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SDGsの学び:目標15陸の豊かさを守ろう~生物多様性:失われていく自然~

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別記事で海洋汚染や地球温暖化、そして森林環境汚染問題について、書かせて頂きました。今回は日本でも深刻な生物多様性(生態系の多様性、種(しゅ)における多様性、遺伝子の多様性など、各々の段階でさまざまな生命が豊かに存在すること。)の危機についてお話していきます。

生物多様性とは?

冒頭に書きました生物多様性。
1.生態系の多様性
2.(種)における多様性
3.遺伝子の多様性
が失われて行っている深刻さを調べていきたいと思います。

1.生態系の多様性

要約すると、世の中の生物はその環境の変化に応じて循環しながら生命を維持しているということです。しかしそのような生態系に困難が生じてきている深刻な状態を説明しています。(瑚心すくい)

ある一定の地域で生息しているすべての生物と、その無機的(生命力の感じられないさま。)環境とを含めて総合的なシステムとみた場合、それを生態系(エコシステム)と言います。

とくに、そのなかでの物質循環やエネルギーの流れ、さらに情報量あるいは負のエントロピー(エネルギーが延々と増大していくことの逆)の維持・伝達といった機能的な側面に重点を置くと、

すなわち、太陽光線をエネルギー源として生産者(緑色植物)は、無機的環境から取り込んだ物質を素材として有機物(動植物体を構成している物質。有機化合物のこと。)を合成し、太陽光線のエネルギーが化学的エネルギーに転換される。

これに依存して生活する消費者(動物)はその化学的エネルギーの一部を成長・増殖、さらに生活行動に必要な形態に転換して利用する。

生産者および消費者の排出物や遺体は分解者細菌や菌類。還元者ともいう)によって利用し分解され、物質はふたたび無機的環境に還元される。

 この過程で、太陽光線を供給源とするエネルギーを種々の形に転換して利用することにより、その生物共同体が維持されているが、※熱力学の第二法則に従って、そのエネルギーは最後には熱として外界に放出される。

※カルノー(フランスの物理学者、数学者。)は、もしそれが可能なら水や空気の流れや可燃物の中に動力を求める必要はなく、欲しいだけくみ出しうる尽きることのない動力の源泉が利用できることになろう、と言っている。

この永久機関不可能の原理はのちに熱力学の第1法則(エネルギー恒存の法則)と熱力学の第2法則(エントロピー増大の法則)に定式化されました。

したがって、生態系は、太陽光線をエネルギー源とし、無機的環境―生産者―消費者―分解者―無機的環境へと、物質の有機化・無機化の過程を通して循環させることにより営まれている一つの巨大な自律的機関であるとみなすことができます。

こうした機能をもった生態系の構造の安定性や効率などの問題を明らかにすることは、生態系の性質を理解するうえで重要です。

 生物と環境を含めた総合的な見地の重要性は、古くから多くの人によって意識されていたが、エコシステムということばは1935年イギリスの植物生態学者タンズリーA. G. Tansley(1871―1955)によって初めて提唱されました。

ひと口に生態系といっても、その無機的環境の条件によってその様相はいろいろと異なっています。

たとえば、海洋、湖沼、陸地、極地、砂漠などの生態系に区別されることがあるし、またその生物相の特性によって草原生態系、森林生態系あるいは鳥類生態系とか、耕地生態系、都市生態系など、最近ではきわめて広い範囲の対象に対して生態系ということばが使われるようになっています。

 生態系を、生物進化の視点から考察することが近年とくに重要視されるようになり、進化生態学とよばれる分野の研究が盛んになりつつあるのです。

生態系の研究は今後、集団生物学社会生物学などを総合した広い視野にたった学問の研究対象として理解がさらにいっそう深められていくことでしょう。[寺本 英氏]出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

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2.※(種)における多様性

※植物のたね。生み殖やすもと。

自然界のある場所をとると、そこにはかならずいろいろな種の生物が混じり合って生活しています。

生態学ではこれを一つの集団とみなして群集とよびますが、ヒトの群集と区別する際に生物群集の語を用います。

その場所に生息するあらゆる動植物を含めるのが原則であり、特定の生物群に着目して貝類群集鳥類群集などと用いるのは便宜的な使用です。

群集を植物部分と動物部分に分けるとき、前者を植物群落後者を動物群集とよぶ。場所のとり方は基本的に任意であるが、景観としてまとまりのある場所、たとえば湖などを選ぶことが多いのです。

