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有給休暇をいつ取りますかに学ぶドイツの働き方

「Urlaub ( 休暇 )は、どこへ行くの?」は、


天気の話くらい、よくでる話題だ。

ドイツでは、春休み、Pfingsten ( 精霊降臨祭 )、夏休み、秋休み、冬休みと学校の長期休暇が多い。

冬休みは日本と同じで、クリスマスから年明けにかけて二週間。

春休みと夏休みは州によって日程が変わるが、期間は春休みは二週間、夏休みは六週間だ。

Pfingsten休暇はある州とない州があるが、
ある州は、Pfingsten休暇一週間、秋休み一週間。
ない州は、秋休み二週間。

と、このような感じだ。

また職場においてだが、有給休暇が24日間あり、
消化率は100パーセントだ。

ある日ボスが、
「有給休暇いつ取ろう?」と言う。

「いつ?って、特に取りたい日はまだないんちゃう?」と答える。

「いや、決めなあかんらしい。」とボス。

とはいえ、私たちは取り立ててどこへ行く予定もなく、
「そーやなー。どうする?」なんて言いながら、半ば忘れており、延ばし延ばしにしていると、

ボスのボスVergebenさんに、
「早く決めてくれ〜。」
と泣きつかれたような恰好となった。

一年分24日間の有給休暇取得日は、翌年分を前年の内に各個人が申し出し、職場内で調整の上ではあるが、ほぼほぼ希望通りに取得できる。

「休め休め。」と上司に言われ、

あちらでもこちらでも
「どこ行くの?」の話になる。

日本では時間に追われて生活していたのに、ドイツでは休みに追われるかのようだ。

実働時間は7時間半ほど。
残業はほぼない。
また残業が貯まると、その時間はまとめられて休暇となる。

残業を多くさせると、上司か罰金をくらうので、徹底的にさせないのだ。

そのため、ボスは有給休暇とは別にしょっちゅう
三連休、四連休、家にいる。

ほんとによく家にいると感じる。

その日私たちは近くの市民プールへ行った。
営業時間は15:00までだ。


しかし14:00を過ぎると、
「もう閉める時間。」と従業員に追い立てられた。

「15:00までですよね?」と聞くと、

「Trotzdem ( それでもだ )。」といった解答だ。

なるほど、15:00は従業員が帰る時間なのか?

残業なしの徹底でそうなのか、従業員自身が早く帰りたいから個人的にそうしたのか

どちらにしてもすごい!!

( ボスの話はこちらから )

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