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今週のMornin#2

ごめんあそばせ。
週末は広島に旅行に出ていましたため、遅れてしまいました。
今週のMorninです。

今週のMornin

最寄駅の近く、テッポウユリ

2023/6/2投稿のMorninで、今回も一番インプレッションをいただけた写真を紹介していきます。
今回は前回と逆に、撮影条件のEXIFの情報からお見せしていきます。


EXIFから見返す

写真、特にカメラ(デジタル・フィルム共に)で撮っていると、データをカメラからどこかに移すなどで、写真を見返すと思う。その時、自分みたいな細かいところを気にする神経質な人間は、写真そのものと同じくらいEXIFを睨みつける。
撮影した時のカメラの設定、その時の明るさの状況が概ね示されているそれは、常に最適解かどうか、どれくらい最適解に近いのか、そこを妥協したのかがよく分かるからだ。

今回のMorninのEXIFはこちらである。

FUJIFILM X-Pro3 +XF33mm F1.4 R LM WR(35mm判換算50mm)
絞り優先
SS 1/100
F/2.8
ISO/640
EV -0.7

前回はただそれぞれのパラメータの感想だけを話すまでだったが、今回は撮影の順番から振り返る。
絞り優先なのは自分の基本設定だ。絞りで被写界深度と、いわゆるボケ具合を調整し、その後露出補正で明るさを調整しシャッターを切る。SSとISOはカメラの自動調整設定に任せている。自宅と職場の往復で写真を撮る際は、全ての設定を手動で撮るには荷が重い、と言うよりコストがかかりすぎてしまい、撮りたいものを撮り逃す、気がしていて、であれば自動で任せられるところは任せる、というのが自分の思想だ。
今回の被写体の環境は自宅最寄駅前の都市銀行敷地内で、柵と地面の間から生えていたテッポウユリを正面上から。天気は曇り、時間帯は夕方、日の入り後でやや暗い環境で、駅が近いが街灯などの人工光は少なめ。光の柔らかさを見ても、なんとなく曇りの天気が分かり、やや柔らかすぎる光という雰囲気がある。

曇りの光はカラーだと難しく、モノクロも気軽でいい


うつっているものをいくつかに分けていく。
まず第一に画面中央左の一番大きなテッポウユリ、
その次に中央のまだ咲いていない蕾が二つ、
そのまま右の斜めに写るテッポウユリに視点が行き、
最後に背景の柵や銀色の側溝蓋に視点が行くのではないかと思う。

ここだけクロップをしても見るには耐える


今回見せたいものの優先度としては、左右のテッポウユリ→ 蕾→背景のため、まずは左右のテッポウユリに大きくピントを合わせる必要がある。
今回は少し絞り、被写界深度を広げながらも最低限手ブレをしないSSを稼がなければいけないため、F2.8でお花にピントを乗せ、ほんのり背景を残しつつ、その写真を撮っている自分の姿をなんとなく想像させることができ、情報量をコントロールしていく。

見せたいものに対して撮影設定を作るということ

F値を決め、明るさを決めていく。今回はやや暗い環境であるためSSをある程度稼がなければ手ブレが発生してしまう。そのためおよそ1/100になるよう調整をしている。焦点距離的には1/50くらいで良いかもしれないが、今回はやや安全策で1/100が確保できるよう抑えている。
ISOは160~6400で自動設定にしている。正直、ISO設定は各々でどのくらいのノイズ感が許せるかによるため、あまり参考にならないかもしれない。別に耐えれなかったらストロボを足せば良い。

自分の写真は解像度を見せることはほぼない。そのためISOは上げれるだけ上げ、他のパラメーターに振っている。今回はISO640。まずまずである。セオリーではなるべく下げた方がいい、という派閥もあるため、実はあまり気にしなくてもいいかもしれない。


写真にうつる情報の整理

上記の時点で、少し内容に触れてはいたが、今回はテッポウユリ、その咲く環境を切り取りたく写真を撮っていた。そのため背景の柵や側溝蓋が分かること、その間から生えているお花の力強さ、でも色味は相変わらず、少し暗く冷たく、結局寂しそうで静かな雰囲気。

ただ、水平をどこで整えるか迷ったところがある。
構図下の側溝蓋に合わせているが、背景の柵の水平からは外れている。
これは逆だった場合はどうだろうかと反省するポイントになるのだが、あくまで自分はそのお花が生えている、お花の足がついている地面に合わせる方を優先にした。逆に背景が少し右下がりに映ることで、お花全体の傾きが表現でき、真っ直ぐに咲いているわけではない情報をつけることもできる。この辺は情報の取捨選択で別に正解ではない。

上下の水平を両方揃えた写真も撮っているが、なんとなく整いすぎている気がする。
気がするだけ。


結局のところ

写真は構図で、あらゆるバランスをとることだと強く思う。
どこを整え、どこを妥協し許し、どこを見せるのか。それを選んで捨てて写真を撮り、バランスをどこでとっていき撮るのか、自分との戦いだなとよく感じる。実際のところそこが楽しく、悔しく、撮るのをやめられないところはあるのだが、往々にしてあまり理解されない部分ではある。毎日素振りをしているだけで楽しいものだ。



今回はこの辺りでお暇に。やや疲労と気圧変化でドロンとしている今日この頃で。また来週。次回は広島の写真でお会いしましょう。

旅行の疲れと共に。おやすみあれ。

広島は宮島の鹿御一行、非常に惜しかった

夏はアイス、秋は焼き芋、冬はおでん、春はさくらもちを食べます