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【じっくり鑑賞】魔女の宅急便 ②海の街「捨てる神あれば拾う神あり」

こんちには。しゅんたろうです。

魔女の宅急便シリーズ、第二回。
今回は、実家を旅立ってからパン屋の離れに泊めてもらうところまでです。

②海の街「捨てる神あれば拾う神あり」

あなたの特技はなんですか?

「ルージュの伝言」が流れ終わったあと、先輩魔女に出逢います。

「あの、、知らない街に住み着くって大変ですか?」

「そりゃあね、色々あったわ。今ではうまくやれてるわね。
私は占いができるから。最近は恋占いもやってるのよ。
あなたはなにか特技があって?

「いえ、色々考えてはいるんですけど。。。」

「そう。私はもうすぐ修行が終わるの。
胸を張って帰れるので嬉しいわ。」

先輩魔女と別れたあと、「特技かぁ…」と少し不安になるキキ。

このあと、「私の特技=空を飛ぶこと」と自覚して、仕事を始める訳ですが、その特技が奪われて、自分のアイデンティティ(存在意義)を喪失してしまう場面も登場します。

自分の特技(スキル)を自覚することも大切ですが、その一方で、その特技があってもなくても、自分の存在ありのままを好きになれたら、一番いいですよね。

もちろん、そうなるためには、色んな経験をして体感覚を得ることが大事です。誰に言われたからではなく、自分自信で本当に「そうだ!」と思えないと意味がないですもんね。

捨てる神あれば拾う神あり

海の街を見つけてからのキキは、不幸の連続です。

街の人に挨拶しても、怪訝そうに立ち去られたり
警察に叱られたり
不良っぽい人(トンボ)に絡まれたり
子供扱いされてホテルに泊まれなかったり。

食欲がなくてサンドイッチが食べられなくなるくらいには、凹んでいます。
現実はそんなに甘くないことを、まさに体感覚として得ている状態ですね。

宿なしのキキを助けたキッカケは、ちょっとした善意でした。パン屋のお客様が、おしゃぶりを忘れたのを「届けましょうか?」と言った。

そこから「ちょっとお茶でも」となり、宿を提供してもらえることに。

これらの一連の流れは、まさに「捨てる神あれば拾う神あり」ですね。

人生、不遇が続くときもあります。
渦中にいるときは、それが永遠に続くかもしれないと不安になる。
でも、そんなときばかりじゃないですよね。

私が、魔女の宅急便を見て感じたことの1つに、「良いこともあれば、悪いこともある。それらが全部ごちゃ混ぜに訪れる日々。そんな日々を過ごす中で、気がついたら人として成長している。」というのがあります。

そして、「拾う神」が訪れるためには、意識しておくといいこともあります。それが「ちょっとした善意」です。

キキは目の前に困っている人を見かけて、"損得勘定なく"手を差し伸べた。でも、それがたまたま"結果として、自分自身を救った"のです。

これは人生を楽しむ上で、大事な秘訣だなぁ~と感じました。

あとは、「どんな腐りそうになっても腐らないこと」かな。
そのあたりは、また今度出てくると思うので、割愛。

今日のまとめ

・自分の特技(スキル)を自覚するのも大事だけど、特技の有無にかかわらず、自分のことをありのまま好きになれたら最高。

・良いことも悪いことも、全部ごちゃ混ぜに訪れる日々。だけど、そんな日々を過ごす中で、気がついたら人として成長している。だから、安心して目の前のことに一生懸命取り組もう。

・損得勘定なく、"ちょっとした善意"を周囲に振り撒こう。忘れた頃に、自分自身に返ってくる。

次は一人暮らしが始まるところからかなー。

ではまた!

しゅんたろう

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