旬を味わう。秋と冬編
12月を迎えました。時の移ろいの速さに舌をまくばかりです。
『また来年も鱧の季節に伺いますね。良いお年を!』とのお言葉をいただく機会が増えてきました。『来年もお客様を心地よく迎えるぞ』と気合が入る瞬間です。
前回は『旬を味わう。春と夏編』、今回は『旬を味わう。秋と冬編』と題させていただきます。是非、前回の投稿もご覧ください。
秋:はも料理
『鱧』は夏を連想させる代用的なお魚ですが、秋の『もどり鱧』もお薦めしたい隠れた逸品。
鱧は8月中旬に産卵期を迎えます。人間のお母さんと一緒で、卵を宿している間は自分が食べた栄養分の多くは卵に届きます。産卵を終えた後は、食べた餌の栄養分は全て自分の身に蓄えられるので、とても脂がのった鱧になります。この脂がのった晩秋(10-11月頃)の鱧を『もどり鱧』と呼ぶケースも多いようです。
夏の鱧とはまた一味違います。日本料理では、この時期の脂がのった『もどり鱧』と『松茸』を土瓶蒸しにして秋の出会いの一品として提供するのが風物詩になっています。
この夏とは違った味わいを求めて、あえて秋の鱧を目当てにされる常連様も多くいらっしゃいます。夏の鱧しか食べたことがない!という方。ぜひ来年は、秋の『もどり鱧』をお試しくださいませ。
冬:ふぐ料理
夏の『はも料理』と冬の『ふぐ料理』の2つが当店の看板メニューですが、これから淡路島名物の『3年とらふぐ』が本格シーズンを迎えます。
当店ならではのふぐ料理の特徴は次の通りです。
3年とらふぐにもピンからキリ。大きいサイズを指定して仕入れをしております。ふぐは大きい方が食べごたえがあり、味も豊かです。
一般的にてっさは薄いですが、ここちよは『厚めのてっさ』が特徴です。1枚づつ味わって楽しんでいただきます。
備長炭をつかった『焼き白子』はとてもクリーミーな味わい。口の中でとろけます。
ふぐには色んな部位がありますが、一番肉厚な『カマ』の部位をつかった唐揚げは圧巻。ジューシーな味わいをお楽しみください。
一部の方にはよく知られた話ですが、ふぐの消費量は関西で7割を占めるとのお話もあります。特に大阪が6割を占めるらしく、断トツ日本一です。関西の人は『鱧と河豚』が本当に大好きな印象を受けます。
3月末までふぐ料理の営業をいたしております。冬を感じながら『こゝちよ』での心地よい時間もお楽しみくださいませ。
こゝちよ
店主:新島健一
〇『はも料理』の詳細
〇『ふぐ料理』の詳細
〇店舗情報 〒656-2305 兵庫県淡路市浦1512
三宮から約30分、神戸圏内から20分、大阪市内から1時間。明石海峡大橋を渡ったら15分くらいでアクセスが便利な場所です。
〇店の概要~2種類のコース料理やこだわりなど
〇お料理の年間スケジュール
〇過ごし方~写真撮影した全席の様子やお子様のご利用イメージなど
〇ご年配のお客様のご利用~コロナ対策や店内環境など
〇ご予約
〇採用情報
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