子の心親知らずと気づく本
読書記録3日目
毒になる親
著者 スーザン・フォワード
訳 玉置 悟
アダルトチルドレンが生まれてしまうのは毒親のせい。
毒親というのは具体的にアル中、虐待、暴力など見えるものから子供に与えてしまう親だけではなく、言葉や態度など見えない圧力で子供を苦しめる親である。愛情でさえも度を越すと苦しめてしまう。
この本の感想は一言で済ませるのは出来ない。
自分にとってはだいぶハードで重かった。
たまたまアマゾンプライムで砂の塔を一気見していた合間で読んだのであの家族たちに重なる部分もあって、登場するお兄ちゃんは多分アダルトチルドレンの要素があるのでは?とかあの家族は支配する親からできてるな、、とか別の角度から見られて面白かった。
親から与えられる影響は想像以上に大きいものだと気づかされる。
たとえ小さな時に経験した、しかもほんのちょっとの刺激さえ子どもの心の奥底に閉じ込められている。
こどもは純粋無垢な存在。小さければ小さいほど。弱くて脆い。取り扱い注意。
それはいい事もあるしよくないこともある。
子供にとって親は世界を見る視野の幅を決めうる存在である。
小さい子はよく母親の顔を見てやっていいことといけないことの判断をする。
母親の小さな表情を見分ける能力がある。
笑顔だけではなく不安そうな、ちょっとした変化でさえも。
敏感な子供にとっての親からの暴力や言葉の暴力などの刺激はその後の人生に関わる。
非行少年や不登校、ちょっと変わった子ども。
周りから見ればその子がおかしい、と見える。
でも、そうでは無いかもしれない。
例えば不登校について、
この問題は、学校生活の中でのいじめかもしれない、勉強に追いつけないからかもしれない。
でも、いじめる側によるいじめの要因は家庭で暴力を受けていてその反動によって、弱いものいじめをしているのかもしれない。
勉強が追いつけないから怖くて学校に行けないのは親からの過剰なプレッシャーによるものかもしれない。
家というのは子供にとって安定した存在でないといけない。
親が精神的に不安定であると子供も不安定になる。すると必然的に家庭が不安定になる。
子供にとってそれは居心地が悪いもので心の安定を取り戻すために、非行に走ったり、不登校になって現実から目を背けたりする。
でも子供はなぜ安定していないのかすらもわからないし、そもそも問題がなんなのかもわからない。
モヤモヤの中で葛藤した結果、の行動。
問題の1番の治療薬は親からの愛情である。
自分は愛されている、という自覚。
でも多すぎてもダメ。
塩梅は難しい。
親の心子知らずだけど、子の心も親は知らんのやなあとも思う。
しかし、親もその親から生まれたのであって
子供時代もあった。
毒親を産むのは毒親。
芋づる式🍠🍠
負の連鎖に気づいて断ち切る、それができれば、、
子供も一人の人間、親も一人の人間。
家族、子供と親、その関係に依存しすぎたり固執しすぎないことが大事なんだと思う。
子供が出来た時、親になった時もう一度熟読したい。
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