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キロリットルビアー・イズ・マネー!

2022年11月5日・6日 CRAFTBEER×VR Meeting 2022@西梅田 開催決定!

まずは告知です!
前々より準備しておりましたイベントの告知が
ようやくできるようになりました!
VRゴーグルを使った
ワープ型クラフトビール工場見学ツアー&
ビールでカンパイイベント
となっております!

詳細は追って発表していきますが、
めちゃおもろいイベントになる予感です!
高槻の寿酒造・國乃長ビールとその門下生、ウッドミルブルワリー・京都と弊社ブリューパブスタンダード株式会社の3社合同イベント。
こうご期待!

キロワットアワー・イズ・マネー

遅くなったがこの本を読んでよかったと感じている!
104Pの間接的な利益に見合うクルマ選びの章では、
地域外で製造されたもの、
広告宣伝費やデザイン費をたっぷりかけて
流行のスタイルで造られたものを選ぶことが
お金が域外に流出していることを教えてくれている。

また、「モノ」が循環する経済と
「サービス」が循環する経済の分かりやすさの差、
地域を元気にする経済行動が地域の雇用を生んで投資になること、
日常の買い物が「商品に投票する」のと同じ意味になっていること、
などなど本書を通してハッとさせられる部分がたくさんあった。

なぜなら弊社は製造業をサービス業を併せてやっているから。
地元で造られた酒を地元の人が選んで飲んでくれることを目標に、
ほとんど外販をせず自社の飲食店のみで販売、
外販する場合でも近所の顔見知りの店に
自前で届けることができる程度に心がけている。
ECサイトも一部商品は用意しているが、
ほとんどは地域で消費されるようにしたい。

小規模クラフトビールメーカーの商品はコスト高になりがちで、
1ロットの生産量が低いと人件費率が格段に高くなる。
大量に作れば作るほど人件費率は下がっていくので安く作れるが、
今度はその作った分を消費するほど地域に需要がない。
なので宣伝広告費をかけて販促営業をし、
さらにコストのかかる冷蔵輸送によって小ロットで地域外に発送することになる。

この冷蔵輸送が曲者で、
通常、酒類は酒卸業者がその配送ルートを使って
効率よく物流コストを下げるようにできる。
(ただし卸価格販売になるので売り上げ単価は下がる。)
ただし酒卸や酒小売の輸送はほとんどが常温輸送で、
クラフトビールの冷蔵輸送ができず、
できたとしても結局ロットが合わないので取り扱いが難しい。
結局は、クラフトビールの大半は
ヤマト運輸や佐川急便、ゆうパックのクール便を使わざるを得ず
ビールだけの販売価格の20~30%の輸送コストを上乗せして販売することになる。

弊社の展開しているブリューパブという業態は、
クラフトビールの小規模醸造所と飲食店、酒場を併設しているので、
基本的には来店してもらってその場で飲んでもらう業態だ。
都市型ブリューパブなので醸造所のスペースは極力小さく、
製造ロットも200~300Lと少な目ではあるが、
宣伝広告費やデザイン費、物流費をほとんどかけずに
代わりに人件費に充てている形になっている。

このビジネスの可能性は以前から感じていたが本書を読んでさらに明確になった。

さて、前置きが長くなったが、
では地域で造られた酒を地域の人が飲むこので
どれくらいのお金が変わるのか考えたい。

地域の酒を地域で飲む経済効果

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