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フランドルテープとオンライン診療

今日は、この本を少し読みました。

そして、若手のナース時代のこんなエピソードを思い出しました。

80代の女性の患者さんが、糖尿病の悪化のため歩いて入院しました。

主治医は往診もしている50代の医師でした。

入院時に、とあるナースがベッドサイドでバイタルサインズを測定しました。

血圧が、90/60mmH gでした。

それを聞いた50代の医師がブチ切れました。

『この患者さんは元々血圧が180/85mm Hgくらいある方だよ。お前は看護師なのに血圧すら満足に測定出来ないのか!』

そして翌日。

私が清拭(身体を綺麗にすること)をしにベッドサイドへ行きました。

カーテンを閉めて病衣を脱いで頂いたら、驚きの光景がそこにはありました。

胸や背中に約10枚くらいのフランドルテープが貼られていました。

フランドルテープの説明はこちら↓

毎日張り替えないといけないフランドルテープを、何故こんなに貼っていたのか理由を聞きました。

『あ、これね。身体が痛かった時に、湿布代わりに夫(80代)に貼って貰っていたのよ。』

身体の痛み…心臓の病気が悪化していたのでしょうか。

若手のナースだった私は、急いで50代の医師に報告しました。

血圧がいつもよりかなり低かったのは、この大量のフランドルテープのせいだったのです。

今、思うことです。

往診って、聴診器で心音や肺の音を聞く為に胸や背中くらいは診ているバスですよね。

2週間に1回のペースで往診していて、何故、この50代の医師が大量のフランドルテープに気づかなかったのでしょうか。

フランドルテープの使用方法をきちんと説明していたのでしょうか。

或いは、この80代の患者さんやご主人様が認知症を患っていたことに気づかなかったのでしょうか。

色々と疑問が出てきますが、後からだから何とでも言えますね。

こんなエピソードがあったので、身体の病気のオンライン診療は対面ではないので危険だなと個人的には思っています。

まあ、離島などの診療所すら無い地域ではオンライン診療もやむを得ないとは思いますが。

余談です。

後日、バカにされたナース@准看護師のともたにさんにも、フランドルテープのことを伝えて慰めておきましたよ。

これは神奈川県にあった、三菱重工大倉山病院の桑名院長@仕上がっているアルコール依存症でした。

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