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梅雨のだるおもさの解決法

梅雨入りしましたね。曇っていて、そんなに気温は高くないのに、湿度が高いせいで蒸し暑く、歩いて帰宅するとのどが渇いていたので、ついつい冷蔵庫から出したばかりの冷たいお茶をごくごく。そしてやらないといけないことがたくさんある・・・のに、なんだかだるくてはかどらない。どうして梅雨ってこう、こころもからだもダル重くなってしまうのかしら。

梅雨の時期は、「脾」を労わること。

この季節は雨が多く湿度が高いので、脾気を傷めることが多い。脾の働きを高めることが重要。心配したり、思いつめたりすると、脾気を傷めるので、できるだけ避ける。

と、漢方医学の本にあります。「脾」は、食べ物などを消化吸収して、体が利用する「気」「血」などを作り、全身に送り届ける働きを指しています。つまり胃や腸の働きのイメージです。体の外部の湿度が上がると、内部の湿度もあがります。「脾」は湿度が高く冷える状態を苦手とするので、働きが悪くなりやすい。また、「脾」は水分の吸収・輸送もしているので、「脾」の働きが悪くなると水分調整が乱れ、体の中に余分な水分がたまり、内部の湿度が上がって体調悪化につながりやすい。

つまり、「脾」、胃腸を労わってあげることが、梅雨を乗り越える大事なポイントということです。

「脾」の労わり方

「脾」を労わる生活のポイントはこんな感じです。

✔生もの、動物性脂肪分の多いものなど、消化しにくいものは控えめに。
✔冷たいものは、脾を冷やすので、取りすぎに注意。
✔甘いものは、体の内部の湿度を上げる原因になるといわれます。取りすぎ注意。
✔よーく噛んで食べる。噛むのは大切な消化の第一段階なのです!

いかん・・・帰宅時の私、ついつい冷蔵庫から出したばかりの冷たいお茶をがぶ飲みしてしまった・・・。だるくて動きたくない自分に気合をいれ、お湯を沸かし、温かいお気に入りのお茶を淹れてゆっくりと一口。ふう、と一息。そうやってぼーっとゆっくり一口ずつ味わっているうちに、気づけばダル重かった頭が軽くなり、ちょっと、動ける感じがしてくる。お、今だ!ということで今温かいお茶をゆっくり飲みながらこの記事を書いています。

だるいときにお湯を沸かすのさえおっくうに感じることもありますが、そこであえて温かいものを体にいれて、ふう、と一息つくことが、そのあとの自分を助けてくれたりする。こんなちょっとしたことで、案外こころもからだも、機嫌よく生きられるものだなと思います。すぐに忘れて、失敗しがちですが!

心配しすぎ、悩みすぎは「脾」を傷める

そしておもしろいのが、この、心配したり、思いつめたりすると「脾気」を傷めるという話。(脾気を傷めるというのは脾の元気を損なうというようなイメージです)

心配や悩みと、胃腸になんの関係が???と思うかもしれませんが、漢方の考え方ではこころとからだは互いに深く関連しあっています。心配したり、悩んだりという感情も、過度になると体に影響するのです。

とはいえ、心配するな、悩むなといわれても、無理だよ!とも思うのですが・・・。それでも、なるべく、悩みは悩みとして、いったん置いておいて気持ちを切り替えてリラックスすることを考えてみるのは、悪くないはず。好きな音楽を聴いたり、散歩など軽く運動してみたり、アロマをたいてみたり。小さな気分転換が、きっとあなたを助けてくれるはずです。

梅雨のポイント、こちらの記事もどうぞ。

こころからだ漢方
natsume

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