STORYTELLER BOOK by 心尽

ナレーター佐々木健(心尽 kokorojin)によるショートストーリー番組を配信して行きます。 2-3分で聞ける優しい時間をお届けしたい。 ホームページ https://kokorojin.com Spotify, Apple Podcast, YouTubeでも配信中

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    耳で聴く「Le Petit Prince -あのときの王子くん-」 はじめに

    こんにちは。 ナレーターの佐々木健です。オーディオブック作りは17年くらい関わらせていただいています。今年2021年は、お菓子のCMナレーションもさせていただきました。多分、耳にしたことあるんじゃないかな。もっと仕事ができると良いんだけど。ただ、オーディオブックの作品作りには、誰にも負けない思いをを持っていて、今回の「あのときの王子くん」は、もう我が子のような愛情を注いで作りました。 星の王子さまの翻訳で知られるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「Le Petit Pr

      • あかりつけの星「Le Petit Prince あのときの王子くん」よりショート動画

        「星の王子さま」の邦題で知られるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「Le Petit Prince」。 その新訳「あのときの王子くん(大久保ゆう訳)」のオーディオブックに動画をアテました。 #アテ絵動画 言われたことをまじめにやりつづける「あかりつけ」 星がまわるそくどがどんどんはやくなっているのに、言われたことをまもりつづけて、今ではねむるひまもない。 そんなあかりつけのことを王子くんは好きになります。インスタストーリーズでは、裏話も配信中 https://www

        • 耳垂れつき旅行帽(鹿撃ち帽)をかぶったシャーロック・ホームズの話 - SILVER BRAZE -

          小説に挿絵って重要だと思う。小さい頃の僕は、本を開くとまず挿絵を眺めてその近辺の文章を読んでいたように思う。頭から読むにしても、次の挿絵を目指して読んでいた。そして、多分、イラストからの情報で読み逃した文章を補完していたんだと思う。 佐藤さとるさんのコロボックルシリーズを大好きにさせたのは、村上勉さんの絵があったからだし、星新一さんのショートショートを選ぶ際には、真鍋博さんの幾何学的な近未来のイラストも理由になっていた。 コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ・シリーズで

          • 耳で聴く「Le Petit Prince -あのときの王子くん-」 王子くんの役作りについて

            こんにちは。
ナレーターの佐々木健です。 声の仕事を始めた頃、アニメ「はじめの一歩」に出演しました。同級生や練習生の役で何度か。そこには事務所の先輩の石塚運昇さんや、内海賢二さん、喜安浩平さん、小山力也さん、高木渉さん、藤原啓治さん、関智一さんと、錚々たるメンバーがそんなに広くないスタジオにひしめき合っていました。そんな現場の熱い空気を、同じ時間を経験させてもらった事、今考えるととても幸せです。もっといっぱい盗めればー。 (前置きがどんどん長くなってきていますね。笑)

            耳で聴く「Le Petit Prince -あのときの王子くん-」 フランス語版、英語版、そして日本語版

            こんにちは。
ナレーターの佐々木健です。 昔、アニメ「学園戦記ムリョウ」で文化祭で歌うシーンがあり、収録スタジオにギターを持って行き、「中学生なので、上手くなくていいからね」と音響監督にクギをさされ、それなりに歌った佐々木です。曲名「前を向いて歩こう」。懐かしい。 さて 星の王子さまの翻訳で知られるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「Le Petit Prince(ル・プチ・パンス)」。 その新訳「あのときの王子くん」のオーディオブックが、2021年12月8日に発売

            耳で聴く「Le Petit Prince -あのときの王子くん-」 あなたの中のエンジンは元気ですか?

            こんにちは。 ナレーターの佐々木健です。その昔、アニメ「夏目友人帳 肆」第四話「代答」でカリカミと言う妖の声をやらせていただきました。白いお餅みたいな神様役です。笑 さて 星の王子さまの翻訳で知られるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「Le Petit Prince(ル・プチ・パンス)」。 #lepetitprince #あのときの王子くん その新訳「あのときの王子くん」のオーディオブックが、2021年12月8日に発売されました(iBooksとAudibleは12

            第8話「やわらかな芝生」

            やわらかな芝生 文:Ricona ナレーター: 佐々木健 ふと気がつくと そこはとても広くなっていた 今までキツくてキツくて仕方なかったはずなのに 求めていた以上に広く広くなっていた 立っていた足の感覚が戻ると 眼からは大粒の涙が溢れていた そして私は きっと知っているであろう カーテン越しの向こうに見える影に ただひたすらに頭を下げていた 何か… 置き忘れてきているような感覚とともに外へ出ると そこは眩しいほどに晴れていた 世界が一瞬で変わったのかと思うほど

            第7話「絵本・星にねがいを」

            「星にねがいを」 文:けいちん 絵:いずみ ★あらすじ★ ある日、白熊がお話ができたと、喜んで僕のところにやってきた。星に願いを・・・を聴きながら願いごとをすると・・・。 それは、当たり前のようで、つい忘れてしまいがちな優しさや温かさを想いださせてくれる白熊らしいお話でした。 絵本は、YOMO オリジナル絵本通販サイトで購入いただけます https://www.yomo-ehon.com/products/28 この絵本は、以前、銀河鉄道の夜のオーディオブックを作った時

