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不安や不満、義務感、自分の「変えられないこと」の対処法


変えられないものを変えようとする苦しみ

不安や不満、義務感など、自分の「変えられないこと」を対処する上で、大切なことを教えてくれる詩を紹介します。

やめたいけどやめられない。変わりたいけど変われない。そんな悩みを持つ方が集まる様々な依存症(アルコール依存、ギャンブル依存、ゲーム依存、他)の自助会でもよく使われる「ニーバーの祈り」という詩です。

神よ
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。

変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。

そして、
変えることのできるものと、
変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

By ニーバーの祈り(翻訳:大木英夫)

私達は、つい自分や他人の性格や癖、職場や家庭などの環境など、すぐには変えることのできないものを変えようとしてしまいがちです。だけど、変えられないものを変えようとしても疲れるだけ。

できないことにエネルギーをかけていると、人生疲れちゃいます。だって、変わらないことに悩んでるんですから。だから、そこをいかに手放せるか、手放すために識別できるかが大切な気がします。

でも、変えられないこと、変えられること、
この2つを識別するのが簡単ではないから困っちゃう……

 

変えられないこと、変えられることの識別

例えば、仕事。
今の仕事の内容も興味がない、職場の雰囲気も悪い。
だからこれを変えたい。

これって変えられることでしょうか?
一概に判断できない内容かと思います。

異動希望を出す勇気があれば変えられるかもしれない。でも、社員の都合なんて全く考慮しない会社だと変えられないかもしれない。また、会社を辞めれば変えられることとも考えられます。でも、色々な事情があって会社を辞めることが難しいかもしれません。


そんな時は、
「今の自分にとって、"すぐに"変えられること」
を考えてみましょう。

他の人がどう言おうが関係ありません。
今のあなたにとって、今すぐに変えられるかが大切です。

今の自分にとっては変えられないものは、変えられないのです。
その今の自分を認めることから始まります。


まずは、こんな状況の中でも変えられることを探して書き出してみましょう。例えば、この場合「少し興味あることを社外でやってみる」「職場の雰囲気が悪いと感じている人が他にもいるのか軽く探ってみる」「自分と同じ想いの人と話してみる」……今までの自分がやってなかったことを真剣に取り組んでみることです。だって、変えられるんだし。(*^_^*)

でも、やっぱり勇気がなくて、変えることができない……
それなら、それでOKなんです。
今のあなたにとっては変えられないことなんだから。

 

できない、変えられない自分を受け入れる

何か変えられそうなことがある。でも、そのための勇気が欲しい。それなら、人と相談してみてもいい。カウンセリング、コーチング、プロに相談してもいい。それも難しいなら、変えられないことは一旦手放しちゃえばいいです。そんな今の自分を受け入れてしまいましょう。その「受け入れる」も、とてつもなく勇気がいることだからね。٩(ˊᗜˋ*)و

そして、「受け入れる」と何か世界が変わってくることも不思議とあります。今まで受け入れてなかったことを、本当に心から受け入れると、世界の見え方が変わってくる。実際に、受け入れることで自然と変化された方は、私が関わってきた中でもいっぱいいらっしゃいます。


できない自分を受け入れること。
これって、頑張ってる、頑張ってきた自分を受け入れることです。

例えば、ダイエットしているのにお菓子を辞められない。これって、実は色んな背景がある。仕事など人間関係がしんどくて、そのストレス解消に食べてるかもしれない。何かもっと何かに集中したいのに集中しきれないもどかしさがあるのかもしれない。そう何かができないと感じるのは、その背景を見ると、苦しい中でも何かを頑張ってきた、頑張ろうとしているからです。

そんな頑張っている自分を受け入れられるようになると、世界は少しずつ変わってきます。そのヒントが冒頭の「二ーバーの祈り」に詰まっていると私は思ってます。

今をあるがままに受け入れる。
生きていれば辛いことだってある。
だけど、楽しいことだってある。

変えたいし、自分では変えられると思っている。
だけど、今の自分には変えられないことってあります。

そんな自分もあるがままに受け入れられるとイイですよね。

  

今の自分ができることから始めよう!