陸上では一般に植物が景観を形成しており、植物群落を単位として群集を規定することが多く、「ブナ林の群集」「チガヤ草原の群集」などと表現されます。

 群集を構成する各種生物個体は、生きるに必要な資源や繁殖などをめぐって密接な種内関係を有している一方で、種間でも深くかかわり合いながら生活しているのです。

たとえば、従属栄養生物たる動物は他種の動植物を食うことによって生きており、餌(えさ)となる他種の存在なしにはそれ自身の存在を考ええないものです。

また、独立栄養生物とよばれ、一見他種とは無関係に生活しているかにみえる緑色植物も、光や土壌中の水や養分をめぐっての他種動植物との競争・協調のなかで生活しているのです。

動物と植物間の関係としては、やや特殊ながら、虫媒花における受粉をめぐっての昆虫と植物との協調的な関係はよく知られています。

これらのことは、群集が各種生物の単なる寄せ集めではなく、相互にかかわり合いながら生活している生物の地域集団であることを示しているのです。

 群集の概念はこのような生物間の相互作用、もしくは諸関係を含むものであるがゆえに「生物の生活の科学」たる生態学のなかでもっとも重要な位置を占めています。

なぜなら、現実の生物の生活はすべて群集の諸関係のなかで営まれているからです。

 これらの諸関係を群集全体として眺めるとき、そこには食物連鎖、生態ピラミッドなどの構造が現れてくる。また、諸関係の総決算が植物群落の遷移にみられるような動的な系を生み出すこともあります。

このため群集は独自の構造と発展形態を有する統一体としてとらえられることもあるが、群集が時系列的に不変の構成員と明確な境界をもたないことは明らかであり、このような群集観があくまで操作的なものにすぎないことは注意を要するのです。[江崎保男氏]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

わたくしたちは、以上のことを総称して生態系の輪廻(循環する)と呼んでいます。(瑚心すくい)

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3.遺伝子の多様性(遺伝子概念の発展)

生物で、ある一つの種がもつ遺伝子の多様性であり、個体の遺伝子型の多様性と、個体群がもつ遺伝子プールの多様性があります。

チェコのブルノの町で修道院の司祭をしていたメンデルは1865年にエンドウの交雑実験の結果をまとめて『植物雑種の研究』という論文を発表したのです。

この論文はのちに「メンデルの法則」とよばれるようになった遺伝の原理を示したものであるが、このなかでメンデルは、親から子孫に生殖細胞を通して伝えられ、遺伝形質を決定するものの存在を推定し、これを「要素」とよびました。

メンデルが初めて明らかにした遺伝の要素は、1909年にデンマークの遺伝学者のヨハンセンによってドイツ語でゲンGenと名づけられ、日本語では「遺伝子」とよばれるようになったのです。

その後、主としてショウジョウバエを用いた研究から遺伝子と染色体の関係が明らかにされ、アメリカの遺伝学者T・H・モーガンが1926年にその著書『遺伝子説』で主張したように、遺伝子は染色体上に線状に配列する粒子であると考えられるようになりました。

1940年代には、遺伝生化学や分子遺伝学研究が発展し、遺伝子は染色体をつくる核酸の一種であり、酵素分子の働きを支配して遺伝形質を決定することが明らかにされたのです。

1960年代には、遺伝子のもつ遺伝暗号がすべて解読され、遺伝情報の発現機構が解明されたのです。さらに1970年代には、遺伝子の人工合成が可能になり、また細胞から取り出した遺伝子を異種の細胞に入れて増殖させ利用する遺伝子工学技術が発展してきました。[石川辰夫]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

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総論

この太陽系の地球上の生物多様性については、人類が進歩し経済が発展すると共に、自然界のルールを破壊して来たのです。

現在ではips細胞という自然界と一画をなす発明により、人類が独自で生存していける時代となっています。

このような背景の中、今一度、経済発展を緩やかにし、人類の生存競争と自然界が共生していく社会にならなければなりません。

最後に

もう、お金は良いではありませんか。人類は十分私腹を肥やしてきたと思います。

エサの無くなった山の中から人間界へ降りてこざるを得ない動物たち。それを一旦は保護して山へ帰したりするのですが、最終的に始末することもあるのです。

確かにそれも自然界のルールの内かも知れません。しかし経済発展のために自然界のルールを破壊する人類は、もっと賢くならなければならないと思います。

(瑚心すくい)歯医者で作った差し歯が下唇を刺して痛い。

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