税理士が教える。日本政策金融公庫の創業融資を獲得する秘訣。Part1

創業時は過去の実績がないため市中銀行からの借り入れは難しいため、起業時の借り入れの候補では導入政府系金融機関に選択肢が限られます。政府系金融機関で有名なところだと日本政策金融公庫と商工中金です。両者は同じ政府系金融機関ですが、創業融資にあたって以下の違いがあります。

①保証協会の有無

商工中金は信用保証協会保証がついてしまうことがありますが、日本政策金融公庫はつきません。

②対象企業

商工中金は比較的大きな企業(上場企業を除く)、日本政策金融公庫は中小企業が対象になります。

③融資審査

商工中金の方が日本政策金融公庫に厳しいといわれています。(商工中金の通過率は良くて1~2割程度、日本政策金融公庫は5割程度)


まとめ

これ以外にも細かい相違はいくつかありますが、大きな相違は以上の通りです。政府系金融機関とはいえ、商工中金はどちらかというと創業時ではなくある程度事業が波にのってきたあたりで利用する方が望ましく、結局のところ創業時では日本政策金融公庫の方が無担保で連帯保証人も不要でかつ審査通過率も50%程度、ということを考慮すると日本政策金融公庫の方が利便性は高いですね。ちなみにですが、政府系金融機関以外での創業時の資金調達手段としては保証協会と東京都の場合に限られますが女性・若者・シニア創業サポート事業があります。次回これらについてみていきましょう!



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