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一〜七草粥でゆるやかに、新年の祈り



#ナイショの抱負

明けましておめでとうございます。
このお正月。
日本国内、国外でも、大変おつらい状況の方が本当に多くいらっしゃることと存じます。
どうぞ皆さまがせめてあたたかに…お過ごしになれますように。心よりお祈りいたします。



三が日が過ぎ、実は疲労がこたえて…という方。古人の知恵「七草粥」はいかがでしょう。

七草粥とは

簡単に言うと、いわゆる「春の七草」と呼ばれる草(野菜)を入れたお粥です。
春の七草は、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ。

七草粥の効果

年末年始の暴飲暴食や、ストレスなどで疲れた心身(特に胃腸から)を癒やします。胃腸を整え、消化を助け、若葉の豊富なビタミン・ミネラルを補給して、新しい新年に立ち向かえるように備えるお食事。今年の健康と幸せを願う、縁起担ぎの意味合いもあります。

香草が多いので、漢方医学的にはリラックス(気理)効果も狙っているかと。精神面でも消化機能においても、ほどよいリラックスは改めて、とても重要です。

余談ですが、平安時代に四辻善成左大臣が詠んだと言われる「芹なずな 御形はこべら 仏の座 すずなすずしろ これぞ七草」という和歌。すごく語感が良くて、あまり意味が深くなくて、リラックスに絶妙なんです。不安な時や焦っている時に、唱えたり、メモにひらがなで走り書きするだけでも、私はなんとなく落ち着きます。脳を休めたい時におすすめです。

七草ってどこで手に入れる?

とはいえ、スーパーなどで七草粥「セット」で購入される方がほとんどではないでしょうか。七草が生え揃っている地域はあまりないし、本来旧暦のお正月に摘んでいたものですから、なかなか自然には手に入りません。
それに今や、よほど季節の行事を大切にされている方しか、七草粥ってなさらないのでは。

でも、そもそも「七草」ぜんぶなくても良いのです。

一〜七草粥のススメ

まじめになり過ぎず、柔軟に、なんでも応用して、楽に楽しい1年にしたい方は、ぜひご参考に。

実は、「すずな」は蕪のことですし、「すずしろ」は大根。
そこで、もしあれば、蕪や大根、その葉を少し刻んで、使うもよし。セリや三つ葉の残りがあったら、それも良い、セロリでも、小松菜でも、パセリでもパクチーでも、何かお好きな青菜・香草が手に入ったら、「わたしの七草粥」と洒落込んではいかがでしょうか。
時間がある時は土鍋や小鍋でコトコト煮たら見栄えも良く素敵です。
あるいは、残りごはんにチョロリンと水を差してキッチンばさみで青菜を少し刻んでラップしてレンチン!お醤油か梅干しで塩気を足せば十分、完成です。

お粥ってあんまり…という時は、洋風はいかが?オリーブオイルで蕪(あれば蕪の葉も)を香ばしく焼き、塩をパラリン、ご飯を投入しオイルをよくからめて、お好みで塩こしょう、パセリを散らしても…とっても美味しいですよ。オリーブオイルと蕪って最高の組み合わせ。卵を落としたり、チーズをたっぷりかけても合います。

なぜ今、七草粥を食べるのか

そんなわけで七草粥、自分の生活に合わせてやってみると、なんだか楽しいのです。

たまに季節を感じて、自分を大切に可愛がることを思い出す。習慣づける。
そのきっかけが七草粥なのだと思います。



どうぞご自愛ください。
本年もよろしくお願いいたします。

こころからだ漢方 toki

https://note.com/kokokarakampo/n/n17a275ae5b74






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