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日曜は囚人。

 そろそろ現実の仕事のことを考えないといけない時間。音に聴覚を奪われ、本に視覚と思考を奪われて、明日が迫っていることに焦りを覚える。ただ強制的に囚われる時間ではなく、自ら選んで五感を奪われる時間。
 目の前のやるべきことを一旦傍に置いて、少しでも長く侵食されていたい。

A book is like a garden carried in a pocket.

 昨日行った恵比寿の「POST」というお店のショーウィンドウにあった一節。洋書、アートブックのみが立ち並ぶ店内は図書館のように静かだったが、棚の一冊一冊はここに我ありといった感じでこちらを見つめてくる。

 結局実用的な情報のみを求め、音楽や小説なんてなんの役にも立たないと見向きもしていなかった。流行り物の文化を手を替え品を替え味見し、少し味に飽きたら箸を置いて人の群がる方へ向かっていく。最近少し味がしなくなってきたので、趣向を変えてみたらこれはこれでいいってなる。
 もしかするとサブカル傾向になることが今人が群がっている方向なのかもと客観視したりもするが、周りの目は気にせず行けるところまで囚われてみよう。

後日これを見るときもいのでノーモーションでゴミ箱へ。

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