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【連載】家族会議『性格診断で家族を知る』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

【家族構成】
父:自己愛性パーソナリティ障害。頭に血が上ると大声で威圧する。
母:自己肯定感が低い。自分の意見を言えない。
姉:うつサバイバー。心理カウンセラーをしている。
わたし:性犯罪サバイバー。家族会議を主導する。
※遠方に住む姉は家族会議には参加していない。
※家族会議の目的は、夫婦仲の改善と、うつを抱える姉の気持ちをわかってあげられるようになることである。

家族会議7日目#2|性格診断で家族を知る

――自分のことがよく分かっていない父と母。人の気持ちを分かる前にまず自分を知らないと。ということで様々なアプローチを試している。

そのひとつが『エムグラム診断』だった。今回は父とわたしの診断結果についての話。



これ見ていいの?


見ていいよ。どんどん。

わたし
これが、この8個がお父さんを構成してる


心配しがちで凝り症で、若干おとなしくて、周りに合わせがちで、感受性が高めで、主張が強めでドライで変化を求めない。

わたし
あれ、いろいろチェックした上で出てきたやつがこれで。


で、例えば心配しがちについても説明があるわけ?

わたし
心配しがちについての説明が今からメールで届くって感じ。

あとこの標準的な日本人と比べたら、お父さんの場合、自己主張力が超特異的に高い。保守性が特異的に高い。決断性が特異的に高い。直感性が特異的に高い。という特徴があるよって。

おそらくこのエムグラム診断を受けた人たちの中で。みたいなことだと思うんだけど。ただこの高い低いっていうのは、高いから良い低いから悪いっていうことではありませんよっていうのは説明に書いてあるんだけど。


ちょっとこれ、今読んでると、なんか落ち着いて読めない感じなんだけど、お母さん的には。


あとでもいいよ。
泉のちょっと見せて。


これだけ見ると、なんかそうだなって思うところはあるね。

わたし
お父さんは、ドライが自分的には違うなって思うってさっき話してたんだよね。


心配しがちとか若干おとなしいとか、周りに合わせがちとか。


(泉は)スーパードライか。

わたし
そう。わたしスーパードライだから。ただのドライじゃなくて。笑


変化を求めないとか、なんかそんな感じとは思うけど、よくよく読まないとわかんないかもしれない。


(泉の診断は)だいたい合ってんじゃない?これ。

わたし
あってると思うよ。お父さんも大体合ってんじゃない?って思うけどね。


そうなんだ。びっくりした。お父さんそうなのかぁ。皆に合ってんじゃないって言われたら、俺だけが知らない。

わたし
そういう部分ってあると思うんだよね、結構。


そう書いてあったな。周りの人も本人も知らない。そういうふうに出ることもありますよって。

わたし
だからお父さんがドライっていうのは、よっぽどドライかって言ったら違うような感じもするけど、どちらかといえばドライで。よっぽどドライの人はスーパードライって書いてあるから。

だからお父さんはある意味ドライ。なんかずれてはいないって感じなんだよね。でもドライがありながらも周りに合わせがちとか、心配しがちとか、それも混じってる。それが構成のひとつとしてあるみたいなことなんだよね。


そうだね。

わたし
うん。1個じゃないっていうかさ。


そりゃそうだよね。人ってそんなにね。1個じゃないよね。

(泉のは)察しが良い。聞く力があります。人にイライラしにくい。1人が好きすぎる。主張が強め、警戒心旺盛、凝り性。だいぶ合ってるね。

わたし
だいたい合ってるかなって感じ。

でも聞く力がありますとか、察しが良いとかは、友達とかはそんなに思ってないんじゃないかなって思うけど。


これは後でゆっくり、読みたいです。


――こういう性格診断を家族でしてみるのも、ちょっとおもしろいと思う。自分が知らなくても家族に見えている一面がわかったり、知っているつもりの家族の知らない一面が見えてきたりする。

父は自分では「???」と思う診断だったようだけど、家族から見ればほぼその通り!という診断。しいていうなら『凝り性』という面がどこかに消えてしまった感じがする。

本来持っているであろう性質が影を潜めているというのは、『歪み』が起きているのではないかと思う。


- 今日はここまで -


すでに診断済みの人が多いと思うけど、まだの人はぜひ!


性格的な特徴がいくつもあることを思うと、その性格によって生まれる感情もひとつではないことがわかる。

わたしの場合、友人とランチに行くのは好きだけど旅行は苦手だ。

人にイライラしにくく、聞く力もあるから楽しい時間を過ごせるのに、1人が好きすぎるうえに警戒心が旺盛だから、誰かとずっと一緒にいると疲れる。

おしゃべりが楽しい!という感情と、ひとりになりたい!という相反する感情が生まれてくるのである。

自分にいろんな感情があることを知っておかないと、無理をしてしまうのが人だ。ひとつひとつの感情を大事にして、いい塩梅を見つけることが大切なのだろう。

<次回に続く>


これまでの家族会議記事はマガジンにまとめています。お時間あればぜひ、わが家の会議をのぞきに来てください!

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