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幼いボクが『鼻くそを食べちゃう』のを3秒でやめさせた父のひとこと

こんにちは、コケ丸です🟡


ちょっと汚いタイトルですみません!
実はまさに今日、スーパーで買い物している時に見かけてしまったのです!

見知らぬママが押すショッピングカート。
その子供用シートに座る、3歳くらいのぽっちゃり男の子。

ママが真剣に生鮮食品コーナーの値札とにらめっこしている、そのお膝元のカートお子さま席。

彼はおもむろに、そのちいちゃな指を鼻の穴に突っ込みました。
その表情はとても真剣で、ママと同じように眉根を寄せています。

ほどなく。

彼はその指を引き抜きました。
おそらくその指先には…鼻くそ。


日本語でそれ以外に言い換える表現が存在しない「鼻くそ」。
くそ、そのものなら「うんち、大(便)」。
耳くそなら「耳アカ」。
言い換えることで、印象を多少マイルドにする事が出来る。

それなのに、鼻くそは、「鼻くそ」にしかなれないのは、なぜなんでしょう。
令和どころか、昭和、平成のアップデートの波にさえ乗れなかった「鼻くそ」。
その理由とは。

話を戻します。

その鼻くそを、彼は間髪入れず口へと運びました。

「あっ」と思ったのは、数歩手前で思わず見ていた私だけ…。
お買い物中のママは、引き続きの値札にらめっこだし、男の子当人は何食わぬ顔でお口をモグモグとしながら仏頂面。

それ以上、その場で凝視していたら不審者すぎるのでトコトコと去りました。

さて、ここで鼻くそを食べちゃうことの是非を問いたいわけではありません。


私の脳裏に、この光景をトリガーとして、とおい記憶が蘇ったのです。

…ガタッ!バタンッ!バタンバタッ!!
ガタタタタッ!!
ガッターン!!!!(記憶のタンスが開く音)


恐らく四才、ひょっとしたら五才だったかもしれません。


当時の私は、鼻くそを食べていました。


始まりは覚えていません。
小さい子供が鼻くそを食べるのに大きな理由もないでしょう。
ふとしたきっかけで、たまたま口にしてみたら「なんかいけた」だけだと思います。

当然のごとく、一番近くにいる母には何度も注意されました。
「そんなの食べちゃダメ!」

それでも手癖のようになってしまっていたそれを、当時の私は止めることが出来ませんでした。
まず、何が悪いのかピンときていなかったのです。

ある日、そんなやり取りを仕事から帰った父が見ていました。
そして、そろりと近づいてきた父。
とても残念そうな、今思えば芝居がかった声で私に向かってこう言いました。


「コケ丸、せっかくかっこいいのに、そんなことしたらだーいなし。かっこわるーい」



・・・えーっ!?!?

幼い男の子(ボク)にとって、その言葉は衝撃的でした。
ウルトラマンに仮面ライダー、宇宙刑事に戦隊ヒーロー。
この年頃の男の子にとって「かっこいい」こそ正義。
それを父は「鼻くそを通して否定」してきたのです。

鼻くそを食べるのって、かっこ悪いの?




父が投げかけたそのひとことから、今日まで。
私が鼻くそを食べたことはありません。
今も食べようと思えば、抵抗はあるものの、食べられるはずなのにです。(何を言っているんだこいつは)

これは恐らく、父との思い出の最古と言っていいものです。

このひとことが、鼻くそを食べる世界の男の子の何割に効果があるのかは、わかりません。
ただ、子供になにかを気づかせたい時、子供にだって絶対ある価値観を見極めて言葉をかけると想像以上に伝わるかもしれない。

そんなことを思い出した、生鮮食品コーナーでの一幕でした。
この記事で何回「鼻くそ」って言ったんだ私。


大人になっていまさら本物は食べられない人向け。
映画ハリーポッターの劇中で凄まじい存在感を放っていたあのゼリービーンズ。

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もしよければスキだけでもしていただければ嬉しいです!(鼻くその記事でぇ?)

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