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承認欲求は捨てるべき!?人間関係を楽にするコツ【アドラー心理学】


アドラーの言葉で「全ての悩みの原因は対人関係にある」とあります。
今回は、対人関係での生きづらさから解放されて、心穏やかに過ごせるような知識•考え方をご紹介します。

①承認欲求は捨てるべき!?

承認欲求とは?

誰もが持っている欲求で、人に褒められたい!尊敬されたい!認められたい!と思う欲求のことです。

私は社会人になった時に、「上司に認められたい」という気持ちが強く、頼まれたことを全て受け、サービス残業で夜遅くまで働く日々を続け、体調を崩したことがあります。

当時は、頑張りを褒めてもらいたくて仕事に当たっていたのですが、あまり褒められることはなく、当たり前のことですが上司からは「社会人として体調管理が出来ないとダメだよ」と逆に注意を受けました。

今思えば、上司の期待に沿おうと自分のしたいことを優先せず、疲れていても断らずに仕事して、上手いこと使われていたなぁと思います。

この苦い経験は、自分の承認欲求が強すぎて他人に縛られる人生を送っていたと思います。


自分の人生を生きておらず、他人の人生に沿う形で生きていました。
それまでの生き方は自分にとって非常に辛く、常に満たされない感覚で日々を過ごしていました。

のちに【アドラー心理学】と出会い、心を打ったのが

「承認欲求は捨てること」

でした。

アドラーは承認欲求を求め続けても「他人が自分をどう思うかは100%他人次第である」ということから

自分では他人の思考はどうすることも出来ない。」

だから「承認欲求を求め続けることはキリが無い」と伝えています。

そして「他人の期待に沿おうとする生き方」よりも
「自分らしさを重視する生き方」を提案しています。

では、次から承認欲求に支配されない考え方のコツを述べていきます。



②他人軸でなく自分軸を生きろ!


「人から嫌われることは怖いですよね?」

私も、嫌われるのが怖くて他人の言うことばかり聞いていた時期がありました。
しかし、そうやって生きていても、人に好かれるよりも、便利に使われることが多く、自分も満たされない感覚が強まるばかりで、お世辞にも良い人生だったとは思えませんでした。

“他人から嫌われることを恐れていたら自分らしく行動出来ない“

アドラー心理学では、

「他人から好かれることも褒められることも期待してはいけない」

と述べています

でも「人から褒められたいから頑張れる。」これは確かに間違っていないと思います。

ただ、承認欲求を求めることに過剰になりすぎて生きるのは辛いなと感じます。


承認欲求に支配されてしまうと•••

誰かから褒められるために仕事・勉強を続け、誰も褒めてくれなくなると、辞めてしまう恐れがあります

他人に好かれることばかり考えて、毎日全員の顔色を窺って良い顔して生き続けなければならないと考えると窮屈だと思います。

それだと自分の生き方を貫くことが出来なくなります。親とか友達・先生に褒められることや指示されないと生きていけないことになります。

“自分が今行動出来ないのは他人から「嫌われる勇気」がないだけ“

どんなに頑張って尽くしても皆があなたの事を大好きになることは難しいです。逆に皆が嫌いになることも難しいです。

人間関係には【2・6・2の法則】があります。

2割が好意的で6割は普通、後の2割はあまり好意的でない人に分けられます。これは自然の摂理とも言われ、世の中はバランスを取っています。
どう頑張っても馬が合わない人は絶対にいます。
反対に2割は意見が合う人がいます。
残りの6割はあなたのことをどうとも思っていないわけです。
大きく広げると世界はこういう比率で成り立っていると言われています。
この考え方を頭に入れておくと、全ての人に好かれようとすることは生涯かけても難しいです。諦めも肝心です。

なので皆に好かれようと承認欲求の奴隷になるのはやめましょう。

自分の生きる道は誰にも譲ってはならない。
それがたとえでも。なぜなら目の前に広がっているのは自分の人生だからです。自分で選択し歩んでいく物語です。

そうやって生きていれば、人間関係の悩みは減っていきます。なぜなら、誰かに嫌われることも褒められることも気にしないようになるからです。


では、最後に承認欲求を捨て、自分軸で考えやすくなるコツをお伝えします。

③課題の分離

【課題の分離】
【課題の分離】とは?
⇒自分と他人の課題を分けて考えること。
⇒自分がコントロールできることは一生懸命にやって、コントロールできないことは考えないこと。

イギリスのことわざで「馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることは出来ない」という言葉があります。

馬を水辺に連れていくこと=自分の課題でコントロール可能
ゴクゴクと水を飲むかどうか=他人の課題なのでコントロール不可能

たとえ馬を連れて行っても、水を飲むかどうかは馬次第なので、そこはコントロールできないというお話です。


私も以前は【課題の分離】が出来ていなくて苦しい日々を過ごしていました。
自分の頑張りぶりを上司に「褒めてもらいたい」と思い、上司の仕事も受けおい、がむしゃらに働いていました。
しかし、上司が褒めるかどうかは上司の課題で、自分にはコントロールできない部分です。たとえ自分が「何してんだ!ほめろよ!」と心の中あるいは現実で叫んでも、最終的な結論を出すのは相手次第です。相手に求めてはいけない領域となります。

また、ある時は上司から「あなたのやり方は間違っている。絶対○○した方が良いよ!」と言われたことがあり、自分は「上司の言う通りにした方が良いのかなぁ…」と納得ができないまま、上司の言われた通りに仕事を行いました。結局は上司が間違えており、モヤモヤしたことがあります。

これは、上司が私を思いどおりに動かそうと私の課題の領域に介入し、私は私で課題の分離が出来ておらず、他人の課題の領域に入りこみ、相手の思ったとおりに動けるように上司の思考を考えて「コレが正しいかな?」とビクビクしながら動くことをしていました。

これでは、「何のために働いているのか」と自分を見失いました。当初は私は患者様の為に働いていたはずでしたが、いつのまにか上司の為に働くことをしていました。

課題の分離で、「上司の仕事」+「褒められたい」=相手の課題に侵入するのではなく、私は「自分の信じる選択」を選ぶべきでした。
その方が、後悔は無いし、モヤモヤしたまま働くこともなかったです。
上司にも、ちゃんと自分の意見を説明し、自分は自分の課題に集中すべきでした。
【課題の分離】を行うことで、上司の為に自分は働いているのではないと再確認できました。

このように【課題の分離】
・自分に対する相手の評価が気になる時
・相手から見返りを求めてしまう
・相手を思い通りに動かしたいと思ってしまう時

などで役に立ちます。

最終的に決めるのは相手なのだから相手の課題=相手はコントロールできない!だから気にしないことです。



【課題の分離】が出来ていないと・・・
「承認欲求に支配された人生になりやすい」です。

他人に「褒められたい」「認められたい」「好かれたい」は他人の課題

承認欲求が過剰になりすぎると他人の課題に突っ込み、他人の為に生きる人生となります。これはそもそも不可能です。

【課題の分離】ができると、人間関係の悩みから解放されて自分の人生を好きに生きることが出来ます。

是非、少しずつでも意識してやってみてください。

最後まで、拙い文章を読んでいただいてありがとうございました。








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