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読書記録 中原淳一『ジュニアそれいゆ:十代のひとの美しい心と暮しを育てる (別冊太陽 日本のこころ)』

中原淳一のジュニアそれいゆ:
十代のひとの美しい心と暮しを育てる (別冊太陽 日本のこころ)

ある小説の中に、中原淳一の絵が表紙を飾っていた少女雑誌のことが書いてあった。戦時中だけど、少女が夢中になっていた雑誌のようで。
中原淳一。
名前は聞いたことがあったけど、どんな絵を描いていたんだろう?
図書館で名前をみつけたので借りてみた。
そして手に取って驚いた。

1954年(昭和29年)創刊。
こんなに昔に、こんなにおしゃれな本があっとは。

今見ても洋服のデザインがすばらしくおしゃれ。
センスがいい。
おまけに、読者が自分で作れるブラウスの製図や、服にアレンジを楽しめるアップリケの方法まで図解で描いてある。
あこがれるだけじゃなく、読んでいるみんなも工夫したら、おしゃれができるよと書いてあるんだから、当時、少女は夢中になっただろうなと思う。

「ジュニアがいい大人となるために」というタイトルのページは、中原淳一自らが書いたという、心の持ち方までが丁寧な言葉で書かれている。 

ファッション、インテリア、あり方、生活全般にわたって
こんなに少女の成長を育む熱い雑誌があったとは。
今も、子どもたちに熱く語り掛ける雑誌、あったらいいなと思う。

今年は中原淳一生誕110年。
中原淳一ホームページを見たら、今も人気は健在だった。


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