在宅勤務か会社に出勤か

異常に過敏な感染症対策のために、人員の移動や密集を避けるよう職場への出勤も制限されたり、在宅で仕事をすることも一時期強要された頃からは、すでに時が経っていますが

それでも、在宅のまま仕事ができるというメリットもわかってしまった以上、そのシステムを継続する事業者もあると聞きます。

在宅勤務、リモートワーク、テレワーク、ホームオフィスなど様々な呼び方がありますが、

事業者によって考え方は様々で、国からの対策令で取り入れなければならなかったためやむを得ず在宅の就業形態を取り入れたところもあれば、

すぐに在宅用のモニターなどを全社員に貸与して、新しい形態に対応し、感染症対策による制限期間が終わってもなお、在宅勤務を基本としつつ週に複数回出勤日を設ける事業者もあるかと思います。


私は今の会社に勤め始めて1年が過ぎたところですが、この会社では社長の方針により基本的に在宅勤務が認められていません。

昔気質というか、「みんなで一致団結!」というスローガンを掲げるような方針なのもあるし、
社員が家でちゃんと仕事をするのか?っていう懸念もあるのかもしれません。

私の勤めている会社は製造業なのでもちろん製造ラインや配送、買い付けなど、在宅で仕事ができない部門も多いです。

後、部門を乗り越えての会議も多く、それぞれの部門は個室ではなくフラットな大部屋オフィスなので、朝から夕方まで人と一緒に仕事をしている感覚があります。


プライベートな空間が欲しいとか、仕事でない電話がかかってきた時などに話す場所を探しに行かないといけないとか、そういう不便なところもあります。


今の会社では、ロックダウンが行われた時だけ一時期、短期間の在宅勤務が容認されたようですが、
半分の人数ずつ出社する方式を取ったり、基本的にはずっと出勤させる形態で来たそうです。


それに対して、以前勤めていた会社では、ロックダウンが始まってから二年ぐらいずっと、ホームオフィスが定着していました。

私は当時冬の期間は日本に長期出張していてそもそもオフィスがないので、出張で家を空ける時以外は自宅で仕事をしていましたが。


オーストリアにいる期間中も、ロックダウンがあったりなかったり、オフィス内の人数制限やマスク着用義務だとかそういう規定もコロコロ変わるので、

会社に行っても週に2回とか、それ以外はずっと在宅勤務でした。


在宅勤務するといいことは、自宅で好きなように食事が取れること。

お手洗いなどに行きやすいこと。

リラックスした格好で仕事ができること。

洗濯など時間のかかる家事もやりやすいこと。

宅配や家のトラブルなどに対応できること。


デメリットとしては、常にオンラインでないとというプレッシャー(スカイプなどでオンライン状態がわかるので)

リラックスモードでいる時急に電話などがかかってくると驚く。

だらける。

モニター1個は貸与されてるけど2個はないので、モニター+ノートパソコンで操作性は劣る。

そんなところでしょうか。

後、狭い一人暮らしの部屋だと洗濯物が干してあったり生活感が出てしまうので、
ビデオ通話の時には事前に背景をぼかす設定にしたりするのを忘れないようにしないと非常に恥ずかしいことになるとか・・・

社内ネットワークに遠隔で繋ぐとネットの速度が遅くなるので作業効率が悪かったりとか。

人と直接話したり、食堂に一緒に行って雑談したり、持ってきたお菓子をシェアしたり、誕生日の人が持ってきたケーキをみんなで食べたり、

そういうプラスアルファのことは在宅勤務だと全くないので、
本当に事務的かつ基本的には孤独にもなると思います。

特に私は一人暮らしで、家も狭くて仕事部屋のような分かれた空間もありません。

逆に家族のいる人は、会議をしているのに子供の無邪気な声やドタバタ走り回る音が聞こえていて、しょうがないことではあるのですが気が散ります。


両方を経験して私が思うことは、週に3回出勤、2回は在宅勤務くらいのバランスだと理想的だな、ということです。

週5日勤務でなく、4日だったらなおさら言う事なし!

どうしても仕事に費やす時間が長く、また仕事が終わってからもふとその日のことや次の日にしなければいけないことなどが頭をよぎることもあって、

私は職場を一歩離れたら全て忘れてしまいたいタチなので、仕事への比重が強すぎるのかなと感じることもあります。

かと言ってフリーの時間があまりに長すぎても、その分のアトラクションを毎週考えるのも骨折りです。

18時前には帰宅して、週に1回は習い事、週に2回は軽く運動、なるべく週に2回はピアノを弾いたり歌のことをやったり、土日の片方は市外に足を運んでリフレッシュしたり、2週間に一回は何もせずに家に引きこもったり。

そう言うことだと、週末が土日だけなのは短く感じるので、金曜日はなるべく4時台には帰宅するようにしたりしています。

前職の時は金曜日は12時までだったので楽でした。


在宅勤務を経験してしまうと、週5回往復の時間をかけて出勤して、ずっと人の中にいるのも疲れてしまいがち。

できればどちらの良いところも採用できたら良いです。

もちろん作業効率が良いのは職場の方だと思うので、ずっと在宅の人とずっと出勤する人に待遇の差があってもしょうがないと思うし、それは考慮されるべきだと思います。

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