陣中に生きるー4
まえがき
この出版は、生残りのわたしにとって、一生の、そして唯一の悲願であり、宿願でもあった。
しかし、無名のものの市販出版は、この節不可能に近いことであった。
そこで自費出版だが、これまた容易ならざることであった。
出版の目的は、<宿願>に書いた通りである。
この種の記録は他に類列を見かけず、残すに価するものとも思った。
なお、戦死傷者・戦友・遺族の方々のことも切に思った。
したがってこの宿願の達成は、わたしにとっての生甲斐でもあり、いよいよ本になると決まったときは、夜も眠れぬほどに昂奮した。
多忙の中で一通りお読みいただくだけでも、なかなかのことであろう。
が、わたしはこの書を、まず戦争を知らない方々におすすめしたい。
そして、反戦和平のために役立てて頂きたい。
戦争体験者もこの意味でお読み下され、この書を生かして頂きたい。
これが残存者の、使命ではないでしょうか。
とにかくまず、在天の英霊にささげたい。
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