            第6話「神様はスローモーション」

            時間早送り研究所の博士は長年の研究をついに完成させました。 「博士おめでとうございます。」 「ああ、研究室でブンブン飛んでいたハチを捕まえたくて始めた研究が、まさかの大理論の発見につながるとはな。ハチの世界では、我々の動きは超スローモーションで見えている。小さいものは大きいものよりも時間が早く進む。時間早送り理論じゃ。」 「博士、それでこの巨大な装置はいったい?」 「うむ、助手君、最近起きている不気味な現象は知っているな?」 「はい。大地を裂くかのような大きくて低い

            番外編「ものづくり職人のクロさん」

            【note.com限定配信】 今日は作る楽しさとクロさんについて話します。 中学2年生の頃、友達の家で衝撃の出会いをしました。マイコンです。私は夢中になりました。 プログラムが面白かったのは、雑誌に載っているプログラムを改造できることでした。上手くやらないと、変な動きになったり、エラー連発で元に戻せなくなったり、結局元のプログラムが1番良く出来ていることがわかったり。 プログラムの中には、開発した人が住んでいる感じです。私はその住人をクロさんと呼んでいます。プログラム

            お仕事の依頼

            メディアなどで展開する企業案件(CM、ナレーション等)は、所属事務所アクセントを通してご依頼ください。 個人的な案件や予算の少ない案件、お急ぎの案件、こんな事できますか?と言うご相談は、直接お問い合わせからご連絡ください。 宅録(自宅で音声収録)が可能です。 映像をいただければ映像に合わせた収録も可能です。 優しい時間の作品はすべて自宅で収録しています。 現在ONAIR中のTVCM 宅録で制作したオーディオブックは、 でじじ、audiobook.jp、audible

            プロフィール

            佐々木健(ささきたけし)ナレーター アクセント所属(1999年〜現在) 1969年8月5日生まれ ドキュメンタリー番組やTVCMなどでナレーションを担当。中低音で安心感のある優しい声が特徴。舞台演出家に師事し、良い声である前に、役者として表現者として、心の動きが伝わるナレーションを追求している。 新人時代にはアニメや外画の吹き替えに多数出演。元システム開発会社の役員という経歴を持ち、テクノロジーとアートの交差点で日夜、新しい表現を模索している。 2005年頃より朗読活

            第5話「みどりの恐竜」

            私は夢の中で、私ではない誰かになっていました。 四方を高い壁に囲まれた広い空間にいて、カウボーイハットを被り、ガチャガチャ鳴る靴も履いています。 私は靴を磨きながら、満足そうにこの世界を見ています。 磨き終わると、仲間たちに声をかけ、あたりを見回っています。 私はここではリーダーのようです。 ん? 私は何か落ちているものに気がつき、それを拾いあげ、見つめました。 驚いたことに、その手の中にあったのは、私が小さい頃に大事にしていた恐竜のぬいぐるみでした。 緑色でお腹が

            第4話「銀河鉄道の夜」

            “みんなの幸(さいわい)のためならば、 僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない” 星祭の夜、いつのまにかジョバンニは 天の川を走る小さな列車に乗っていた。 前の席には幼なじみのカムパネルラが座っていて 黒曜石でできた地図を眺めている 今、少年たちの星をめぐる物語が 始まる 賢治は、この物語をどんな思いで書いたのだろう 28歳の若者は、37歳で亡くなるまでこの物語を何度も書き直し 推敲を重ねていた 物語の中で、サソリは語る “ああ、私は今まで いくつのもの命を奪っ

            第3話「『しるこ』 ニューヨーク、パリへ」

            文豪・芥川龍之介が1927年(昭和2年)に書いた「しるこ」というエッセイがある。お菓子会社の広告として依頼され書かれた文章とのこと。そこに3軒のしるこ屋が登場するのだが、現在まで残っているのは1軒のみ。それが浅草に本店のある「梅園(うめぞの)」である。今では各デパートなどにも出店しているので、お口にする機会もあるであろう。ドラ焼は大きくて美味い。芥川の友人の久保田は、しるこを若い人たちが飲むと言う表現がおかしくてエッセイを書いた。曰く「汁粉は「食う」あるいは「食べる」もので、

            第2話「二人の依頼人」

            ある日、私たちの部屋に男女が訪ねてきた。 「素敵なお部屋ですね。この近くに私の先生が住んでいて、この辺りは良く来るんです」 私が友人から習った観察を行うまでもなく、男は神経衰弱を患っているようで元気がない。 「これ私が描いた絵本ですの、よかったら読んでください」 女性のくれた小さな絵本にはかわいい動物たちの日常が描かれており、その絵のタッチと文章の構成力に、わたしはとても惹かれた事を覚えている。 「さぁ、おかけください」 友人はいつもより機嫌が良いようで、2人にソ