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毒親はどこにでもいる
あなたは自分の親のこと、どう思いますか。
好きですか、嫌いですか、何とも思わないですか。
私は毒親、という言葉がここ数年の間にこの世に誕生して初めて、
自分の母親が毒親だったんだ、と気が付きました。
私は幼少期の頃から、とにかく母親が大嫌いでした。
内向的な母親は1人娘の私に、将来の生活が困らないように、アレコレと自分の意見を押しつけてきました。
そのアレコレは、
①こんなガラの悪い友達とは付き合うな、
②将来が安定しているから、公務員試験を受けなさい、
③学校は女なんだから、短大くらいで十分だ、
④安定した仕事(銀行員、公務員、弁護士など)に就いている人と結婚しなさい、
⑤仕事は就職したら定年まで勤め上げなさい、
などなど、もうウンザリでした。
母親がいつも口を開けば、子育てに無関心な父親の悪口、近所の人や叔母の愚痴、PTA役員の同級生ママに嫌がらせされた話、などなど。
この止めどない話を小学校の低学年で延々と聞かされたら、それは母親を嫌いになりますよね。
何度も家出してやろうと家出計画などを立てましたが、勇気が出ずに断念。
それなら進学と同時に、何が何でも実家を出てやろうと決意し、見事脱出。
母親を反面教師として、こんな母親には絶対なりたくない、と意地になって生きてきて、私が親となった時にある事に気が付いたのです。
あれっ、母親の気持ちが少し分かるような気がする。
あの時、小学生の私にグチグチ言っていた母親と同じくらいの年齢に自分がなった時、誰かに愚痴りたい気持ちが何か分かる、と。
そうか、
母親は寂しかったんだ、誰かに辛い気持ちを聞いて欲しかったんだ、と。
母親からのアレコレを何ひとつ、実現していない私。
私は母親にとって、親不孝者かもしれませんが、私は自分の取った行動を何1つ後悔していません。
母親に反発し、ケンカもしょっちゅう、可愛げのない態度でいつも衝突していましたが、自分の意志だけは曲げませんでした。
親との関係に悩み苦しんでいる方へ。
親が子供より偉いなんてことはない、親の事は嫌いでも大丈夫、親とたくさんケンカしていい、親にたくさん反発してもいい。
でも親も人間。
完璧な親なんていない。
不器用な親もいる。感情を上手く伝えられない親もいる。
子供に分かってほしいと思う親もいる。
ほんの少し、親という生き物の見方を変えると、親との関わり方が変わってくるのではないでしょうか。
あなたにとって今日も良い日でありますように🐶