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梅雨本番のメンタルを労わる養生法

梅雨に出やすいメンタル不調


雨が続くと、なんだか憂鬱。ボーっとしがち。ダルい。落ち込む。

梅雨に見られやすいメンタルに共通する傾向は、「重い」感覚。分かります。気分も体調も、爽やか&軽やかになりにくいですよね。漢方用語では「痰湿」と言って、ざっくりとご説明すると「体内の水はけや循環が悪くなって、余分な水分が溜まっている感じ」です。「周りの人たちがドヨンとした目をしている…なんだか雰囲気が暗い」と感じた方、それは痰湿の影響かもしれませんよ。

梅雨のメンタル不調の原因は

湿度がグンと高まるので、体の表面から汗がスムーズに発散されにくく、体内に水分が溜まりやすい。そして低気圧により血管が拡張・自律神経の働きが乱れがちになることで起こると考えられています。体調もメンタルも不安定になりやすいのですね。

昔の人も、ジメジメした気候は精神的にも身体的にもしんどかったから、「痰湿」という概念で理解・対応しようと頑張っていたのでしょう。

梅雨の心を癒す対策

私の住んでいる街では今、毎日雨続き。しかも、寒いほどに気温が下がったかと思えば、翌日は蒸し暑い。この急激な気圧・気温の変化の中、自律神経が常に働き続けて、疲れちゃいますよね。

こんな時、単純ですが「まめに服や布団を見直して、体温調整を助ける」ことは効果的。それから、湿気がこもりにくい「」のシーツや服で水分を適度に逃がすと心地よいです。適度な空気の入れ替えや除湿も試す価値があります。

軽い服を着る。軽く撫でるような優しいタッチでのマッサージ。ゆったり髪を梳く。爽やかな香りのアロマオイル。そう。梅雨のメンタル不調改善の第一歩としては、「体がしあわせ♪優しい♪と感じること」をまず優先すると良いです。

それから、重い話を長く聞きすぎないようにすることも大切です。普段プライベートで相談されやすいという方は、特にお気をつけて。相手も大切ですが、自分も大切。嫌な感じがするときは、穏やかに素早く去ります。尊重してくれる人と過ごすか、自分の時間を持ちましょう。

また、重いニュースが続いて精神的に負担なら、スマートフォンやテレビを一旦オフにします。和やかな漫画を読んだり、近所のスローなお散歩はいかがでしょう。

重いものと軽いもの、バランスが大切です。「あ、今私は重すぎるって感じている」と気づくことさえできれば、痰湿対策≒バランスを自然に取りやすくなりますよ。

⇓ゆっくり過ごす時に、ツボ押しやセルフお灸も気持ちいいです


最後に

梅雨は、元々「痰湿」をためこみやすい体質の方にとっては、いっそう辛い季節でもあります。最近、梅雨入りしてから、急にメンタルがしんどいな…とお感じの方はぜひご参考に。もし身近に困ってそうな人が居たら、軽やかに、対策を教えて差し上げるのもよろしいかと思います。

ほんのちょっとでも、霧が晴れるきっかけになったら嬉しいです。

こころからだ漢方
toki

⇓もっと詳しい対策が知りたいな、と感じてくださった方は漢方カウンセリングはいかがでしょう。オーダーメイドのお洋服を採寸するように丁寧に、ご体質を伺います。


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