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商業と公共について。

みなさんこんにちは。

今回は商業の場と公共の場ということに
視点を置いて考えていることを
共有させていただきたいと思います。


それではさっそく、、、。


美術館や駅、図書館などの公共の場。

百貨店やSC、ファッションビルなどの商業の場。

そして住宅などの人が暮らす、個人の場。

僕たちが普段生活していく上で
関わりのある場というものを整理すると
このように大きく3つに分類することができます。

本来では「それぞれの場」において、
それぞれ異なる用途や目的があります。

しかし、今日の日本の社会では、
それぞれの用途や目的というものが、
複雑に絡まりあった関係が生まれています。

例えば、駅ビル。

様々な路線が集まり、
人々が街と街とを移動する際の
ターミナルとなる駅ですが、

駅構内にファッションビルや飲食フロアなどを
併設することで、公共施設が持つ集客効果を
利用した商業行為が頻繁に行われています。


逆に考えると、ファッションビルやSC、
百貨店などの商業施設では、

館内の構成として、

お客さんがちょっと休憩できたり、
座っておしゃべりができたり、
簡単な食事がとれたり、

というような公共的なスペースが
必ずと言っていいほど
設置されるようになりました。

このような「だれでも使える空間」を、
無料で開放することによって、
「施設内に足を運ぶ理由」を生み出し、
間接的に集客を得ることができます。

以上にあげた2つの事例の共通点探ってみると、
経済的な利益を求めた結果、このような
流れが生まれているようにも考えられます。

ですが僕は、このような流れの発生源は、
もっと違うところにあるように感じています。

オランダの建築家、レム・コールハウスは、

「ショッピングは、論ずるに値する最後の公共活動だ」

というように著者で述べています。

この言葉にはどのような意味が込められているのか。

現代の商業行為の第一の目的として、
「経済的な利益を生み出す」ということは
ごく普通、当たり前の考え方です。

そのため、商業活動における全ての物事が
経済的な軸で考えられています。

そのモノがあることで利益があがるのか?と。

ですが、彼の言葉にもあるように、
ショッピングは最後の公共活動なのです。

今この文章を読まれているほとんどの方が
商業と関わり合いながら生きています。

週末にはショッピングモールに買い物に行くし、
仕事帰りにはスーパーで食材を買って帰る人もいます。

こんなにも多くの人々を集めることが、
人々と関わることができる商業施設だからこそ、
公共施設以上に、「公共的な場」である必要があります。

どう、売り上げを伸ばすのか?ではなく、
どうすれば人にとって、市民にとって、
魅力的な、価値のある商業施設になるのか。

店が無くてもモノが買える、
利益を出すことができる今の時代だからこそ、

その空間においてどれだけ人を満足させられるか、
人に幸せを与えられるのか

ということが今後店が生き残っていく上で
決して欠かかせない点なのではないでしょうか、、、。

今回は少し堅苦しい内容となってしまいましたが、

皆さんが商業を見る目、
あるいは商業に求めるもの、

そんなことに対してなにか少しでも
刺激になればと思い共有させていただきました、、、。

商業がみなさんにとって、
ワクワクするものでありますように、、、!


#日記 #デザイン #インテリア #インテリアデザイン #商業 #建築 #お店の未来

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