こうき

とあるニートの会計オタクです。誰かお仕事をください。会計、簿記、企業、ビジネスについて…

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とあるニートの会計オタクです。誰かお仕事をください。会計、簿記、企業、ビジネスについての独り言をつぶやきます。

マガジン

  • コーポレートガバナンスの最前線

    最新ニュースとともに、最新のコーポレートガバナンスの事情を紹介します。また、コーポレートガバナンスの理解につながる情報も併せて配信する予定です。

最近の記事

コーポレートガバナンスの最前線③

今回、日本の株式市場で初めてのスピンオフ税制の適用例が出現しましたので、スピンオフについて取り上げたいと思います。 スピンオフ税制初の適用例今回の事例はコシダカHDという企業です。カラオケのまねきねこなどで有名ですが、カラオケ事業のほかに、フィットネス事業も手掛けていました。 今回、フィットネス事業を分離上場することとなったのですが、その時用いられたのがスピンオフと呼ばれる手法です。 スピンオフの流れスピンオフでは、株式の現物配当という形を取ります。 配当と聞くと

    • コーポレートガバナンスの最前線②

      ニューフレアの買収合戦は東芝がニューフレアを買収する形で幕が下りました。東芝機械がニューフレア株を東芝に売却することを発表し、東芝の勝利が確定したという流れになります。 ニューフレアTOBから見えた日本の未熟さニューフレアという上場子会社の経営者にこの判断は過大という意見もあります。そういった意見が出ること自体が日本の資本市場の未熟さを物語っているように感じます。 今回、HOYAがTOBの意向を表明したことで、一時、株価が東芝のTOB価格の11900円を大きく超えました。

      • コーポレートガバナンスの最前線

        コーポレートガバナンスが今、熱いです。 東芝とHOYAの2社がニューフレアテクノロジー(以下:ニューフレア)の買収をかけて争っています。 東芝は11,900円、HOYAは12,900でのTOBを提案しており、HOYAの方が金銭面ではより良い提案をしています。 一方で、ニューフレアは東芝が52%の株式を所有する上場子会社 であり、ニューフレアの意思決定は東芝が実質的に支配しています。 株式市場ではこの2社のTOBが注目を集めています。 上場会社の責務とはかつて、パナソ

        • スルガ銀行が示す地銀の苦境

          地方銀行が潰れるといわれてもう何年も経ちます。しかし、実際に内情を知る人は少ないのではないでしょうか。 スルガ銀行の不正融資のニュースを覚えていますか?第三者委員会の報告書が衝撃的だったのでご紹介します。この報告書を通して地方銀行の内情を見ていこうと思います。 スルガ銀行は静岡県東部に地盤を持つ、地方銀行です。西に静岡銀行、東に横浜銀行というビックネームと隣接していたため、地理的には不利でした。しかし、スルガ銀行は逆に個人向けのローンを重視し、商品の種類を充実させていきま

        コーポレートガバナンスの最前線③

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        • コーポレートガバナンスの最前線
          3本

        記事

          RIZAPから考える利益の在り方

          一時期独特なCMと結果にコミットするというフレーズで世間の話題となったRIZAPという会社を覚えているでしょうか? そのRIZAPの業績が悪化しているという話をもしかしたら聞いたことがあるかもしれません。今日はその中身を会計の視点から覗いてみたいと思います。 会社を買えば利益が出る会社が会社を買うとき、お金を払うことがあっても入ってくることはないですよね?だって”買う”んですから。つまりどんなに優良な会社を買っても儲けはありません。 しかし、会計上は話が別です。 企業

          RIZAPから考える利益の在り方

          鏡としてのリース会計

          突然ですがあなたはどんな飛行機に乗ってみたいですか?私は一度ファーストクラスに乗ってみたいと思っていますが、世の中にはこんな人もいるんです。 私の野心は、死ぬまでにバランスシートに計上されている飛行機に乗ることです。 −デイヴィッド・トゥイーディー これは、ある講演で国際会計基準審議会(IASB)議長のスピーチ内のセリフです。 バランスシートに計上された飛行機ってなんだよって思いますよね?しかし、会計を知る者から見ると共感を呼び、会場では笑いが起きたといいます。 財務

          鏡としてのリース会計

          会計からコンビニ24H問題を考える

          最近、コンビニ24H営業に関するニュースもあまり見なくなりましたね。 セブンイレブンはじめコンビニ業界はうまく鎮火したと思いますが、世のコンビニはあの一件以降も変わらず対立を続けています。 なぜ、コンビニの店長と本部の対立が解決しないのでしょうか? コンビニ店長がかわいそう!といった感情論や契約の法的問題はさておき、 「会計」の観点からこの問題の本質を考えてみたいと思います。 ご存じの通り、フランチャイズのコンビニでは、店長はコンビニの経営を一任され、本部は経営を支

          会計からコンビニ24H問題を考える