具体的に考えてみると、先程の例なら、
辞めたいけど今の自分では辞められない。
それなら、それでいい。

一旦、今の職場を受け入れる。


辞めない前提で、その中で変えられることを変えてみる。
興味の無い仕事の中で、少しでも興味あることはないか、少しでも面白くできないかを試行錯誤してみる。

逆に、イラっとくることを探してみてもいい。
この人のこんなこと嫌! この職場ルールが嫌!
そうやって嫌なこと集めをネタ集めのように書き出して楽しんでもいい。

そうやって今の自分ができることをやりつつ、
今のあるがままの自分を感じてみる。


それは、きっと今後のあなたのチカラになる。
自分が嫌なことが明確になれば、自分が好きなことや大切な事もわかってくる。そんな中でもやれたことは、自分にとって大きな経験になる。

今の自分にとって、
変えられるもの、変えられないものをちゃんと識別する。

そして、
変えられるものは、勇気を持って変える!
変えられないものは、受け入れる。

そう考えられると少し気持ちが楽になりませんかね。(ง ˙-˙ )ง


義務感から抜け出す方法

とはいえ、変わりたいのに変われない自分を責めてしまい、「もっと、〇〇しなくちゃ」と自分を苦しめてしまうことがあるかもしれません。私自身も、この義務感がとても強くて、いつも自分にムチを打っていました。

「やるべきことはいっぱいあるのに、なぜ寝てるんだ!」「また娯楽に逃げていたな!ダメな奴め!」と自分を責めまくりです。頑張ろうとしてムチ打ってるのに、それが厳しすぎて逆に動けなくなっていく。そして、うつ病になった経験もあります。その時に、人間学の先生から教えて頂き実践し続けてたら、いつの間にか義務感を感じることはほぼなくなってきました。そんな方法も、二ーバーの祈りに繋がるのでお伝えします。


当時の私はこんな感じ。
「朝、起きて布団からでなくちゃ!」「顔を洗わなくちゃ!」「トイレ行かなくちゃ!」……って。くちゃくちゃな毎日でした。

その言葉が頭に浮かんできた時に、識別するんです。
それを変えたいのか、変えたくないのか?って。

布団から出ずに寝たままでもいい。笑
これまで通りに会社に行く自分でなく、布団から出ずに通勤拒否したっていい。でも、他の方に迷惑をかけない自分でいたい。真面目な自分でいたい。そんな自分の方が強いから、今は変えたくない。

今は変えないと識別したのなら、それは自分がそうした方がいい。今はそうしたいって選んだってこと。

だったら、どうせやるなら……
「やろう!」と決めるのです。

頭の中で「〇〇しなくちゃ」を「〇〇しよう」と言葉を変えるのです。
 

朝、起きて布団からでよう!と決めて、布団から出る。顔を洗おう!と決めて、顔を洗う。トイレに行こう!と決めて、トイレに行く。それだけ。

「〇〇したい」にまでしちゃうと自分に嘘をつくことにもなりかねません。だから、今は、「〇〇しよう」って決めるくらいにすればいい。

「〇〇しなくちゃ」という言葉が頭に浮かんだ時にふと考えてみる。それは誰かにやらされているだけなのか、それを自分自身でも望む気持ちがほんの少しでもあるのかって?で、誰かにやらされてて、それをやりたくないし、やらなくていいならもうやらなくていい。

でも、自分にとってそれをした方がいいなら、頭の中で「〇〇しなくちゃ」の義務感でなく、自分の意志でやる「〇〇やろう」って決めてやる。

そうやって、自分の行動を見つめなおしてくると、ほとんど全ての行動は自分がそうしたいからやっていると感じるようになります。やってることは変わらなくても、それは義務感で人にコントロールされているのでなく、自分自身が選んで決断しているって。

でもね、何でも義務感に感じている人は、この意識を変えるのに少し時間はかかるかも……とはいえ、私も1,2年間、常に自分に問い続けてたら、知らぬ間に義務感を感じなくなりました。

自分で自分をコントロールできている感覚が育つと、自分を信じられるようになってくるので、自分に誇りや自信を持てるようになってきます。ほんと義務感が無くなるので、試してみてくださいね。٩(ˊᗜˋ*)و

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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