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回復はきれいな右肩あがりではない

今日は早起きしようと思ったのにできなかった、散歩する予定だったけど気持ちが乗らずに出かけられなかった。何かをしようと思ってもなかなかうまくできない。自分が嫌になる。そんなあなたへ。

今日のポイントは、うつからの回復はきれいな右肩あがりではない、よくなったり悪くなったりを繰り返すものである、です。

まず、病気になって最初の時期は、無理をしないことをおすすめします。何かを無理にやろうとせず、身体が求めているであろう休息をしっかりととることに専念しましょう。そして、きちんと病院に通いましょう。処方されたお薬があれば、きちんと飲むことが大事です。

やがて、少しずつ意欲がわいてくると思います。ただそれも、ずっと意欲があるわけではなく、意欲がわく日もあれば、わかない日もあるでしょう。それで、構いません。意欲がわかない日があることは、悪いことではありません。

少し意欲がある日には、何かをやってみるのがよいと思います。少し散歩をして日光を浴びてみる。自分がすきなことで、やれそうなことをやってみる。
でも、それを無理に行う必要はありません。
以前自分が楽しめていたことが楽しめなくなっていることも、往々にしてあります。そのことは決して悪いことはありません。そういうものです。
今、自分が少しでも心地よいと思える時間を過ごしてみましょう。

もう少し意欲が出てきて、外を散歩しようとか、家事をやってみようとか、朝きちんと起きてみようとか、そういうことにチャレンジしてみようと思える日がきたら、ぜひやってみましょう。ただ、それができる日もあれば、できない日もあると思います。それで構いません。できた日はよかった、できない日は今日はちょっと難しかったけどまたやってみよう、で大丈夫です。

わたしたちは、右肩あがりによくなることをイメージしがちです。でも、うつの回復は波になっていて、よくなったと思ったあとに、悪化するような感覚がきます。そのときに、「また悪くなるんじゃないか」という不安に襲われることがあると思いますが、多くの場合はまた気持ちが持ち上がってきます。よくなったと思う、少し落ち込む、それらを繰り返し、長期でみると右肩上がりになる、というイメージで回復していきます

ですから、一日一日に一喜一憂することなく、できる日があったり、できな日があったり、そういう日々を繰り返していく中で、少しずつできることが増えていくと思っておいてください。

少しわたしの経験をお伝えします。
まずは、うまくいかなかった例。わたしは早く復帰したいからと思い、一週間連続で公共施設で自習し、その後一週間くらい落ち込むことがありました。一週間連続という実績をつくるために、週半ばでしんどくても無理をしていました。今考えれば、少しずつ時間や日にちを伸ばしていくことが、一番の回復の近道であり、自分にもやさしかったと思います。
もうひとつはうまくいった例。とにかく日光を浴びることが身体によいと聞いていたのですが、なかなか外に出ることはできませんでした。なので、起きたら窓際で日光浴をしていました。これだとハードルが低くて、意欲が湧きにくい日でもできました。この積み重ねが少しずつの回復につながっていったと思います。

できる日もあり、できない日もあり、少しずつ回復する。言葉でいうのは簡単ですが、身をもって体験すると、辛い日々かと思います。でもそういう過程で回復していきます。
ぜひ、今日できなくても、またできる日がくると思って、できない自分を責めずに過ごしてくださいね。

みなさまのうつがよくなることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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