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アイスブレイクタイム3~東京おもちゃ美術館と四谷ひろば

先日、かねてより行きたかった新宿区にある「東京おもちゃ美術館」に行ってきました!
木の温もりに触れたくて、癒されたくて。
この美術館は、「特定非営利活動法人(NPO法人)芸術と遊び創造協会」が運営しています(行政ではなくNPO法人が運営していることがわたしにはとても驚きでした)

昭和10年に建てられた旧四谷第四小学校校舎を活用していて、当時の階段や廊下もそのまま残っていて、とても趣がある場所でした。
テーマごとにブースが分かれていて、それぞれに赤いエプロンの「おもちゃ学芸員」さんが居て、遊び方を教えてくれます。遊びのスペシャリストが選ぶおもちゃ「グット・トイてんじしつ」では100点余り展示していて、新しいおもちゃもあり、おもちゃ選びの参考になります。

おもちゃは館内のショップでも購入でき、カードゲームなどパッケージだけではよく分からないものも、見本品があり、実際に触らせてくれたりとここでも丁寧に教えてもらいました。ショップのお姉さん、ありがとうございます。

そして赤いエプロンのおもちゃ学芸員さんから、「難病の子どもと家族限定で貸し切りイベントを開催することもある」ということを聞きました。
小児科医やボランティアスタッフなど充実した体制で運営し、車いすやストレッチャーなどでも、人目を気にせずめいいっぱい遊ぶことができるようです。素敵な取り組みにとても感動しました。

運営には赤いエプロンの「おもちゃ学芸員さん」と呼ばれるボランティアさんや寄付制度なども活用しているようです。
一定以上の寄付をした人にはお礼としてお名前が刻印された積み木を制作し、館内に掲示されていて、多くの人の協力があることを実感できます。

そして、おもちゃ美術館で木の温もりと癒し以外にも心惹かれる空間であることを見つけてしまいました。
上の写真の「わたしたちが目指すこと」にある「多世代交流美術館」の「多世代交流」

四谷ひろばともいわれている東京美術館の場所は地域住民中心のボランティアなどにより自主管理、自主運営される「地域ひろば」とNPO法人市民の芸術活動推進委員会が運営する「CCAAアートプラザ」、NPO法人芸術と遊び創造協会が運営する「東京おもちゃ美術館」の三者が協働で運営している施設です。
「地域ひろば」はサロンなどの「交流の場」、コミュニティルーム、講堂、校庭、卓球台の貸出などの「施設開放」、文化活動やイベントなどの「主催事業」を行っているようです。

三者協働に至った経緯ですが四谷第四小学校の跡地全体を地域で運営することは難しく、地域で使用できない範囲については新宿区がNPO法人に入居してもらう提案がなされたそうです。
CCAAアートプラザは元四谷第四小学校の図工教諭の鈴石先生が定年退職し、NPOを設立。ギャラリー、親子陶芸教室、乳幼児造形教室などを行っています。

子どもから大人までみんなが集えるひろばを目指し、地域で考え、地域でつくる 地域協働モデル事業としてのスタートした取り組みは今もなお地域コミュニティの拠点として運営が持続されています。

行政だけにお任せするだけではなく、地域住民が一緒になって、自分たちで考え、意見を出し合い、作り上げていく。子どもの頃に積み木やブロックでワクワクしながら街づくりをしていた想いが、大人になって現実に積み上げていけるなんて夢のようで、スゴイですよね。

東京おもちゃ美術館のある四谷ひろばは新宿駅からも充分に歩ける距離です。新宿御苑の緑豊かな木々を感じながら、ぜひ訪れてもらいたい場所です。

四谷地域がますます活気付きますように、応援させていただきます。


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