面白い人からのDMでボケれなくなった【エッセイ】

どうも、インターネットが大好きな時があったり興味が失せる時があったりするイワハシです。今はあんまり大好きって状態ではないです。

今日は1年以上前に起きたインターネットの話をします。あれは僕がまだnoteをやりはじめて2、3ヶ月ぐらいの頃。当時は、文章を書くということや自己表現が自由にできるプラットフォームがあるんだ!ということに感動していた。

■いつの時代の話だよ、平成の始まりか!インターネット元年か!って話ですがガッツリ令和の話です。というのも、それまで僕はどちらかというとSNSを積極的にやっていた方じゃなくて、リアルの知り合いしかいないアカウントしか使ってなかった。

そのアカウントで、一部のお笑いマニアしか気づかないようなボケをしたところで薄ら寒い状態になることが目に見えていて、ずっとボケることを我慢していたのです。

■そんな長年のボケたい願望を溜め続けていた僕にとって、急に自由にボケていいよ!という場を見つけてからは、大いに歓喜し熱狂しておりました。今では日常になり、当時と違いリアルでも知っている人に読まれるようになったので今は振り切った大ボケは心理的にできなくなってもいてます。

当時公開していた記事は、面白かったのか、つまらなかったのかはわからないですが一部の方にはご好評をいただいたことで今も続けています。ありがとうございます。

■そんな駆け出しのボケたい願望丸出しの僕にとって、スターというのか憧れというのか、この人の面白さには敵わない!!っと衝撃を受けた方がいました。

みなさんが知っているようなインフルエンサー的は存在ではないのですが、僕的にはカリスマ的な面白さだったのです。住んでいる場所も近く、歳も少し上の同世代なのに、ここまでの実力差があるのかと痛感しました。

初めて読んだ時から、速攻でフォローして記事が出る度にスキを押してました。変な自意識過剰が働いて、毎回スキ押してたら気持ち悪がられるんじゃないかと思ってたまにスキを押さずに読むくらいに頭が混乱していたのです。

本当はTwitterも毎回ファボりたいぐらいだったのですが、芸能人相手でもないのにそんなことしていたらネットストーカーだと思われそうだったのでやってない。

■そんな生活が続き、僕の中に現れた感情。それは「この人に面白いと思われたい」です。

芸人になって、M-1に出たらそりゃ松本人志に面白いと思われたいじゃないですか。お前ら悪いわ〜って口押さえながら言われたいし、今田耕司が笑いすぎてハンカチで目頭を押さえるところを見たいじゃない。

そんな憧れを持ち、この人に僕の書いたものを読んでもらいたい。他の人の評価なんて関係ない!この人からのスキが欲しいんだ。と思い、一心不乱に僕は毎日のように書き綴りました。

インターネット上の一方的な師弟関係というのか、カリスマに認められたい凡人は数をこなし師匠の作品を目に焼き付け真似て、そこからオリジナリティを創造していくのです。

お師匠!オラこんなことを書いたんだ〜よっ読んでくだせぇ〜とnoteに投げつけ、お師匠のスキがあれば歓喜し、なければ落胆する春の夜を何度も過ごしていました。

■そんなある日、事件が起きた。

ある日の深夜24時過ぎ、突然Twitterにお師匠さまからのDMが届いたのです。これに僕は狂喜乱舞、慌てふためき、脳が熱くなる感覚でした。あのカリスマが僕にDM。

Twitterのリプでもなければ、noteのコメントでもない。わざわざクローズな状態での連絡...だと。

内容は、note内で触れている場所から職場から僕の自宅がめっちゃ近くないですか?とのこと。もちろんお師匠は、ハイパーおもしろ人間なので、そんな当たり障りのない話題でも面白く質問してくるのです。

僕はカリスマからDMが来ただけて、思考回路がショートしているというのに、師匠はボケてまでくれている。お師匠との直接のやりとりでスベるわけにはいかない。

そんなプレッシャーと喜びで、僕は絶妙にボケでもなければ普通の回答でもない微妙な返しをしてしまったのです。

■返ってこない返事。お師匠にしてしまった絶妙に面白でも真面目でもない回答は夜の間に返信はなく落胆していた。僕がつまらないから返ってこないのか、どう返事をするのが正解だったのか教えてくれよと思いながら心ここに在らずの状態で仕事をしていた。

そんな中、お昼の13時に返信があった。お師匠はこんなつまらない弟子っ子を見限らずに返答をしてくれたのです。

そこから何度かDMのラリーがあった。お師匠は毎回のように面白い回答をかましてくるというのに、僕ときたらつまらないと思われたくないばかりに微妙な回答ばかりをしてしまった。

マジで面白い人とのやりとりって、こんなにも難しいのか。メンタル面で既に敗北を決している上に相手は達人。僕が放った勢いのない正拳突きを師匠はサラっといなし、いつの間にか僕の喉仏の前に手があって、まだまだ修行が足りないぞと言われているよう。

■そんなやりとりがあってからも、師匠の更新は続き弟子っこである僕は毎回、作品を拝見していた。更新頻度がいつくるかわからないし、他のユーザーからのスキが少ない時があっても、どれも変わらずに面白かった。

いつの間にか更新は途絶えた。そして途絶えたと思ったらまた更新されていたり、ご友人とラジオを始められたりしていた。ラジオも何度か聞いたがこれもやはり面白い。

■今でもたまに書くことに行き詰まったら、読み返すことがある。今読んでも相変わらず楽しませてくれる作品ばかりなのです。

いつか戻ってくてくれるのか、いや戻らない方がお師匠のためなのか。そんなことを思いながらも、たまに思い出してしまう。お師匠に、今でもDMでボケれない症状を植えるけられたけれども、全ての基礎を習ったような気がしております。お元気で。

<おわり>

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