が深まるものが多いのです。


【接続の関係】
 「接続語」の説明と重なる部分が多いのですが、わかりやすくまとめると、「接続語」を挟んだ文と文、または文節と文節の関係のことです。
 この関係もさらに細かくグループ分けができるのですが、長くなってしまうので、また今後のnoteでピックアップしていこうと思います。気長にお待ちください。


【独立の関係】
 「独立語」のほうでも書きましたが、「独立語」は他の文節と直接関係がありません。「独立語」とそれ以外の文節との関係を「独立の関係」といいます。例えば、「おはよう、今日は寒いね。」という文。「おはよう」という「挨拶」と、それ以外の文節は直接関係・結びつきはないですよね。
 この「独立語」についても「品詞」関連の話をまとめるときにまた触れる機会があるので、そこでもう少し掘り下げてみようかと思います。



 今回はのまとめはここまで。次回は「連文節」についてまとめる予定です。その次が「単語の分類」についてになるかと。

 誤字・脱字やわかりづらいところ等は見つけ次第修正・編集していきますのでよろしくお願いします。

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